2017年 11月 22日
11月田中学校-その2
「4反しかないけどさ」

なんでも豪儀にようさん、がお好みの御大にとっては不本意らしい。
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こちとら、4反にホッとした。

ダメ染め過多だと、なんと答えてよいものやら。

引き取れないし、見るのもしんどい。
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あれ?
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まあまあですね。

うん、まあまあだ。
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夏の仕上がりとは、別物。

全然いいじゃないですか。

てか、あれは何だったんですか。
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うん、そうね。

なにやってもダメだったよな。
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なんじゃらほい。

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影の薄かったしょぼくれ爺。

心なしか、影が濃くなったような。
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そりゃあね、パキンパキンの往時の「紺定」と比べるのは酷なこと。

でも、なかなかのまあまあだった。

「結構いいじゃないですか」
どこから目線のコメントを差し上げると、まんざらでもない風であった。

そうと決まれば、何に染めるか。

端ミシンの薄手岡崎木綿は、一時休止にしませんか。
ようさんあるけど。
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そうそう、昨夏の発掘時。
白生地もあったっけ。

韓国手引木綿・耳付きの岡崎木綿など、ほんの数反。

どこへやった。
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ギリギリセーフ、残ってた。

帯丈も帯幅もありやなしやだが、この際いいでしょう。
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小千谷も2反、忘れててセーフ。
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夏のいまひとつ染めは、泣く泣く糊を落としていた。
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これらについて、今は考えないのが正解。
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帯に短し、科か大麻かそこいらへんの自然布ハギレ。
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「こういうのも染めていいですよ」と、けろセンセーがのたまっとか。
「そうだな」と、爺が従ったとか。

探せば何か出てくる田中紺屋。
これ以上は、ホントにないから。

世界中の誰ひとり信じてないけど。
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焦らず、慌てず、大騒ぎせず。

優先順位をよく考えて。

まじ頼むぜ。

リバ爺。
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「オレさ、分かったんだ」って。

「藍ってのは、染め続けてなきゃいい色が出ないんだ」
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染め歴60年の大職人。

どえらいウブな発言。

いまさら何を。
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曰く、手が痛いわ雨が降るわで、染めがはかどらなかった。
藍の世話はかかさなかったが、染め自体はロクに出来なかった。

続けて染めていないと、藍の色も、結局はよくならない。
そのことが改めて分かったと言う。

藍は活性化させてないと、いい色にならないって。

誰かさんみたい。

やれやれ。

それと怪我の功名。
仕事が出来なかったことで、腱鞘炎が治ったっぽい。

色々でこぼこ。
痛しかゆしだが、まあいいでしょう。

「まあまあ染め」がまた出来て、マンモスうれぴーだ、きっと。
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そうだ、お役所からなんか届いてるって話だけど。

見せてください。
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電話じゃ要領を得ないため、伝書鳩化したわたくしが現場へ急行ってわけ。
これも大事な確認事項。

名前書け、ハンコ押せ。
すべからくご指示させて頂く。

几帳面につき、誤字脱字をやたら気にされるが「んなの、いーから」と一喝し、無事完了。
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すません、手前の紙、なんすか?

ああ、これ。
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「まさか」

にわかに心臓があおった。

やりかねないんで。
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聞けば、10数年前の仕業らしく安堵。

でも、なんでこんなにようさん刷るかなあ。

ほんの一部です、コレ。
言うまでもなく。
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本日はこれにて。
但し、お昼だけは食べて帰りたい。

この春以降、お誘いしても「オレはいい」と振られていた。
お腹だかおシモだかの具合が悪いし。
だいたい気分も乗らなかった。

おひとりけろさま。
歯噛みの自腹定食であった。

「今からわたし、お昼して帰りますけど、田中さんもいかがですか?」

ダメ元で誘ってみる。
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うん、行こう。

よたよたで、突っかかりながら、小走りで。

前掛け外して、すっ転びそうだが、素早いのなんの。
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生姜焼き定食、永年無料権。

TGが有する最大の権利を掲げ、こぶしを挙げる。

爺っちゃんの名にかけて。
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イエス。

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財布の中身忘れたとか、ぜったい言わないで下さいね。
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いちいち右往左往、なんでも真に受け、オロオロ騒ぎ、慌てて火消しをし、そんでヒーヒーする。

けろ企画の問題点は主に上記、ほか省略。
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もう話すことも、ほとんどない。
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キャベツだけでなく生姜焼きにもとんかつソースをたっぷりかけて平らげる御大を拝めたことは、この秋最大の収穫だった。
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とはいえ、予断はいつだって許さない。

あの御大なんで。
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瀕死と不死身の反復横飛び、フルマラソン。

なめたらあかん。

この先、なんにもないわけがない。
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それは肝に銘じている。




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by kerokikaku | 2017-11-22 11:35 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(6)
Commented by コット at 2017-11-22 12:11 x
通りすがりの者ですが、ホッといたしました。爺という生き物様はとにかくマイペース、自分時間でしか動きません。
でもお口からたんと召し上がられれば、いずれお腹やらお下やらも通って、元気にお仕事できることと思います。鳩さん仕事、お疲れ様でした。
Commented by 津田千枝子 at 2017-11-22 14:54 x
「オレさ わかったんだ。」
なかなか 言えないね、こんな言葉。
しょうが焼き 空のお皿に じんときた。
Commented by kerokikaku at 2017-11-22 19:30
コット様
お見守りありがとうございます。
おっしゃる通りの自分時間です。
痛いの雨だので自分時間がままならないと、まあホントに大騒ぎ。
一緒になって騒いで慌てるのも3年目。まだ慣れません。やれやれ。
Commented by kerokikaku at 2017-11-22 19:36
黒様
そこしれぬ探究心。
そのことしか考えてない。

でも残白生地のこと忘れてた。おかげでダメ染めされずセーフでした。

自宅電話記入のときも番号が分からなくって悲観してました。

自慢じゃないがわたしだって自宅電話番号、覚えとらんチ。
Commented by 秋野 at 2017-11-23 13:05 x
御大のご様子も、それを見守り通うけろさんの姿も、黒幕のコメントも、全部泣けちゃう。全員がいてこその。生姜焼き美味しそう。
Commented by kerokikaku at 2017-11-23 14:40
秋野様
ありがとう。
たぶん本人、そんなでもない、とこも込みでまあまあだな、と思ってます。


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