2014年 10月 22日
田中さん第一回ツアーを終えて 第二回第三回の日程も
2014/10/31現在の状況……やはり田中紺屋展はパンク中です。
今後ご来展をお考えの方は第二・三回のツアー(当欄中程に詳細あり)へのご参加を検討いただきますようお願い申し上げます。


混迷を極めた、田中紺屋展のもろもろ。
まとまって伺った方が平和との判断をし、予告通り、田中展ツアーを開催した。

皆様におかれましては、全経緯をご承知の上、ベリーナイスなご理解&ご協力をいただきました。
心より、心より御礼を申し上げます。

「最初はほんとうに困っていた」と田中さんは言う。
何たって、こんなこと、初めて。

そこで本日、ツアーを組み、川口アトリア展→田中紺屋展へと大所帯でお邪魔した。

まずアトリア内で、津田さんによる田中藍染の解説を聞き、準備した参考布に触れる。

いかに特別な仕事であるのか、型染作家津田さんの説明だからこそリアルだ。
予備知識を深め、ゆるやかに気持ちが高まる。
レポートの雄、詳細はいつだってこちらがグー→

その後雨の中、田中紺屋へドッキドキの移動。

田中さんを囲み、参加者全員、一生懸命お話を伺い、布を見た。
藍についての質問が飛び交い、田中さんも藍甕の前でそれに答えた。
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みるみるうちに田中さんの顔がキラキラしてきた。
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しまいには話が止まらなくなった。
ウィットも効いてきた。
笑みもたくさん出た。
出ないと思われたお茶も出た。

敬意を持って仕事を見てもらったこと。
喜んでくれる人がたくさんいたこと。
それはそれは嬉しかったと思う。

ひたすらに藍だけをやってきた、孤高の職人なのだ。
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いくつかの作品も参加者にお求めいただいた。

「これください」
「あ、うん」
自分の作ったものを買われて、嬉しくない職人はいない。
そっけない返事だが、それで十分だった。

「今日だけじゃないよ。会期はまだ長いんだから、がんばってよね、またツアーやるからね。」

津田さんが念押し工作を計り、ノリだか何だか田中さんは「うん」と言った。
聞いたぞ。
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よし、言質はとれた。

次なるツアー日程を完全決定する。
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正藍型染師 田中昭夫展ツアー
第二回 11/11(火) 12:00~ 
第三回 11/15(土) 12:00~

いずれも川口市立アートギャラリー・アトリア集合
川口駅より5分としましたが、実際は徒歩10分位かもうちょっと…

田中紺屋展見学をお考えのみなさま、どうぞこの機会にご参加下さい。

参加は自由です。事前連絡はいりません。
型染作家津田千枝子、わたくしけろ企画が、当ツアーをご一緒させていただきます。
もし連絡が必要な場合は、当日080-6564-3610まで。

川口市立ギャラリー・アトリアは入館無料です。
12:00頃に館内でお声をかけますので、それまで各自でご見学ください。
参考資料と共に津田による田中藍仕事の解説をいたします。13:00頃には一緒に退館します。
駅まで戻り、路線バスで田中紺屋へ移動します。
紺屋と展示室をひとしきり見学後、随時現地解散です。おおよそ15:30頃。

館内では田中さんの仕事風景の映像(30分)が流れています。
藍染布のつくり方を順を追って丁寧に編集された分かりやすい構成になっています。
ツアーをより深く楽しんでいただくためにも、先にご覧いただくことを強くお薦めします。
ちなみに他の三匠の映像も必見です。お時間に余裕を持ってお出かけください。

※参加者多数になった場合の行きの路線バスは分乗になりますのでご了承下さい。

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ツアー参加者が帰った後のこと。
当ゲリラ黒幕&限りなく黒に近いグレー部隊が残り、なにかの拍子にディスプレイ台下の棚を開く。

わちゃ。
出るわ出るわ。
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重くて引っ張り切れない段ボールがずらり。
その中に反物ごろんごろん。

わたくしの身分で不躾ながら、つい声を荒げてしまった。
「だめじゃん!」

どうしてみんなが居る時に見せなかったんですか!
もうみんな帰っちゃったじゃないですか!

「えへへ」と笑っている。
「えへへ」じゃないよ、まじで。
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めちゃめちゃ可愛い柄も出てきた。
上左はハンサンモシ。
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手引き綿のパッチワーク、恐るべし贅沢布団皮。
作ってみただけと言う。

売れずにしょうがないので家族で使っているらしい。
もちろんご自身の布団にも。
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誰の目にも触れることのない(せっかく見せる機会があったにも関わらず!)ごろんごろん群に、一同のけぞった。
空いた口をどうふさげばいいのか。
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我々の心はザワつく。
そして色めき立つ。

いや、田中さんはこれで静かに引退される。
今展が最後の展示会。
ひと区切りなのだ。

それはわかっている。
展示会は、そう、最後かもしれない。

しかし別枠として「頒布会」をやってもいいだろうか。
だって、だめでしょ、このままじゃ。

そう思わずにはいられない、正藍型染師 田中昭夫とその染布。
我らゲリラ部隊は、さらなる追加活動の予感にうち震えている。
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by kerokikaku | 2014-10-22 22:34 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(17)
Commented by chi-colla at 2014-10-23 01:59
おつかれさまでした!
ほんとうに よかったです。
今日のブログ 鳥肌が立ちました。
裏方みなさんの心配と いらっしゃった方と田中さんの笑顔!  そして次につづく企画・・・興奮します。
Commented by kerokikaku at 2014-10-23 02:37
チーコラ様
ありがとう、いま誰にもわかんないかと思って、夜中こそっと少し修正してました。
田中さんの顔を見るまでは、正直ビビリまくりの当局。
参加者みなさんの、静かに熱く、素直にお尋ねする姿が、田中さんをキラキラのニコニコにしたのだと思います。
あーん、よかったー、お騒がせしました。
が、多分これでは終わらないとにらんでいます。

Commented by tabipojagi at 2014-10-23 12:01 x
(初めてのコメントです)
ずっとハラハラしていましたが、笑顔の写真にホッとしました。
来月のツアーに参加してもいいんですよね(笑)
Commented by 津田千枝子 at 2014-10-23 13:25 x
ブログご覧の皆様、そして昨日のツアーご参加の方々、本当にいろいろお騒がせいたしましたこと、お詫び申し上げます。でも、このブログでお分かりの通り、田中昭夫さんも皆様の熱心さと温かいお気持ちを良く理解して大変嬉しそうでした。私も御節介ながら田中さんのお仕事を、皆様に知っていただけたことを、心から嬉しく思っています。
Commented at 2014-10-23 14:37 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kerokikaku at 2014-10-24 14:34
旅ポシャ様、柳蛙様をはじめ、田中展の行く末をハラハラされた全国一千万の皆様。

感謝の言葉に詰まっております。
津田さんのメッセージのとおりです。
ご心配おかけしました!協力ありがとうございます!

旅ポシャ様、来月ツアーご参加ください。それなりの大人数になると思いますが、津田解説を受けながら一緒の方が、やはり有効でしょう。
柳蛙様、今ブログ紹介OKです。
ご理解ある皆様へ後日談としてどうぞお伝えください。
Commented by たまねぎ at 2014-10-27 13:27 x
はじめまして。11月11日参加したいです。

着物で行ってもいいですか?田中さんの藍甕を見せていただくときなどに邪魔になりそうだとしつれいかな、と思いましたので、お尋ねしました。

ものつくる人が大好きです。
Commented by kerokikaku at 2014-10-28 21:35
たまねぎ様

ご連絡ありがとうございます。田中さんの仕事場は土間です。
藍甕場から長板場も土砂利道です。
大人数で伺えば更にですが足元に土埃がつきます。
前回は雨だったこともありわたしのブーツは結構汚れました。
そんな按配ですことを先にお伝えしますね。どうかご承知置き下さい。
Commented by ちゃっく at 2014-10-29 23:11 x
はじめまして。噂だけ聞いていて本日はじめてこちらのブログを拝見した紺屋者です。
11/1あたりに紺屋も含めて見学に行きたいと思っていたのですが…ツアーも開催されることですし、個別で伺ってはご迷惑になる雰囲気でしょうか…?平日も15土曜も仕事なのです。。。
Commented by kerokikaku at 2014-10-30 16:49
ちゃっく様
ご連絡ありがとうございます。
田中さんご本人が「自宅紺屋展をやる」とお決めになったわけですので会期期間内にお客様がいらっしゃることは了解済みです(当たり前なんですけど…)。

しかし今の今まで見捨てられていたような自分の展示に、大勢の見知らぬ客が来ることに対し、ご本人はたいへん戸惑っていました。

興味と敬意をもって訪れて下さったご来場者へ、当初は少なからず不愉快な思いをさせてしまったようです。。
ゲリラ当局けろ企画&津田千枝子がツアー日以外は立ち会っていないための対応不足でした。
それにより田中さんご自身が危うくカギを締めかけました。

そのため「ぜひ来てね」案内をしたにもかかわらず、後手後手のフォローがあったこれまでの経緯はご覧いただいた通りです。

10・22のツアーで参加者皆様のご理解ご協力の元、話が進むにつれ、田中さんはずいぶん気持ちを和らげてくれました。

これぞ無骨職人の生態を見た!でした(笑&泣)。

当ゲリラは田中さんへ再三念押しをしました(会期中でも居ない時もあるよとビックリ発言があったため)。

念のためご連絡の上お出かけになって下さい。
紺屋の方でしたらきっと話もはずんでいただけると思います。

これで引退ですから生き生きと動いている仕事場ではありません。その点はご承知ください。

どうぞよろしくお願いいたします。
Commented by ちゃっく at 2014-11-01 00:02 x
お返事ありがとうございます。
よく見たら、日月は紺屋はお休みとのこと…!
自分にはこの3連休しかチャンスがないので、見られたらいいなくらいで、せめてアトリアだけでも見られれば、な気持ちで明日行って参ります!

そして、頒布会を…是非お願いします。
Commented by kerokikaku at 2014-11-01 13:42
ちゃっく様
そうなのです。日月休みなのでさらなるご不便をおかけしています…。
アトリアで流れている映像では田中さんのお仕事が分かりやすく紹介されています。
開館日時をお確かめの上ぜひお出かけ下さい。
頒布会はこの後じょじょに煮詰めていくつもりです。
ありがとうございました。
Commented by ちゃっく at 2014-11-01 18:08 x
本日、川口アトリア行ってきました。
そして紺屋は…電話で奥様と思しき女性に断られてしまいました…
ネットで見たという方がぱらぱらと絶え間なく見えて、疲れ切ってしまっているとのことで、ツアー(平日のみ)で来てほしいとのこと。平日も土曜も休み無いこと伝えても無理だそうで…まぁそうなりますわね。
アトリアでは、自分の産まれた頃の作品が見られて嬉しいような、寂しいような、複雑な気分でした。そこまで売れなかったのか、あえて昔の作品を記念にとっておかれたのか。
Commented by kerokikaku at 2014-11-01 19:41
ちゃっく様
ご連絡をありがとうございます。ご報告にも感謝します。
宣伝しておいて無責任ですが、心が痛みます。

第一回ツアー時は田中さんも機嫌よくやる気でいて下さいましたが、やはり連日のことで無理もないです。
反省する点いまさら多し。広まりすぎて手配遅しです。

この後相談し会期日時を限定した方がよいかもしれません。
せっかく来ようとしてくださったお客様にも申し訳ないですし、田中さんも疲れてしまい、元も子もなくなります。
紺屋展でどんどん売れるのなら多少気分も変わるかもしれませんが、やはりそうもいかない状況です。

このたびはご迷惑をおかけしてしまったこと、心よりお詫び申し上げます。
そしてご理解下さり本当にありがとうございました。
Commented by NORI at 2014-11-02 23:18 x
ツイッターRTでこちらのことを知り、上京の予定にからめて見せていただこうと思っております。お仕事場も伺いたかったのですが日祝日のみが勤務休みのため難しく……涙をのんでいます。頒布会、ぜひ開催してくださいませ。できましたら地方民への通販のような形がとれるのでしたら、ありがたいのですけど…
Commented by kerokikaku at 2014-11-02 23:35
NORI様
ありがとうございます。
会期時間中にもかかわらず、田中紺屋へ電話をしても通じない、もしくは電話で来展が断られている場合もあります。
多くの方が正藍型染に興味を持って下さった好機なのですが、対応が追いつかず、皆様にご迷惑をおかけしており、当ゲリラ広報の不備をお詫びいたします。

そしてこれこそが田中さんの田中さんたる所以ともお感じいただければと思います。

頒布会については、今後詰めて参ります。今すぐではありませんがあらためてこちらのブログでお知らせいたします。
染布という性質上、実際にご覧いただくことを前提での会と考えております。

もし川口市立ギャラリーアトリアへ行かれましたら、是非とも会場で流されている田中さんの映像ビデオをご覧下さい。30分です。丁寧に藍染めの制作風景が追ってあります。今年のはじめ頃の撮影だと聞きました。
よろしくお願いいたします。
Commented by たまねぎ at 2014-11-04 11:52 x
様子を教えていただき、ありがとうございました!

正藍じゃないのですが、インディゴ木綿の着物があるので、藍を愛するものはまだまだたくさん居ります的アピールになればなぁ、など妄想してました。
汚れはそんなわけで洗えますので、当日まで考えます。

お伺いできるのを楽しみにしております。


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