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2011年 02月 26日
ぬれた肉
サンフラン在住のイラストレーターさか井美ゆきさんが
1年半に1度帰国される折には、嬉しいことに
たいがい一杯やらせてもらっている。
今回は新宿タカシマヤでのイベントに参加されている。

以前、食べ物の好き嫌いを聞いたときに
「ぬれた肉が嫌い」とのたまわれた。

英語圏にお住まいなので、この日本語訳はダイレクトだ。

たとえば、しゃぶしゃぶ・鍋・スープに入っている肉らしい。
ウエッティなミートである。

たしかに「ぬれた肉」はキョロキョロしていて気持ちが悪い。
そう言われると、わたしも苦手だわ。 いっしょ、いっしょ。

以来「わたしもぬれた肉は苦手」意識が強まり
鍋や煮込みに肉を入れるときには、必ず一回炒めつけて焼き目を入れるようにしている。
そうすると油も抜けてカリカリと香ばしくなり、おいしくいただける。

数日前にさか井さんとタイ飯屋に行った。

トムヤムクン麺に入っていたチャーシュー状の肉を見て
「これぬれてるからけろちゃん食べな」と言われた。

チャーシューって焼豚やし、焼いてあるし。

「でもぬれてるやん。」

ああ。たしかに。

焼いてから、汁にぬらしてあるわ。

「一度焼いて」あれば、てっきりその後はぬらしてもいいのかと思っていたが
そうではないらしい。

完全にわたしの誤訳だった。


ひとの好みには驚くことが多い。

ちなみにわたしはエビが苦手だが味は大好き。
かっぱえびせんもエビエキス満載のラクサも大好物。

カマボコみたいな食感が嫌なので、エビ入りのラクサを頼んでおいて
「トッピングのエビを入れないでください」と伝えると
へんな顔をされる。

そのトムヤムクン麺には見栄えの大エビが乗っておらず
細かいサクラエビがちりばめてあった。

ああ、手間がかかる。
一点豪華なら話が早いのに、経費節減やろうね。
残念ながら、サクラエビはジャミジャミして喉にひっかかるのでもっとダメなのだ。
お好み焼きとかね。

さか井さんは「何ソレ、わけわからへん」と言いつつ
エビを自分の皿へレンゲで全部すくい、こちらへ全焼豚をとりわけてくれた。

好き嫌いが言えているなんて、平和な証拠だ。

わたしは「焼いてからぬらした肉」はダイジョウブなので
きょうも焼いてからぬらすのだ。
ぬれた肉_d0182119_17132898.jpg

by kerokikaku | 2011-02-26 17:26 | 情報として


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