2015年 05月 18日
「正藍型染師 田中昭夫の布 頒布会」への道-9.5 無地キビラ麻とネオパラ
そんなわけで、最終発掘した麻の卓布を愛でる我ら実行部。
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反物は岡崎木綿を主に綿が多いが、卓布でも麻が入るとバリエーションが増え、みなさまにおかれましてもラッキーチャンス。

”型染”の頒布会だが、なんと無地もある。
これは嬉しい。
御大は「正藍型染師」という肩書きにつき、今までどの展示会にも無地は出したことがなかった。
そりゃそうだ。
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聞けば「畳のヘリに使った」という無地の正藍染め生平麻。
えっと、どちらのお屋敷用でしょうか。

こちらの無地はカット売り可能です。
御宅の畳のヘリなどにお使い下さい(まじか)。

実行部としては、一応すべての中を広げて確認する必要がある。

はっ。
確認して良かった。

「なんか出てきましたー」
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座布団用に型染がしてあった。
「忘れてた」だって。
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清涼感ある濃い藍染の麻地。これはいい。
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「なんか、字が書いてあるの、また出てきましたー」
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「忘れてた」ふたたび。
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田中紺屋の展示室入口にかけてあるのれんと同じモノが出現。
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書かれた文言は、御大のかつての応援団、門前仲町の小磯象牙店さんがお持ちの品にあった文言。
それが気に入り、自分用に彫って染めたという(小磯象牙店は江戸時代から続く象牙屋さん。友人である小磯昌彦さんは正倉院の象牙の藍染の技法を研究して、見事に蘇らせた方です。田中紺屋展も何回か小磯象牙店で開催されています)。

「手描きですか?」と聞いたわたしは、一瞬冷ややかな視線を浴びた。

型染師の仕事です。型を彫ってます。両面染めです(のれんはみんな両面染め・これ当たり前)。
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天気がよければ、参考品としてDEE'S HALLのアプローチになびかせよう。

あの秩父太織の帯も、仕上げの湯のしから帰って来た。
おタイコとマエの柄が大小になる。
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松皮菱アレンジの方も。
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すると「秩父太織の石塚さんの着物があるな」と、御大はどこかから持って来た。
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画像がいまひとつでごめんあそばせ。
すべて先代石塚さんの工房にて、繭から糸を引き、天然染料で染めて織られた茶細縞の男着物。

素晴らしい糸味と見事な染めの上等品だ。
羽裏は鎌やそろばんの柄でパンキッシュ。

するとまた御大が消えた。

次はいったいどんなお宝を持って来るのか。
またパンドラ箱を開けてしまうのか。

実行部一同、固唾を飲んで、じっと待つ。

どっかーん。
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ずどーん。
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「ネオパラが終わってたからさ」
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まったくそのとおり。
貴重な秩父太織だもの、虫がついちゃ敵わない。

いつだってひょうひょうと、我々の期待を、ワンダーにくつがえす御大であった。

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正藍型染師 田中昭夫の布 頒布会
2015年5月21日(木) 5月22日(金)5月23日(土)

21(木)15-19時/22(金)11ー19時/23(土)11ー18時
※開催時間が各日で異なりますのでご注意下さい
会場:DEE′S HALL(表参道駅徒歩3分) d0182119_2348835.jpg 
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by kerokikaku | 2015-05-18 20:46 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(2)
Commented by gongxifacai at 2015-05-19 08:34
なんだか「吉本新喜劇」みたい:笑
Commented by kerokikaku at 2015-05-19 12:18
gongstahexi様
御大はいつだって大真面目だからこそ、こっちは、ずっこーん、です。


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