2014年 11月 22日
精錬
先週の今頃、大勢様を田中紺屋へご案内したのだった。
染織に大いに興味のある方々を、正藍染めの大家の元へお連れしたのだ。

そんなわたしが、先週のあの時間の今、台所で染めをしている。
ちょいと入用があって、綿生地を青く染めたい。
もちろん藍ではなく反応染料でざっくりカンタンに。

当然当方素人につき、染料屋に出向き、買い方を丸投げする。
これとそれをお買いなさい、と言われたものを手に入れてきた。

染色は化学。
わかっているがそれがどうにも苦手。

説明書には「生地は糊分や汚れをおとして水に浸す」とある。
これがいわゆる精錬ってやつですね。
ならばと洗濯機でガラガラっとやる。

生地量と染料量は合っているが、なべの大きさが合わない。
しかも味噌作り用。

小さいけど、まいっか、とぶち込む。

絶対的に何かがへん。

生地が染料をはじくし。
あふれる寸前だし。

へんだよね。
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意固地になって生地をむりくり押し込んでみる。

が、絶対的にへん。
やっぱへん。

白菜でもあるまいし、カサが減る風でもない。
逆にふえるワカメ風。
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広げてみると中に色が浸みていない。
白地満載。

いまさら精錬をやりなおすことも出来ない。
なべに対する生地量も多すぎる。

おおそうだ。
生地を半分にすれば、なべの中で生地が泳がせることを発見する。

というか、ふつうに適正量。
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そんなこんなで洗って干す。
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わーい、できた。
けっこう思った色に染まったー。

と喜んだのもつかの間。

不吉な白抜けをそこかしこに発見する。
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乾いてからよく見ると、とってもへたくそな、絞染め風のムラムラだった。
ほぼ全滅のムラムラ。

「曲りなりにも紺屋を紹介する者が決してやってはいけないムラムラ袴」だ。
上記、ビフォーアフター差が広すぎてお分かりにならない方へ注釈しますと、「紺屋の白袴」にかかっていて。

まあ今はとりあえずいいです。

言うは易し、やるは難し。
一緒にする気は毛頭ございません。
というか、キチンと精錬して、キチンと測ってやればいいのに。

正藍型染師 田中昭夫さんも口をすっぱく言っていたであろう。
精錬が大切だって。
精錬が出来なければ染めは出来ないって。

染織研究家 菅原匠さんもおっしゃっていたであろう。
「精錬の失敗は、染織時における色むら等の失敗に直接つながることが多いので、特に重要な作業であるが…(染織と生活 第10号 秋1975年刊 P96より抜粋)」

百歩譲って、それ以前の問題に目をつぶったとしても。

「おい、もっぺんちゃんと読み直せ、染めだけでなく姿勢全体の問題だ!」
と、紹介者自身が自身に向かって、叱咤しておきます。
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by kerokikaku | 2014-11-22 20:34 | ものすごくその他 | Comments(4)
Commented by gongxifacai at 2014-11-22 22:30
わはははははは……
田中さんに見せたい
Commented by kerokikaku at 2014-11-22 22:34
gonatzjaxih様
ここまでのレベルになっちゃえば、きっと田中さんにも笑っていただけると思います。

Commented by 津田千枝子 at 2014-11-23 01:02 x
あははははー! 何事も経験。
Commented by kerokikaku at 2014-11-23 10:57
津田様
わらいごとではありません。
なんぼ経験しても学習しないことが深刻なのです。


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