2015年 04月 13日
「正藍型染師 田中昭夫の布 頒布会」への道-4.5 新作科布染めたの?
また景色が違う。

引退後はテニスって、まさかね。
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「布を干すのに、下が土より芝生の方がいい」と。

干すのだ。
まだまだ布を染めて干すのだ、この御大。
長板はやらないが、その他の秘策があるらしい。

ああ、あの大釜は今頃…。
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もう言うまい。
そうやってこうやって、惜しむ頃には何もかもがなくなっているのだ。


本日は、テキスタイル関係のインド人&日本人諸氏が田中紺屋見学のため、案内の旗振りにと同行した。
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あちらもそちらも染織のプロ。
藍甕と長板型染めの現場、型紙を食い入るようにご覧になり、写メ撮りまくり。

そんなことは一切意に介せず、仕事をすすめるマイウェイな御大。
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「科布(しなふ)を染めたからさ、砧を打ったあとを払って仕上げ」だそう。
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あ、染めたんだ。
型付け、したんだ。
こちとら聞いてないぞ。
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5月の頒布会には、反物だけじゃなくてこういうのも要るでしょ、と。
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手織生地なので幅も長さもまちまち。
反物染めとして使い終わったあとのハギレを集めておき、テーブルセンター等に使えるよう新たにミニ染めをした。

そして、とってもいい。

砧って、どこでどうやって打つの?と素朴質問を投げかける。

「ほれ」
玄関先の臼とその他。
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臼は逆さに置かれ、底が上になっている(その上の切株は臼ではないがこれも使えるようだ)。
それが砧打ちの台としてちょうど良い。

布を引き、その上に科布を数枚置く。
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また布をかぶせ
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表面をならして
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砧で打つ。
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これにより科布の凸凹した表面が平らになり、ほどよく繊維がつぶれてなめらかになる。
付着していた藍が多少取れるそうだが、それはそれで落ち着く。

逆さにした臼を台にして砧を打つ作業は、田中オリジナルかと聞けばそうではなかった。
餅を搗かない時には臼を逆さにし、砧用の台にするのが昔の普通だったそう。

「このケラはオレが作った」
「は、ケロ?(ひらがなか、カタカナか?)」
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ケラ(蓑)もお作りになったと言う。
もう何を聞いても驚かない。
「まさか臼は作ってないですよね」と、確かめておくべきだった。
砧についてはきっと…。

さあ、はてさてどうする。
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ミニ科布のこの一連は、もしや頒布会のウラ目玉かもしれないです。
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by kerokikaku | 2015-04-13 11:53 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(0)


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