うどんは茹でたて、蕎麦は打ちたて、餅は搗きたて。
そして、月は昇りたて。
たいがいは、フレッシュな方がおめでたい。
炭水化物と月を同列とみなす。
ボンボンとした月の色たるや。
赤いような黄色いような、生まれたての月の色。
わたしは苦手だが、半熟たまごの黄身色。
最近はさあ、丼ものを頼むと、妙なサービス精神からか半熟たまごが乗っかっていることが大きなお世話。
それ、いらんから。
オーマイガ、オーマイガ、と声にならぬうめき声を殺し、そいつを取り除き、厨房をにらむことしかできない小心者。
今夜、敬愛するみなさまにボンボン月をお届けしたく、撮るとこうなる。
はて。
なんの画像だか。
電灯と一緒くたで、ありがたさが超薄い。
ドロリとデカかったんだぜ。
ホントだぜ。
おめでたかったんだぜ。
別に中秋でもなんでもなかったけど。
昼間は蝉の断末魔の叫び。
夕暮れ過ぎると鈴虫チンチロリン。
悪くないよ。
あんな日もこんな日も。
日々不穏の積み重ねの毎日で、この数週間は1年で最もいいよ。
嫌いじゃないよ。
むしろ秋は大好きだ。
このままずっと秋でもいいんだよ。
それに対する異論は受け付けないよ。
モケモケ軍団の君たちには、年中無休でがんばってもらいたい。