2016年 06月 25日
お宝救出作戦その2
この生地、ちょっといいんじゃない?と黒幕。
うん。と御大。
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ちょっとどころか、相当いい。

ざっくりとした上等の手織綿のよう。
どこで手に入れたかはもはや不明。

長さを測る。
帯、2本出来るね。
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綿にしては糸につやがある。
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端っこを洗って様子を見てみると
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うーん、これは絹らしい。
よかった、これで次回新作に絹が加わる。
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さて、まさかの。

救出場にしていた板の下、白生地が貼ってあるではないか。

おーい、いま置いた山積み、早くどかせー。
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やれやれ。
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これも最近発掘の布。

韓国の手引き麻で八寸帯用小幅のもの。
貴重な布すぎるため、御大は黒幕に「何を染めるべきか」を相談したく、保留にしていた。
サインだけは型置き済み。
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これだけの上等白生地は泣いたってもう出ない。
さて何を染めるのがいいのか。
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やはり、ザ・紺定・田中紺屋らしいすっきりした唐草花型がよかろうもん。
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しかし型紙がダメになっていた。
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なのに「同じ型がまだある」と用意周到、恐るべし。
あとは仕上がりを震えて待つのみ。

驚くべきこととして。
これだけ藍染布をいじくっても、手が青くならない。

藍染めは手につくって、誰が言ったか。
御大の藍染めは違うんでね。
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すべてをカテゴリ分けし、本日は一旦ここまで。
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元の場所へ戻すとしよう。

ここ、ただの物置き場じゃない。
その昔、両面型付けをした場所である。
ガラス板に蛍光灯が仕込んであるが、現在たまねぎ置き場。
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御大らしからぬ、けろ好みのキッチュなゴザをガラスに敷き、えっほっほ。
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別カテゴリなお宝は端へ寄せ
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黒幕に働かせる。
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どうよ、整然。

後日、梅雨の晴れ間を見計らい、すべてをキレイに洗いたい。
これに1-2日かかる。
その後のアイロンと整理は、有力なTG各位を招集し一気にやっつけようと目論む。
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発掘別枠として。
無造作に、こんな布。
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三彩工芸故藤本氏が、参考に分けてくれたと思しい大麻の型染ハギレ刺繍入り。

藍・墨・渋木・弁柄で染付てあり、江戸時代の仕事のよう。
いちおうこれも後日洗っておきます。
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給食窯での精錬が思いのほか調子のいい御大。
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板場にぶらさがっていた白生地を、また精錬し始める。
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精錬3回目で、あと数回。
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ここに8本入っている。

やる気モードが止まらなくなっている御大だが、ちょっとブレーキかけないとまずい。
どんどんやっちゃう、このひと。

本数が欲しいわけではない。
きっちりした紺定仕事が出来たのならそれでいい。
こちらが言うことでもなく、本人も分かり切ったことだが、あまりのノリノリモードに、少しばかりためらってしまう我々である。

暫時見守り&見張り番として、とれる責任は無限ではない。
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あのベニバナはどうなったのか。
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たいそう過保護な一本は、種採り用として、乳母日傘でお育て中。
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だいじなおまけ。
最近染めたという特例布をご紹介します。

同じ型を一本の中で染め変えたもの。
糊伏せ次第で雰囲気がずいぶん変わる。
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これは御大にしては珍しい染め方。
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麻生平生地に型付けをし、藍で薄く染め、型の糊をおとす。
その後花部分だけをまるく糊伏せし、藍で濃く染めたもの。

インドの木版更紗のような独特の雰囲気。
あたらしい紺定、レアな逸品だ。
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ではでは。
ピーカン晴れの佳き日に、わたくし、洗濯おばちゃんとして参ります。
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中性洗剤を買っておいてね、と念押して辞する。
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反物じゃない、御大ハギレを洗うなんて、超たのしみ。
やるぜ、ツナギ&マスク隊うでまくり。
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こんどばかりは晴れの川口しかありえない。
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by kerokikaku | 2016-06-25 12:07 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(2)
Commented by team-osubachi2 at 2016-06-25 19:07
この春から2000年以前に制作されたらしい「商道(サンド)」なる韓国時代劇
(今時のキラキラ時代劇じゃなくて地味でも太い感じがする製作)にハマっていまして、
月金で録画して毎日見てるんですけど、19世紀の朝鮮王朝の商人のおはなしですが、
清国との取引きで朝鮮からの主だった輸出品には(高麗人参はもとより)
苧麻布や大麻布などといった単語がいっぱい出てくるので、
御大のところに残された麻はどんなのかなあ〜と想像しながら
この日記を拝読していまっす。続きもわくわく♪
Commented by kerokikaku at 2016-06-27 11:40
team-osubachi2 様
次回はツナギとマスクだけじゃなく、ルーペも持ち込まないと。
あれだけ捜索したので、有効な白生地はここまで(だと思います)。


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