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2017年 05月 01日
タンゴの金太郎
あの日。
蒅に藍の殻と種が混じって、困り果てていたあの日
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特大ステン甕に藍を建てなおし、誰にも断りなしに昼間に一杯やり、
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奥の院から「こんなのあった」って、とある御大。

シレッと取り出したるは金太郎。
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子どもの腹掛け、というのは、まあ、建て前である。

とはいえ、実際に合わせてみれば、目出度いことこの上ない。
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使われることをどこまで想定してこしらえたかは疑問。

大店の旦那衆がシャレで「紺定」に作らせた、洒脱で酔狂なお遊びだ。

最上等の手紡手織木綿に、最上等のくっきり。
正藍型染の逸品。
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作って数十年、ころりとお忘れだった旦那はこちら。
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月日荘展でも、メインに掲げておいた。

残念ながら、もうありません。
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名品・金太郎をお持ちの、リバマ後方広報支援活動の前線部隊が動いた。

さて、なにが始まるのか。
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張り子を作るらしい。
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まさかこの子に着せるとか?
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下に敷くのでもなさそうで。
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ははーん、お見事。

そうきましたか。

染めてから数十年経ち、別のオトナの酔狂なタンゴが出来上がった。
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甘すぎず、辛すぎずの、絶妙な金太郎よ。

あのころの旦那衆や「紺定」本人にも見せびらかそう。
ふたまわりもみまわりもして、この解釈。
どーよ。

制作の過程はこちらから⇒丘の上から通信



by kerokikaku | 2017-05-01 19:55 | 正藍型染師 田中昭夫


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