2017年 02月 20日
そうは紺屋が卸さないー1
世紀の寒明け蒅到着より3日目のこと。
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もろもろの用務員作業のため、リバマ再訪。

リバーマウスこと川口、とくれば名物太郎焼。
1個150円。
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田中御大は、新しい藍で1反でも多く出したい。
いちおう「最後」と本人も理解している。

月日荘展まであと3週間。
時間がない。

2月田中学校は忙しい。
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かわいいかわいい、藍さまのお世話か。
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「今回は急ぐため、蒅のカタマリを手で潰して混ぜ込んでいく」とのこと。
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これのことですか。
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たしかに、一面、何かで覆われている。
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布について、染めムラになっては、たまらない。

藍液に混ぜ込んでいきたい。
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ザルですくい、カタマリを手で揉んで潰している。
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「たいへんですね」

3日前が初蒅の用務員は、藍建て作業を見るのも初。

こういうものかと思った。
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御大はデリケート作業中。

お邪魔にならぬよう別室に退こうとすると、首をかしげかしげ、冴えない声でつぶやいた。
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「こんなにカスが残るのはおかしい、はじめてだ」

「ふつうは、揉めばだいたい混じって、なくなるんだ」

じゃあ、なんですか、これは。
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大量のツブツブしたものが潰れない。

こいつが邪魔をする。
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藍染め歴60年、正藍で45年以上。
ベテラン藍染師が弱りきっている。

こんなはずじゃないらしい。
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キリなく浮いてくる物体を、ひたすらすくう。
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大甕が3ツ。

朝も早よから地道な作業。
荒目・中目・細目、3種のザルを駆使していた。

今やれることは、ほかに何もない。
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困ったビームが、こちらにまで伝わる。

厳戒、ピリピリ。
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甕場を離れて、のぞき見にチェンジ。
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ハギレを試染めしていた。
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苦虫。
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ど、どうですか?

ついぞ声をかける。
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「ぜんぜんダメだ、おっかしいなあ」

「でもまあ3日目だしな」
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自分で自分をなだめている。
ムチャクチャ焦っているのが分かる。

無理もない。
あれだけじらされた「寒明け蒅」がうまくいかない。


・不審な大量のツブツブ
・藍色がうまく出てこない


当方、ただの用務員。

苦虫顔を見て、オロオロするのみ。

みょうな慰めはいらない。
的確な善後策だけが必要だ。
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ああ困った。

困ってばっかりだ。

心穏やかな平安日は、いつになったらリバマに来るのだろう。
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続きます。

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【正藍型染師 田中昭夫の新作染め布と、若い衆とのコラボ展】
2017/3/10(金)‐16(木):月日荘(名古屋)
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by kerokikaku | 2017-02-20 22:07 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(0)


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