通勤時にみかけたポスターで
こ、これは、と足を止めた。
たばこと塩の博物館:
小林礫斎展。
2008年だったか、
歴史にのこるべき古渡更紗展が五島美術館であった。
その中に更紗でつくったたばこ入れがあった。
多くは落語家八代目桂文楽のコレクションで
所蔵はたばこと塩の博物館だった。
作者はたしか礫斎だった。
明治37年に根付・櫛・こはぜ・きせる筒等、角細工を生業とする家に生まれ
じょじょに名物裂を使ったたばこ入れなどの袋物制作にたずさわる。
袋物作家だと思っていたが、
じつは極小工芸品作家だった。
それこそ横にマルボロなんかが置いてあると
サイズ感がわかりやすいことだろう。
明治から戦前にかけては
高度に洗練された職人技がしのぎを削った時代だ。
技とともに文化・風俗を垣間見ることができる。
博物館のプレス文には
「どうぞ眼精疲労にご注意いただき」とある。
およよ。
入館料はありがたきかな、100円。