2017年 11月 07日
ダイジョウブ麺
まあほんとに。

大きな美術館というものは、ジャンジャンバリバリ、チャリンチャリンと。
それはそれは面白い商売であることよ。

長蛇の列は、いったいどこから湧いたものか。
日曜の昼間に湧いて行ったあたしも悪い。

そんで最後尾に並ぶ。
並んで、買って、入って。

ヒトさまの後頭部を眺め。
見たいがために伸びをし、諦め、次に移り。
しんぼうたまらず駆け足になる。

あ、すみませんと前後左右の袖振り合い。
あなた、しんぼうたまりますか?

サーっと観て、ヒーっと帰る。
イラチの鑑。

とは言え、いい展示だった。
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「新国立」なのか「国立新」なのか。
とんとこれが覚えられない。

ロゴデザインは秀逸だが「あれ、どっち?」と。
たいした不便もないのでアレだが。

いっそ「新国立新」にしてもらうとか。
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ここの帰り、外苑前駅方面の道すがら。

昼過ぎあたりの夕方近く。
ちょいと腹ごなしするお店が一切ない不毛地帯。

どうしてもってわけではないが、ライフセーバーのかおたん。
何度も言うな、の、特にどうってこともないが、あると安心な陸の孤島のランドマーク。

日曜はお休みときたもんだ。
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逡巡できない地帯。
すぐ近くの北海園にしよう。

久しぶりだ。
前の勤め先近くだったので、数回入ったことがある。
どんなだったか記憶にない。

外看板にあるランチは終わったって。

なら仕舞っておこうぜ。
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時間のせいか、お客は誰もおらず、場末感ハンパない。
70年代上海の裏通りのくたびれた食堂、って知らんけど。

バイトの中国人の女の子と、中国人の料理人。
あとはホール長らしき男性だけ。

激混みの美術館から、スカスカの店へ。

いかつそうなホール長が、バイトの女の子にやたら気遣って声をかけている。
注文をとりに来たと思ったら、急に踵を返し、向こうでバタバタやっている。
強面と気遣いのギャップ。

ここはハズレか。
はたまた。
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「漬物野菜と豚肉そば」を頼んでみた。

感度低めの我がアンテナにピピピときた。

漬物野菜って意味不明。
チャレンジしてみたくなった。

念のため瓶ビールも頼む。
美術館ってのは、のどが渇くのだ。

女の子が気怠そうに運んできた、ふつうの瓶ビール。
異常に美味くて不思議だった。

この時点で、謎のポテンシャルに気付くべきだった。

5分と待たず、豚細切り肉と高菜の乗っかった麺が出てきた。
はやっ。

なんだ、いわゆる高菜ラーメンか。
雪菜肉糸湯麺、が正式名称。

結論から言うと、人生最高レベルだった。

ここはどこ、わたしはだれ、そして今はいつ。

異国感と、異次元感と、だるだる感と、酸っぱさと、場末臭と。

たまらなく美味かった。
ドンピシャ。

かつて10年通いなれた西麻布の片隅に、わたしのベストラーメンが眠っていた。
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最後の一滴を飲み干そうとする中、アウトレイジ風ホールがやって来た。

「ダイジョウブでしたか?」って。

「さっき1番手のコックが帰っちゃって、2番手が作ったんですけど」って。

それで「ダイジョウブか」って。

感動して飲み干してる客に、あえて尋ねるって。

「美味しかったです」と答えると「じゃあよかった」って。
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込み込みでパーフェクト。

最高だった。


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by kerokikaku | 2017-11-07 20:03 | ものすごくその他 | Comments(0)


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