2016年 08月 04日
風呂桶
暑いと思うからあつい。
暑いと思わなくてもあつい。

ひーはー。
まだこんなもんじゃない。

お元気ですか?


さて、実家のまわりのこと。
昔は一大商店街だった。

八百屋・魚屋・下駄屋・駄菓子屋・自転車屋・パン屋・荒物屋・寿司屋・風呂屋・建具屋・洋品店・着物屋・化粧品屋・うどん屋・酒屋・床屋・牛乳屋・和菓子屋。

それこそ何でもあった。

その後、店主が亡くなったり、子供達と山の手に移住だったり。
ひとつ減りふたつ減り。

昭和40-50年代、路地には沸いて出るほど大量の汚らしい子供でまみれていたのが、今では年寄りすら通らない。
もはや、かつて商店街だった面影もない、ただのさびれた町。

さて、残っているのは何屋か?

そう。
床屋と酒屋。

あなたの実家のまわり。
何が残っているかと照らし合わせると、だいたいこの2軒が残っていないだろうか。
酒屋はコンビニになっている可能性があるけれど。

商店街の相互扶助の名目で、実家には風呂がなかった。
おばあちゃんが断固として内風呂を作らせなかった。
なので風呂屋に通っていた。

「松の湯」とか「富士見湯」でなく「電気温泉」という名称。
きっと薪と電気で沸かしたのだろう。
最先端ネーミングの銭湯だった。

そのころの桶。
d0182119_1961290.jpg

を、まだ使っているという、おとろちい事実。

40年はとっくに経っている。
下手すると50年選手。

たぶん、当時エッジな赤いプラ製の桶。
ザル部分に石鹸やらブラシやらを入れ、桶と重ねて銭湯に行くシステム。

おかげさまで内風呂アリの現在、ザルは保管し、桶だけを使っている。
さすがに桶の色があせている。

いよいよ桶底にヒビが入り、お湯をすくわなくなった。
すくってもダダ漏れ。
d0182119_19252656.jpg

それでも、捨てるのを惜しみ、ハイターで漂白して起死回生を試みる。
そんなんだからモノが減らないって声、聞こえない。

ダダ漏れが変わるよしもなく、不自由極まりない中、数か月過ごしている。

近所に風呂店がある。
銭湯ではなく風呂桶屋。
d0182119_19263469.jpg

老爺が独りでキチンとこぎれいに住まっている。

朝晩のシャッター開閉を見て、勝手に安否確認している。
植木鉢の手入れも見事だ。

自主検索してみると、何度もこの風呂店のことをつづっていた。
なにより洗濯物にグッときて、個人情報アウトギリギリの写メを撮っていた。
d0182119_1929844.jpg

店内は、以前風呂桶を作ったであろうノコギリ的な道具が整然と並ぶ。
あとは土間でガランポ。

唯一、木の桶がふたつある。
何年も鎮座はチェック済み。

積極的に売る気もなさそうだが、これしか店内に置いていない。

これを買うべきかどうか。

木製ってことはヒノキかヒバか。
ってことは高級か。

いずれにせよ、我が家の底抜けプラ桶、限界。

老爺にお声掛けする時が近づいたのか。
店内に入り、値段を聞いて「考えて、また来ます」とは言いにくい。

あー、どんくらいするんだろう、ヒノキの桶って。
それしか置いてない店で、尋ねることはそれしかない。

やっぱ、相互扶助だろうか。

100均の前を通るたび、そーゆーことではいけない、あのおじいさんのところで買うんだ、と逡巡しまくる。

るー。
[PR]

by kerokikaku | 2016-08-04 19:07 | ものすごくその他 | Comments(0)


<< 8月上旬のインフォルマシ追加しました      スサバ後 >>