カテゴリ:正藍型染師 田中昭夫( 119 )

2014年 11月 12日
正藍染布について
きのうの第二回田中昭夫展ツアーにご参加のみなさまへ。
だいじな御言付けがございます。

田中さんは正藍染めについての説明書きをご用意していました。
30余年前にご自身が書かれたもののプリント。

お買上げいただいた方へはもちろん、ご参加の皆様へ渡しそびれてしまった。
ここに深く深くお詫びいたします。

「え、なんで出してなかったんですか?」
「いや、ずっとここに置いてあったよ」
全て当局の不徳の致すところでございます。

田中紺屋の正藍染布の性質、お手入れ方法についてがしっかりと記されています。
おどろきの達筆でございます。

これを機に広くご覧いただけるようサイトにアップすることで、勝手ながらこの度のお詫びにかえさせていただきます。

正藍染布について
この画像をクリックしてください。
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するとウェブアルバムに飛びます。虫眼鏡ツールをクリックしてください。
移動・拡大・縮小が可能になり、細かい文字も読むことが出来ます。
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こんな虫眼鏡や
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あんな虫眼鏡のこともあるとかないとか。
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藍は色が落ちると簡単に敬遠されがち。
そうじゃない、田中紺屋の正藍染めはほかとは違うと静かなこぶしをあげ、ひたすら研究を重ね、誇りを持って作り続けてきた様がうかがい知れます。

何ひとつうそのない仕事をやり続けるのは、言うは易し。やるは難し。
ほんとうの仕事がいいのは誰しも分かっている。そりゃあいいですよ。
そうもいかないのが世の常だし時代だしそれが悪いとも言わない。

でもやっちゃった。

こんな職人がまだいたんだなあ。
目の前に。
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―全方位業務連絡-
第二回ツアー参加丘の上から通信さんのレポートブログが素晴らしい。黒幕の津田が泣いています。
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by kerokikaku | 2014-11-12 22:45 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(0)
2014年 11月 11日
第二回ツアーを終えて
となりの食堂で腹にしかとチャーハンを仕込んだあと川口アトリアへ向かった。
アトリアのガラス越しに黒山のひとだかりが見え、真っ先に思ったこと。

「バスに全員乗れるかな」と「だれか藍甕に落ちるかも」
いつもに増してビビリ妄想が頭をもたげる。

一時は暗雲のような風雲を巻き起こしてしまった田中騒動。
知らぬは田中翁のみ。
当局黒幕と参謀は日々奔走、ホホはこけ、髪は抜け、腹ばかりが減る。

本日第二回田中昭夫展ツアーを開催しました。
どこでどう聞きつけられたのやら、知らぬは当局のみ。
多くの皆様にご参加いただきましたこと、ここに御礼申し上げます。

ありがたいことに皆様映像を先にご覧下さっていた。
集合の後津田千枝子が皆様の前で説明をする。
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田中型染を見ながら解説を聞き、直に布を触り、道具や工程の説明がすすむ。
絶滅目前のスペシャルな仕事について、皆様がどんどん理解されていくのが分かる。

みんな、すんごく吸収している。
サーっと見るのと、解説と画像でじっくり理解してから見るのとでは、それはそれは天と地ほどの差がある。
元々藍や布に興味のある方々だから、吸いとりが早いのも当然。

ゲリラ前のわたしは、それこそ合成藍も正藍もインド藍も何も分からなかった。
今でも分かったとはぜったい言えない。

分かったことと言えば、田中昭夫の正藍型染は、おそろしくバカで、今どきありえなくて、天上天下唯我独尊で、どうしようもなく正直仕事ということ。
ある意味「しょうがねえな」感は皆様にもズシッと伝わったと自負している。

アトリアをあとに路線バス1台にむりくり乗り込み田中紺屋へ移動。
小雨の中なんの行列かと。
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藍場と板場を適宜シャッフルしながら、田中さんor黒幕津田がご案内。
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人員不足により、限りなく黒幕に近いグレー幕の"布茶"さんも案内係に駆り出される。
拙ブログではカバーできない様々な事象は後日的確にレポートされるに違いない。
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あれよあれよで広巾用の型紙を発掘し、そして披露となった。
いやー、これはラッキー。いいもの見せていただいた。
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わたしと言えば、庭に干された大根をしんみりと眺めたりして。
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その後の大混雑の展示室ではいくつもの不行き届きがあったことをお詫び申し上げます。
お茶も出しませんでどうも。
ハートフルな皆様のご協力のおかげで無事に第二回ツアーが終えられましたこと、心より感謝しています!

さて。
ちょっといい話。

参加者のひとりにKAPITALにお勤めで工芸好きの若い衆がいた。
39年前の「染織と生活」を愛読していてこのツアーにも参加とは、なかなかの好事家とみた。
明るい未来の光がスッと射した。

彼はアンティークの藍染消防士(?)服を着ていた。
というか着ていたコートを脱がしてしまった恐るべし外野の女子力よ。

若い衆のレアでグーな感性に超うれしくなった田中さん。
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この笑顔を見よ。
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ボトムがジャージなところもまるで新旧双子。
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オレなんか裏は型染で紐がついて合わせだし。
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ボクだって袖口はこはぜです。
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えへへ。
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さて。
「えへへ」で済まない話。

本日もわたくし、押し入れ段ボールをさばくったのはもちろんのこと。
せっかくだもの、田中昭夫全仕事をお見せしたい。

こんな機会もそうそうない。
抜かりはないと思っていた。

なのに知らない段ボールが発掘されてしまった。
おーい、もうみんな帰っちゃったぞー。
「なんですか、これ!!」
「もう出さなくていいよ」
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てか、さあ。
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当局の管理不足で重ね重ね申し訳ありません。

今週土曜の第三回ツアーでは、初だしの広巾数本とタイ手引き木綿反物軍団。
こちらも引っ張り出させていただきます。

実はもう一点、抜かりがございまして。
明日あらためて。

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by kerokikaku | 2014-11-11 23:22 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(2)
2014年 11月 09日
第二・三回 田中昭夫展ツアーのお知らせ
川口アトリアで流れている映像が素晴らしい。
型彫りから染上がりまでが丁寧に編集されており、田中さんの仕事の次第を学んだ気がした。

その後「勉強になりました~」と伝えると、田中さんは怪訝を絵に描いたようなお顔をされた。
「あれは遊びみたいなもの。あれで勉強なんかできない」
真顔でピシャリと言われた。

もちろん映像の良し悪しについてではない。
工程のエッセンス映像だけで簡単に分かられちゃたまらないだろう。
トライアルなので生地長も短かった。
例えば糊の配合ひとつを取っても長年の経験値なのだから。

自分の浅はかさを恥じた。
この瞬間、当ゲリラ活動(騒動)において全方面に恐縮しているわたくしのチキン度数が一気に加速する。

田中紺屋展示室で。
花弁のように美しい精緻な型のこちらの反物。
思わず「型のつなぎ目はどこですか」と尋ねる。
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「つなぎ目がわかっちゃダメなんだ」
そう言いながら反物を広げ始めた。
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また、まずいこと言ったか、わたし。
万事休す。
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「これだな」
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「え?」
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「これだ」
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「えぇ?」
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端にチョンとはみ出た米粒大の柄が、型の繰り返しのしるし。
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唸って見入る。
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しかしあの日。
仕舞いこんであった段ボールを引き出してからのわたしは水を得たのだった。

ぜんぶがぜんぶ、全力投球で、ばか正直で、まじめな、ほんものの正藍型染。
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「オレは売るほうは…」と小さな声で口ごもったのを聞き逃すものか。
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「ちょっとぉ、まだあるんじゃないんですかぁ?」
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さっきのチキンはどこへやら。
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田中さんを横へ押しやり、倉庫にあった梱包をひんむくひんむく。

ものの数秒。
我々は、眠っていた藍染皮のざぶとんを無事救出した。
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さて。

来てねと言ったり、あんまり来ないでと言ったり、来るならツアーでと言ってみたり。
大変混乱させてしまった田中紺屋展ですが、第二回・三回ツアーが開催されます。

って、第二回ツアーは明日11/11(火)です。
詳細はこちらでご確認下さい。
第四回はありません。
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12時川口アトリア集合ですが、どうぞ先に映像(30分)をご覧になっていて下さい。
お昼にかけてなので空腹バランスも各自ご調整願います。
藍甕も板場も土間。紺屋内の移動は砂利道のため足元は多少汚れます。

なんだかんだと結構な高ハードルにもかかわらず、皆様にはご理解ご協力をいただいております。
ほんとうにありがとうございます。

もちろん紺屋展では藍染布をお求めいただけます。
きっとまた仕舞いこんでいるであろう段ボールは、わたくしが責任を持って引きずり出す所存です。
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ツアー当日はこんなハタを目印にして下さい。
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by kerokikaku | 2014-11-09 13:16 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(11)
2014年 10月 22日
田中さん第一回ツアーを終えて 第二回第三回の日程も
2014/10/31現在の状況……やはり田中紺屋展はパンク中です。
今後ご来展をお考えの方は第二・三回のツアー(当欄中程に詳細あり)へのご参加を検討いただきますようお願い申し上げます。


混迷を極めた、田中紺屋展のもろもろ。
まとまって伺った方が平和との判断をし、予告通り、田中展ツアーを開催した。

皆様におかれましては、全経緯をご承知の上、ベリーナイスなご理解&ご協力をいただきました。
心より、心より御礼を申し上げます。

「最初はほんとうに困っていた」と田中さんは言う。
何たって、こんなこと、初めて。

そこで本日、ツアーを組み、川口アトリア展→田中紺屋展へと大所帯でお邪魔した。

まずアトリア内で、津田さんによる田中藍染の解説を聞き、準備した参考布に触れる。

いかに特別な仕事であるのか、型染作家津田さんの説明だからこそリアルだ。
予備知識を深め、ゆるやかに気持ちが高まる。
レポートの雄、詳細はいつだってこちらがグー→

その後雨の中、田中紺屋へドッキドキの移動。

田中さんを囲み、参加者全員、一生懸命お話を伺い、布を見た。
藍についての質問が飛び交い、田中さんも藍甕の前でそれに答えた。
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みるみるうちに田中さんの顔がキラキラしてきた。
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しまいには話が止まらなくなった。
ウィットも効いてきた。
笑みもたくさん出た。
出ないと思われたお茶も出た。

敬意を持って仕事を見てもらったこと。
喜んでくれる人がたくさんいたこと。
それはそれは嬉しかったと思う。

ひたすらに藍だけをやってきた、孤高の職人なのだ。
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いくつかの作品も参加者にお求めいただいた。

「これください」
「あ、うん」
自分の作ったものを買われて、嬉しくない職人はいない。
そっけない返事だが、それで十分だった。

「今日だけじゃないよ。会期はまだ長いんだから、がんばってよね、またツアーやるからね。」

津田さんが念押し工作を計り、ノリだか何だか田中さんは「うん」と言った。
聞いたぞ。
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よし、言質はとれた。

次なるツアー日程を完全決定する。
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正藍型染師 田中昭夫展ツアー
第二回 11/11(火) 12:00~ 
第三回 11/15(土) 12:00~

いずれも川口市立アートギャラリー・アトリア集合
川口駅より5分としましたが、実際は徒歩10分位かもうちょっと…

田中紺屋展見学をお考えのみなさま、どうぞこの機会にご参加下さい。

参加は自由です。事前連絡はいりません。
型染作家津田千枝子、わたくしけろ企画が、当ツアーをご一緒させていただきます。
もし連絡が必要な場合は、当日080-6564-3610まで。

川口市立ギャラリー・アトリアは入館無料です。
12:00頃に館内でお声をかけますので、それまで各自でご見学ください。
参考資料と共に津田による田中藍仕事の解説をいたします。13:00頃には一緒に退館します。
駅まで戻り、路線バスで田中紺屋へ移動します。
紺屋と展示室をひとしきり見学後、随時現地解散です。おおよそ15:30頃。

館内では田中さんの仕事風景の映像(30分)が流れています。
藍染布のつくり方を順を追って丁寧に編集された分かりやすい構成になっています。
ツアーをより深く楽しんでいただくためにも、先にご覧いただくことを強くお薦めします。
ちなみに他の三匠の映像も必見です。お時間に余裕を持ってお出かけください。

※参加者多数になった場合の行きの路線バスは分乗になりますのでご了承下さい。

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ツアー参加者が帰った後のこと。
当ゲリラ黒幕&限りなく黒に近いグレー部隊が残り、なにかの拍子にディスプレイ台下の棚を開く。

わちゃ。
出るわ出るわ。
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重くて引っ張り切れない段ボールがずらり。
その中に反物ごろんごろん。

わたくしの身分で不躾ながら、つい声を荒げてしまった。
「だめじゃん!」

どうしてみんなが居る時に見せなかったんですか!
もうみんな帰っちゃったじゃないですか!

「えへへ」と笑っている。
「えへへ」じゃないよ、まじで。
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めちゃめちゃ可愛い柄も出てきた。
上左はハンサンモシ。
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手引き綿のパッチワーク、恐るべし贅沢布団皮。
作ってみただけと言う。

売れずにしょうがないので家族で使っているらしい。
もちろんご自身の布団にも。
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誰の目にも触れることのない(せっかく見せる機会があったにも関わらず!)ごろんごろん群に、一同のけぞった。
空いた口をどうふさげばいいのか。
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我々の心はザワつく。
そして色めき立つ。

いや、田中さんはこれで静かに引退される。
今展が最後の展示会。
ひと区切りなのだ。

それはわかっている。
展示会は、そう、最後かもしれない。

しかし別枠として「頒布会」をやってもいいだろうか。
だって、だめでしょ、このままじゃ。

そう思わずにはいられない、正藍型染師 田中昭夫とその染布。
我らゲリラ部隊は、さらなる追加活動の予感にうち震えている。
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by kerokikaku | 2014-10-22 22:34 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(17)
2014年 10月 20日
田中さんについてのお詫びと10月下旬のインフォルマシと
過ぎたるは、過ぎたるは、過ぎたるは。

覆水盆に、覆水盆に、覆水盆に。

雲行きが超高速で怪しくなってしまった。
体制を立て直そうとしているが、うまくいかない。

広めて下さってほんとうに有難うございます、というレベルを、あっという間に超えました。

嬉しい悲鳴は、いつしか本気の悲鳴になりにけり。
こんなはずじゃ、では許されなくなっている。
どうしたらよいのか、あれからずっとグルグルしている。

親愛なるみなさまへ。

ご協力に心より感謝しています。
それはほんとにほんとなんです。
そしてごめんなさい。

願わくば、どうかお察しいただきたく思います。

いまさらなによで厚かましく、無礼は百も承知で、勇気を出して言います。


パンクしています。



津田さんからの一言も、以下ご紹介します。

<お詫びとお願い>
田中昭夫さんの紺屋展に興味を持って下さった皆様へ


見事な職人技とその生き方に、深い尊敬の念を持っていた私は、これを最後に引退… という言葉を、感慨深く受け止めました。
こんな仕事を、世の中の人にもう少し知ってもらうことは、良いことなのではないかと考えました。

そこで、けろ企画にお願いし、 一緒にささやかな広報活動をしたつもりでした。

でも今の世の中、私が思っていたような人づての伝わり方ではなく、インターネットの波に乗り、本当にあっという間に情報が広がりました。

こんなにもたくさんの方が、田中さんの仕事に興味と共感を持って下さった事を、心から有難く思っております。

しかし、田中さんご本人は、たった一人で小さな紺屋を守り続けてきた職人です。
これほどたくさんの方がお見えになるなんて、本当に思いもよらない出来事でした。

このような事態を招いたことに、余計なことをしてしまったと、心底猛省するところです。

田中さんのお仕事は、アトリアの展示でもていねいに紹介されております。
もし、その展示でご満足いただけたならば、どうぞ紺屋展の方は想像のみにて、という身勝手なお願いも、あえてこの際させていただこうと思っております。

私の浅薄なおせっかいが、このような事態を引き起こした事を、心からお詫び申し上げます。

田中さんの最後の会が、穏やかに良きしめくくりとなることを、祈っております。
皆様、どうぞよろしくお願い申し上げます。

津田千枝子




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以下のインフォ、それぞれのサイトをご確認の上お出かけください。
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鎌田奈穂 景
2014/10/18(土)-11/1(土):ギャラリーSU(麻布台)


作品の着想は、絵ではなく言葉で残すという鎌田奈穂さん。
今展では、「景」という言葉を手掛かりに造形した金工作品を展示いたします。
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ユーラシアの手仕事展
2014/10/19(日)-10/29(水):THE ETTHNNORTH GALLERY/アトリエ サジ/クリコ(谷中)

〜ブダペストからサマルカンド経由、雲南へ〜 
東欧の民族衣装&生活の道具、古代ローマングラスを使ったアクセサリー、中国少数民族の手仕事。
それぞれをご紹介する谷中の3つのスペースが共同で初めてイベントを行います。
ユーラシア大陸はるか7,500kmを繋ぐ、手仕事の物語。
東京でもローカルな味わいのある谷中で、ユーラシア各部族の生き方と精神を感じられるスペシャルな一週間。

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Good Luck Carpets
2014/10/23(木)-10/28(火):ババグーリ(清澄白河)


ババグーリオリジナルのウールラグ。
様々な柄が揃いました。
北アフリカの先住民族・ベルベル人の昔ながらの手法により
チュニジア北部の工房で、羊の毛を漉いて紡ぎ、手織りで仕上げ。
原毛そのままの天然色の、生成に焦茶
またはそれらを混ぜたグレーを、柄によって二色使いしています。
そのほか、インドで織られたパイルのラグや
ヨーガンレールがトルコで見つけたラグなど
肌触りの心地よい手織りウールの敷物が色々。

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緑とかばんとレモネード
冨沢恭子の柿渋染めかばん・toranekobonbonのレモネードショップ「LEMON日記」
2014/10/24(金)-10/26(日):Tisane infusion(名古屋)

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トミー、にゃごやテレビ塔初進出。
トラさん、レモネビア、濃い目はありますか。

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尾州テキスタイル工房 かがりの3日間
2014/10/24(金)-26(日):ギャラリーSABAI(愛知・常滑)

伝統ある繊維の街一宮で、明治28年創業の
木玉毛織(株)の一画で活動する『かがり』。
木玉毛織の豊富な生地見本の数々には伝統と技術が凝縮されています。
そんなヴィンテージウールを蘇らせたくて、『かがり』では
マフラーやひざかけ、クッションカバー、バッグなどを仕立ててみました。

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こちらの内容についてはまた追ってお伝えします。


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MITTAN 2015 SS EXHIBITION TOKYO
2014/10/24(金)-10/27(月):ANTIQUES GALLERY(代官山)

問合せは三谷企画室まで
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今年手に入れた服の中で、ピカイチよかったものがMITTANのシャツ。
着ていてこれだけ気分がいいというのは、どういうことだろうか。

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2014秋 目白コレクション
2014/10/25(土)26(日):目白 椿ホール
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by kerokikaku | 2014-10-20 20:15 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(0)
2014年 10月 18日
お求めいただけます
追加でひとつ。

川口市立アートギャラリー・アトリアでは、展示品の販売はしていません。
藍染布は鑑賞していただくだけです。

もし田中紺屋展で、精魂込めて作られた田中さんの布を見て欲しいと思われたなら、お値段をお尋ねになって下さい。
こちらではお求めいただけます。
そのあたりは、田中さんにその場でご確認下さい。

出来れば少しでもこの機会に、目に留まった方々の手へ、田中紺屋の藍染布が渡りますように。
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by kerokikaku | 2014-10-18 12:49 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(0)
2014年 10月 16日
第一回 正藍型染師 田中昭夫展ツアー
人知れずにはじまり、そっと終わりそうだった、正藍型染師田中昭夫さん、ご自宅での展覧会。
それを何とかしたいがための当ゲリラ活動だった。

「宣伝するからね」
「うん」

「じゃあよろしくね」
「ああ」

各方面のみなさまによってご紹介いただき、驚くほど多くの反響を頂戴しました。
ここに重ねて御礼申し上げます。


が、実のところ田中さん。
少々キャパオーバー気味。
大混乱中。

わかっていたつもりだったが、ここまでだとは、わかっていなかった。
我々も、田中さんも。

ご本人は面食らっている。
こんなことは初めてなのだ。

ご推察通り、元々が頑固一徹、ひたすら藍染だけを作り続けた職人。
遠くからわざわざ、どうもいらっしゃい、とにこやかにお迎えするガラではない。

そこが田中さんの田中さんたる所以である。
いつだってぶっきらぼう。
そこはかとない、そんな良さをお感じいただけるだろうか。

長く見過ごされ続けてきた経験と、商売っ気のない性質はどうにもならない。
だからこその、お仕事だった。

ちなみに、田中紺屋展は基本的に田中さんおひとりです。
そこがまずかったと猛省しているが、今更どうにもならない。

人がどんどん来ちゃって、電話が鳴っちゃって、との第一声だった。
かなり困惑している。

なんとか一日3時間の開催時間だけでもがんばっていただきたい。
そう祈るばかりだ。

「俺、いつも居るとは限らないよ」と今だ発せられるたびに、我々の神経は縮みあがっている。
えっと、会期中なんですけど、と喉まで出かかった言葉をグッと飲み込む。

以下、津田さんのコメントです。

今回見に行って下さる方に、ひとつ留意していただきたいなと思うことに、思いあたりました。

それは、今の田中さんに温度を要求してもせんないことだということです。
さびしいことですが、田中さんの熱はもう冷めてしまっている状態だということ。

初めて田中さんの存在を知った方達は熱い思いで行くでしょうが、
そこにあるのは、ある意味大変失礼な言い方ですが、もう昔の田中さんではないのです、
ということが、分かってもらえたらと思います。

その温度差は、おそらく 田中さんが熱くたぎって仕事に向かっていた時の、
一般社会の冷たい冷えた温度の差との、逆転現象でしょうか。
ひとつのかけがえの無い仕事や存在が、自然のなかで消滅していくその悲しさを感じます。

でも、私は 田中さんのようなひとを知ってもらいたいと、今でも懲りずに思っています。
私の 今回のでしゃばり御節介は、田中さんにも、いらした方々にも、不愉快なことがあるかもしれません。
でも、本当に正直なことなんて、するりツルツルな訳がないと思います。

チラシには「尋ねればお話をしてくださる」と書きましたが、すみません、できればどうか静かにご覧いただけないでしょうか。
お願いします。

そして、もう終わった仕事場をそっと覗いて、端正込めた染布を静かに見つめて、
田中さんのこれまでをご自分のなかで想いを巡らし、それを持ち帰っていただきたい。

不器用で何にでもぶつかってここまで年を重ねてきた老職人の生き様を、
素直に感じていただけたらと思います。

そういうことであります。
せっかく興味をもって行って下さった方へも、数々の対応不足があったようです。
不用意なことで申し訳ありません。

田中さんへもアプローチをかけているにはいるが、効いているようないないような。
ほぼスルーと言いましょうか、いつもどおりというか、変わりないというか。
それでこそ、というか。

もちろんご高齢という考慮も必要だ。
職人特別考慮も。

いいものだから見てもらいたかった。
それは間違いのないところです。

ただし、一人一人がバラバラに行かれると、慣れないことゆえ田中翁は疲れてしまうのだろう。
正直言うと、疲れた発言もあったりする。
行かれる方にとっても、遠方、無骨、職人、電話、とハードル高し。

困った、困った。
みんなが困った。

それらを一掃する、夢の企画を決行します。

第一回 正藍型染師 田中昭夫展ツアー
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2014/10/22(水):川口市立アートギャラリー・アトリア12:00集合

アトリア見学後、川口駅東口バス乗り場より路線バスで田中紺屋展へ移動、紺屋見学後は随時現地解散


参加は自由です。事前連絡もいりません。
型染作家津田千枝子さん、わたくしけろ企画が、当ツアーをご一緒させていただきます。
もし連絡が必要な場合は、当日080-6564-3610まで。

川口市立ギャラリー・アトリアは入館無料です。12:00頃に各自見学していてください。
その後、一緒に駅まで戻り、路線バスで田中紺屋へ移動しましょう。
お茶もお菓子も出ません。はっきり言ってゆるめのツアーです。

22(水)にまとまって行くと伝えたところ「そうしてくれるとありがたい」と、田中さんの了解と在宅確認もとれております。

ちなみに、11月にもあと2回ツアーを考えています。
上旬(日時未定)と最終日15(土)を予定しており、決まり次第こちらでお知らせします。

ツアーでなくても、もしお知り合いで行かれる方のお顔が見えていたら、お誘い合わせでご来展下さるとありがたいです。

ぜひ来てと言っておいて、来るならまとまってとか、出来ればツアーでとか。
なんたらかんたら、後手後手、勝手に言いたい放題。

もはや言葉もないほど恐縮しています。
何卒ご理解下さいますよう、お願い申し上げます。

てか、貸切バスにしなくていいよね。
ダイジョウブだよね。
路線バス、けっこう頻繁に来るしね。
場合によっちゃ何便かに分かれればいいし。

などなど、当局は依然グルグルしております。
みなさま、どうぞよろしくお願いします。
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by kerokikaku | 2014-10-16 21:56 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(0)
2014年 10月 14日
田中昭夫さん再び
嵐のあと、嵐のような反響をいただいている。
田中昭夫さんのこと。
正藍型染の紺屋、最後の展示会。

知られていなかっただけで、知ったとなればそりゃもう。
拡散ご協力のみなさま、糸へん各方面のみなさまに厚く御礼申し上げます。

先の投稿でうっすらお感じと思うが、絶滅記憶遺産にふさわしい、無骨まるだしな御仁です。
そのあたり、親愛なるみなさまにおかれましては、言わずもがなかと。

当ゲリラ主宰の津田千枝子さんが、今朝田中さんに電話をした。
「これこれこういうわけで、いっぱい宣伝しているからよろしくね!」

すると、驚くべき反応が返ってきた。
「俺、いつもいるとは限らないよ。出かけることもあるからその時はカギを閉めちゃうよ」

まじか。
展覧会を決めたのはご自身なのに、そうきたか。

我々は追加活動を開始する。
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チラシ右下、電話番号の下に※念のため電話連絡の上お出かけ下さい の一文を、そろりと挿入した。

ご本人には「なるべく居てよね、どうしても出かけるなら貼り紙してね」等々、念押し。
遠路はるばるいらしたみなさまが、門前で立ちすくむことのないよう、なだめ工作に入っている。

「今日〇時ごろ伺います、紺屋展やってますか?」の電話を入れてからお出かけください。
安全のために。

わざわざ田中さんを呼び出さなくとも、居る居ないの確認だけでも、どうかひとつ。
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会期中なのにありえないと思ったが、この田中さんの対応は無理もなかった。
経験からの理由がある。

今の今まで、例えば有楽町交通会館での展示会で。
たまーにお客さんは来るが、だいたいは会場に田中さん、ぽつんとお一人だった。

自分の展示会にワイワイ人がやって来るなどと、考えも及ばないのだろう。
知人でもない、知らない人がわざわざ自宅まで藍染めを見に来るなんて。

そういう事情をお察しいただければ、と追加でお伝えしておきます。

田中さん、ダイジョウブかなあ。
みなさま、どうかよろしくお願いします。

お願いとツアー情報⇒
第一回 正藍染師 田中昭夫展ツアー
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by kerokikaku | 2014-10-14 18:56 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(2)
2014年 10月 13日
正藍型染師 田中昭夫さん
正藍型染師、田中昭夫さんをご存じだろうか。

ひたすらに、阿波の藍で型染めをやり遂げた職人。
川口の紺屋、御年79才。
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染布と長板、合わせて30kgを持ち上げなくてはならない。
人並みの力でできる仕事ではなく、体力は限界だった。
さらに震災での落瓦が、気力の失せるきっかけになった。

そんな田中さんが引退される。

1980年刊、35年前の雑誌でさえも、この扱いだ。
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効率を求めず、ほんものを求め、家族さえ犠牲にし、時代に逆行とも言える仕事。
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まあ、男前なこと。
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型も自分で彫ってしまう。
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こちらは39年前。
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当時から絶滅危惧種とささやかれながら、2014年の今日まで残っていたのも奇跡。
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用布を探し、柄の型彫りもし、長板に型つけし、九ツの藍甕で正藍染めをほどこす。

藍の美しさを目一杯出すために、藍が食いつきやすい手紡綿・麻・科布などの用布を探す。
これがなまなかではなかった。
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時代に合わない、採算も合わない。
継ぐ人もない、ニーズもない。

もっと続けて下さい、などとのんきなことが言えるものか。
引退には十分なお歳だ。
十分やられた。
ありし日の雄姿もいまは昔。
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型染作家の津田千枝子さんは、40年近く前(!)に田中さんと出会った。
田中さんの仕事場で、藍建て型彫りの短期講習会に参加した。

若い津田さんは遠巻きに見ていただけだったが、縁あってしばらく通うことになった。
技術の先にある、もの作りの姿勢を学ぶことができた。
その後型染作家になった津田さんにとって、かけがえのない出会いだった。

以来、事あるごとに田中さんの元を訪ねた。
もの作りの指針である、無骨な職人を慕ってのこと。
しかし、年を追うごとにしぼんでいく田中さんに寂しさを感じていた。

今月から来月にかけて、川口市立ギャラリーで田中さんの展示がある。
案内に同封されていたのは、死んだように覇気のない近況と「引退」の文字だった。

それでも最後の小さな花火が上がると知る。

ギャラリー展と同時開催、自宅仕事場でも作品展示をするという。
自分ちでもやると決めたのだ。

ただし、頑固一徹・職人気質と来れば、宣伝下手はお約束。

あまりにも知られていなさすぎ。
このままじゃ、だあれも来ない。
何の宣伝もしていないじゃないの。

知らなければ、見納められっこない。
プツンと終わる。

どうにかしたい。

藍がわかるとか、知っているとかは関係ない。
一人でも二人でもいい。
田中さんのような職人がいたことを、記憶遺産として見届けておいてほしい。

津田さんが立ち上がった。

そんな津田さんの思いに賛同した。

けろ企画と津田コンビは、ゲリラ広報活動を開始する。

たとえセンチメンタルと言われても。
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川口の匠展 vol.4 麗のとき
2014/10/4(土)-11/16(日):川口市立アートギャラリー・アトリア
10:00-18:00 (土曜20時/月休み 但し祝日の場合は翌火休)

田中紺屋展
2014/10/14(火)-11/15(土) 13:00-16:00 (日/月休)
2014/10/31現在:やはり田中紺屋展はパンク中にて、開催日時を変更する相談をしています。このあとご来展をお考えの方は11/11(火)15(土)のツアー参加をご検討下さい。


川口アトリア展をご覧になり、駅東口バス⑪⑫番に乗って20分、自宅(田中紺屋)展へどうぞ。
もちろん逆もOK。(ちなみにギャラリーアトリアは4人展。いずれも目を見張る職人仕事です。)

わたしは、本藍がどうの、インディゴがどうのとややこしいことはわからない。
わかることは、この人とこの人の仕事はほんものだということ。

仕事場奥の座敷で、長板中形と広巾染布の展示がある。
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「やーやーどうもー」というノリでないのは、想像に難くない。
職人たるもの、正統派シャイボーイ。
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仕事についてを尋ねれば、どんなことでもきっとまっすぐにお答え下さると思う。
だいじょうぶ、こわくありません。

藍の植わった仕事場前。
ピークはとうの昔に過ぎた。
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勢いのある仕事場を想像してもらってはいけない。
瓦は落ち、持ち上げられなくなった長板が並び、道具もなにも雑然としている。
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消えゆく仕事の最後はこうなるのだ、という現実がある。
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ただ、まだ藍甕は生きている。
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もちのろんで、田中紺屋入口に看板はございません。
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みなさまどうか無事にたどり着けますように。


「お元気なうちにどこかで田中さんの展覧会をやっちゃおうよ」と、ラオス谷さんと津田さんは秘かなる計画を練っていたらしい。
けろ企画を巻き込んでの田中展を、いつかそのうち。

その計画は叶わなくなった。
小さな小さなゲリラ広報活動だけが間に合った。

これでおしまい。

ぜひお出かけ下さい。          こちらもご覧下さい⇒田中昭夫さん再び 
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by kerokikaku | 2014-10-13 16:15 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(16)