たまらなくチャーミング。
自身が手掛けたシルク生地で仕立上げられた、エレガントなワンピースをお召しの谷さん。
わ、それ、ステキ、
どうしたんですか?
失礼をよそに尋ねると、照れながらストーリーを教えてくれた。
映画ゴッドファーザー1に出てきたワンピースがあまりにも素敵で、それはきっとジムトンプソンの生地(ジムトンプソンが生前の古きよき時代の生地)だと思い、国はラオスとタイで違うが谷さんの生地と限りなく近く、きっと作れると長年思い続け、このたびパターンナーの加藤さんに映画を観てもらい、あらたに型を起こした一品だという。
縫うのが難しく、まだこの一枚だけとのこと。
パフな五分袖、ウエストベルト、背中にタック一本。
衿の大きさとフレアーのラインがクラシックで、ビンテージ感あふれ、いま新しい。
ちょっとはにかんでかわいらしい谷さんを発見した。
い、意外とグラマラス。
いつかこのワンピースが谷さん展に並ぶかもしれない。
スカートもワンピースも一切わたしは着ないが、ちょっと一目惚れ。
いいんじゃないの、ロッテンマイヤー先生。
もしや、わたしもいけちゃうかも、と。
製品化の暁には試させていただきたい。
fudokiでの谷さん展は29(日)まで。