2016年 06月 28日
科布ハギレの整理を承る
日本三大古代布のひとつ、科布。
沖縄の芭蕉布、静岡の葛布、山形の科布。
※三大のセレクト正しくないとのご指摘、日本古代布のひとつに訂正します。

しなふ、と呼んでいたが、しなぬの、とも言うらしい。

ご存知「木綿」といえば最近(といってもアレですけど)の布である。
麻より古いのが科布。
自然素材中の自然布。

昨年DEE'S HALLでの頒布会で、正藍型染されたこのあたりの科布をたくさん出した。
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川口の正藍型染師、御大こと田中昭夫が大事に持っていた科布。
そうね3-40年ぽっちかな。
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長くそのままにしていたもの。
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もはや日本むかし話のように、さいごは砧でトントン打ってキメを整える。
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みなさん喜んで下さって。
おかげ様で完売しまして。
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京都・美山ちいさな藍の美術館、館長新道弘之氏宛に、勝手に納品した逸品も科布。
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これで科布ハギレは終わったはずだった。
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だった。

のに、あった。
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御大曰く「これしき、ちいせぇの、しょうがないよ」
そりゃそうだ、長板中型染めには小さすぎる。
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ハギレ中のハギレ。
ほかにゼンマイ布や麻のハギレも少々。

小さすぎてどうしようもないと言えばそれまでだ。

でもね。

このまま永遠に放置もどうなんだろうか。
いままで永遠に放置だったことはおいといて。
なんとかなるんじゃなかろうか。
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たなか印の入ったものもある。
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こそっと持ち帰りこそっと洗う、シークレットサービス。

洗濯槽をタライに見立て、洗剤液につけこむ。
たいそう濃い目の出汁が出る。
お煮しめでも作ろう。
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ほぐれた糸もキープ。
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梅雨の晴れ間に、干す。
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とりこむ。
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糸も乾く。
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アイロンをかける。
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ハギレ中のハギレばかり。
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端のペロペロした部分。
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ここですね。
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ここをこのように綴じるのが、自己負担ミッション。
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細かいの1ツ1ツじゃやってられないけれど、これら何枚もつなげて長い一枚にしたならば、きっと御大だって、染める気になってくれるんじゃなかろうか。
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という、淡い期待を込めて。
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不器用組合代表理事けろ企画が、勝手に科布を持ち帰り、鋭意整理中でございます。

なんで受けたか。
気は心で受けた。
てか、ライフセーバー的に勝手に持ち帰った。

但しアイロン以降進んでいません。

なるべく平らにつなげて、御大が型染しやすいよう、心をこめてつなげたいのです。
千里の道も一歩でね。
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あしたからやるよ。
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ハギレつなげて、なんとか御大にネゴして。
かっちり染めてもらいます。

じっちゃんの名にかけて。

川口のじっちゃーーーん。
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by kerokikaku | 2016-06-28 23:32 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(2)
Commented by gongxifacai at 2016-06-29 23:39
『三大古布」ってだれの選定?
大麻布・苧麻布をはじめ、藤布・梶布あたりから苦情が殺到することでしょう!
大麻なんて鳥浜貝塚から出土してるもんね!

Commented by kerokikaku at 2016-06-30 17:59
gongxifacai 様
わあたいへん、すみません、科布を調べた中での不確かネット情報でした。やってしまった。藤布・梶布その他の古代布歴々にも失礼しました。


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