2014年 10月 16日
第一回 正藍型染師 田中昭夫展ツアー
人知れずにはじまり、そっと終わりそうだった、正藍型染師田中昭夫さん、ご自宅での展覧会。
それを何とかしたいがための当ゲリラ活動だった。

「宣伝するからね」
「うん」

「じゃあよろしくね」
「ああ」

各方面のみなさまによってご紹介いただき、驚くほど多くの反響を頂戴しました。
ここに重ねて御礼申し上げます。


が、実のところ田中さん。
少々キャパオーバー気味。
大混乱中。

わかっていたつもりだったが、ここまでだとは、わかっていなかった。
我々も、田中さんも。

ご本人は面食らっている。
こんなことは初めてなのだ。

ご推察通り、元々が頑固一徹、ひたすら藍染だけを作り続けた職人。
遠くからわざわざ、どうもいらっしゃい、とにこやかにお迎えするガラではない。

そこが田中さんの田中さんたる所以である。
いつだってぶっきらぼう。
そこはかとない、そんな良さをお感じいただけるだろうか。

長く見過ごされ続けてきた経験と、商売っ気のない性質はどうにもならない。
だからこその、お仕事だった。

ちなみに、田中紺屋展は基本的に田中さんおひとりです。
そこがまずかったと猛省しているが、今更どうにもならない。

人がどんどん来ちゃって、電話が鳴っちゃって、との第一声だった。
かなり困惑している。

なんとか一日3時間の開催時間だけでもがんばっていただきたい。
そう祈るばかりだ。

「俺、いつも居るとは限らないよ」と今だ発せられるたびに、我々の神経は縮みあがっている。
えっと、会期中なんですけど、と喉まで出かかった言葉をグッと飲み込む。

以下、津田さんのコメントです。

今回見に行って下さる方に、ひとつ留意していただきたいなと思うことに、思いあたりました。

それは、今の田中さんに温度を要求してもせんないことだということです。
さびしいことですが、田中さんの熱はもう冷めてしまっている状態だということ。

初めて田中さんの存在を知った方達は熱い思いで行くでしょうが、
そこにあるのは、ある意味大変失礼な言い方ですが、もう昔の田中さんではないのです、
ということが、分かってもらえたらと思います。

その温度差は、おそらく 田中さんが熱くたぎって仕事に向かっていた時の、
一般社会の冷たい冷えた温度の差との、逆転現象でしょうか。
ひとつのかけがえの無い仕事や存在が、自然のなかで消滅していくその悲しさを感じます。

でも、私は 田中さんのようなひとを知ってもらいたいと、今でも懲りずに思っています。
私の 今回のでしゃばり御節介は、田中さんにも、いらした方々にも、不愉快なことがあるかもしれません。
でも、本当に正直なことなんて、するりツルツルな訳がないと思います。

チラシには「尋ねればお話をしてくださる」と書きましたが、すみません、できればどうか静かにご覧いただけないでしょうか。
お願いします。

そして、もう終わった仕事場をそっと覗いて、端正込めた染布を静かに見つめて、
田中さんのこれまでをご自分のなかで想いを巡らし、それを持ち帰っていただきたい。

不器用で何にでもぶつかってここまで年を重ねてきた老職人の生き様を、
素直に感じていただけたらと思います。

そういうことであります。
せっかく興味をもって行って下さった方へも、数々の対応不足があったようです。
不用意なことで申し訳ありません。

田中さんへもアプローチをかけているにはいるが、効いているようないないような。
ほぼスルーと言いましょうか、いつもどおりというか、変わりないというか。
それでこそ、というか。

もちろんご高齢という考慮も必要だ。
職人特別考慮も。

いいものだから見てもらいたかった。
それは間違いのないところです。

ただし、一人一人がバラバラに行かれると、慣れないことゆえ田中翁は疲れてしまうのだろう。
正直言うと、疲れた発言もあったりする。
行かれる方にとっても、遠方、無骨、職人、電話、とハードル高し。

困った、困った。
みんなが困った。

それらを一掃する、夢の企画を決行します。

第一回 正藍型染師 田中昭夫展ツアー
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2014/10/22(水):川口市立アートギャラリー・アトリア12:00集合

アトリア見学後、川口駅東口バス乗り場より路線バスで田中紺屋展へ移動、紺屋見学後は随時現地解散


参加は自由です。事前連絡もいりません。
型染作家津田千枝子さん、わたくしけろ企画が、当ツアーをご一緒させていただきます。
もし連絡が必要な場合は、当日080-6564-3610まで。

川口市立ギャラリー・アトリアは入館無料です。12:00頃に各自見学していてください。
その後、一緒に駅まで戻り、路線バスで田中紺屋へ移動しましょう。
お茶もお菓子も出ません。はっきり言ってゆるめのツアーです。

22(水)にまとまって行くと伝えたところ「そうしてくれるとありがたい」と、田中さんの了解と在宅確認もとれております。

ちなみに、11月にもあと2回ツアーを考えています。
上旬(日時未定)と最終日15(土)を予定しており、決まり次第こちらでお知らせします。

ツアーでなくても、もしお知り合いで行かれる方のお顔が見えていたら、お誘い合わせでご来展下さるとありがたいです。

ぜひ来てと言っておいて、来るならまとまってとか、出来ればツアーでとか。
なんたらかんたら、後手後手、勝手に言いたい放題。

もはや言葉もないほど恐縮しています。
何卒ご理解下さいますよう、お願い申し上げます。

てか、貸切バスにしなくていいよね。
ダイジョウブだよね。
路線バス、けっこう頻繁に来るしね。
場合によっちゃ何便かに分かれればいいし。

などなど、当局は依然グルグルしております。
みなさま、どうぞよろしくお願いします。
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by kerokikaku | 2014-10-16 21:56 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(0)


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