2015年 12月 26日
日付変わって
sunuiが伊勢丹新宿店の屋上ディスプレイをしているので、今日しか行かれないと、開店待ちの大陸の方々に交じり、朝のご挨拶を四方八方の黒服軍団より受け、ぞろぞろ大名行列のごとく正面を花道行進、右折してエレベーターに乗ってRを押す。

イルミネーションなので昼間は見えづらいだろう、と予測はしていた。
どこだろう。

屋上を一周するが、なにひとつ見つけられない。
宝探し感覚のアトラクションなのだろうか。

否。

再度sunuiブログをチェックして倒れ込む。

きのうまでだったのね。
クリスマスディスプレイだものね。
12/26も名残っていたら、デパート側からすると大問題ですよね。

陶芸作家と一緒に行った。
せっかくなので焼き物でも見ようと階下に行く。

しかし、どこもかしこも御目出度い塗りものと九谷色彩のうつわばかり。
ふつうの焼き物が見当たらず。

そこまでぜんぶお正月にせんでもいいのに、と思わないでもないが。
12/26だものね。
ちっ。

まあいいでしょう。


思い起こせば今世紀初頭。
ウィンドウディスプレイのアシスタントをしていた頃。

一年のうちで12/25の夜がいちばんハードだった。

蛍の光で閉店するやいなや、怒号と工具音を響かせて、サンタ臭をわぁっと一斉撤去。
オラオラ邪魔だー、どけどけー、GO-。

カラスが鳴くまでに、徹夜で羽子板や餅花で全館をお正月仕様にした。
12/26の開店ギリまで、テグスを吊ったりマネキン位置を最後までチェックしたり。

何が厳しかったって。
あの頃のケータイ電話は地下が通じなかった。

地上で足りなくなったものを、地下4階の倉庫まで走って取りに行く。
各業者で取り合いのエレベーターを悠長に待つ身分ではない。

その間、地上サイドで変更があっても電話は通じない。

「お待たせしましたー!」
ヒーハー言いながら、秒速で地上に戻る。

すると鬼がサラリと言う。
「もうそれいらない」だの「やっぱアレを取ってきて」だの。
「気が利かないんだから」との御言葉と共に。

歯を食いしばり、鬼め、鬼め、と一晩中階段を上り下り。
冬でも半袖、汗だくだ。

あれは暗闇の屋外で。
高い脚立にまたがりモミの木のオーナメントを外している時。

間違ってイルミのコードを切ってしまい、心臓がビリリとしびれたこともあった。
これまでかと思ったが、あまりにも現場が鉄火場すぎた。
窮状を訴えられず、平常心で潜り抜けた。
という昔話を思い出してみた。

はて、あれは何の修行でしたかな。

それゆえ、12/26の正月用ショウウィンドウに対して、色んな思いが交錯する。
どんな仕上がりであっても、大いなる敬意を表す。

とのおなじ繰り言も、もう何べん目か。

気を取り直し、007を引きずってのトムフォードをひやかして退店。


そんなこんなで、来週は来年ですか。
そうですか。


故郷の名物に「ながもち」があり3店が軒を連ねる。
笹井屋なんて「なが餅」一筋460年だもんなあ。

これって長いのかな、短いのかな、といじわる心で背比べをする。
だんごだけに談合、とは言わない。
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とりあえず四日市の2店のもの。
うち位になっちゃうと、行儀が良すぎてハサミで切っちゃう。
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桑名の安永餅が入れば3店制覇だったが、まあいいでしょう。
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これは去年の暮れのことで、どっちに軍配だったか健忘の彼方。
ペロリだったことは間違いない。

暮れのあわただしい頃です。
どちら様もあたたかくして元気にお過ごしください。

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by kerokikaku | 2015-12-26 17:55 | ものすごくその他 | Comments(0)


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