カテゴリ:正藍型染師 田中昭夫( 115 )

2017年 02月 20日
そうは紺屋が卸さないー1
世紀の寒明け蒅到着より3日目のこと。
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もろもろの用務員作業のため、リバマ再訪。

リバーマウスこと川口、とくれば名物太郎焼。
1個150円。
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田中御大は、新しい藍で1反でも多く出したい。
いちおう「最後」と本人も理解している。

月日荘展まであと3週間。
時間がない。

2月田中学校は忙しい。
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かわいいかわいい、藍さまのお世話か。
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「今回は急ぐため、蒅のカタマリを手で潰して混ぜ込んでいく」とのこと。
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これのことですか。
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たしかに、一面、何かで覆われている。
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布について、染めムラになっては、たまらない。

藍液に混ぜ込んでいきたい。
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ザルですくい、カタマリを手で揉んで潰している。
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「たいへんですね」

3日前が初蒅の用務員は、藍建て作業を見るのも初。

こういうものかと思った。
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御大はデリケート作業中。

お邪魔にならぬよう別室に退こうとすると、首をかしげかしげ、冴えない声でつぶやいた。
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「こんなにカスが残るのはおかしい、はじめてだ」

「ふつうは、揉めばだいたい混じって、なくなるんだ」

じゃあ、なんですか、これは。
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大量のツブツブしたものが潰れない。

こいつが邪魔をする。
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藍染め歴60年、正藍で45年以上。
ベテラン藍染師が弱りきっている。

こんなはずじゃないらしい。
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キリなく浮いてくる物体を、ひたすらすくう。
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大甕が3ツ。

朝も早よから地道な作業。
荒目・中目・細目、3種のザルを駆使していた。

今やれることは、ほかに何もない。
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困ったビームが、こちらにまで伝わる。

厳戒、ピリピリ。
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甕場を離れて、のぞき見にチェンジ。
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ハギレを試染めしていた。
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苦虫。
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ど、どうですか?

ついぞ声をかける。
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「ぜんぜんダメだ、おっかしいなあ」

「でもまあ3日目だしな」
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自分で自分をなだめている。
ムチャクチャ焦っているのが分かる。

無理もない。
あれだけじらされた「寒明け蒅」がうまくいかない。


・不審な大量のツブツブ
・藍色がうまく出てこない


当方、ただの用務員。

苦虫顔を見て、オロオロするのみ。

みょうな慰めはいらない。
的確な善後策だけが必要だ。
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ああ困った。

困ってばっかりだ。

心穏やかな平安日は、いつになったらリバマに来るのだろう。
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続きます。

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【正藍型染師 田中昭夫の新作染め布と、若い衆とのコラボ展】
2017/3/10(金)‐16(木):月日荘(名古屋)
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by kerokikaku | 2017-02-20 22:07 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(0)
2017年 02月 17日
名古屋マラソンとホテル事情とご近所情報
3/10(金)-16(木)名古屋の月日荘で「正藍型染師 田中昭夫の新作染め布と、若い衆とのコラボ展」。

10(金)11(土)は、御大こと田中昭夫&TG、そろい踏みで皆様をお迎え予定です。

TGとは田中ガールズの略、という風説の流布。
ガールがひとりもいないという重大事実に、田中ゲリラ部、の略だと訂正したい。
TGBをさらに略してTG。
たけし軍団。


TGは、昨年11月時点で名古屋の宿を予約していた。

しかしどうやっても3/11(土)の夜が取れなかった。
エクザイルor嵐効果かと、不審に思っていた。

ようやく満室事情が判明。

3/12(日)は名古屋マラソンがあるという。
前日3/11(土)は、名古屋のホテルがのきなみ空ナシ。

やられた。

田中昭夫に関わる案件は、いつだって万事休す。

あ、待って、待って。

どこからも遠くて近い、日本の真ん中、名古屋。
わざわざ行かない都市ランキング上位という、ある意味レアなセンターシティ名古屋。

ほどほどの本州なら日帰り圏内ということ、どうかお忘れなく。

名古屋城本丸復元工事が見られる大チャンスのこの機会。
どさくさ名古屋はどうでしょう。

コーヒーカジタは3/11-12-13やっています。
でーらナイスでかん。

日帰りより、せっかくだし泊まっておきたい場合。

すばらしい心意気です。
ご近所泊という選択肢がございます。

●伊勢
名駅(名古屋駅の略・めいえきと読む)から近鉄特急で、いっそ伊勢泊はどうでしょう。
お伊勢さん参りとおかげ横丁。赤福本店と伊勢うどんを外してはいけません。
遷宮でも正月でもない、今こそツウの伊勢。

●常滑
名駅より名鉄特急、セントレア中部国際空港方面、常滑下車で苗族刺繍博物館があります。
セントレア利用の飛行機が楽チン。
開館は原則火水木なので3/11(土)はやっていませんが、タイミングさえ合えば強くお薦めしたい名スポット。
※常滑駅前ホテル、3/11(土)満室でしたがほかの日は空有り。
1日1組(4名まで)の完全予約制。このハードルを越えたあなただけが味わえる、ミズヨ館長直々のとびきり丁寧で愛ある解説と、美しく繊細な苗族刺繍の世界を是非。
以前伺った時のレポートはこちら
TG布茶の名レポートならこちら

●四日市
名駅から近鉄急行で30分。意外と近い穴場だったりします。
現在3/11(土)空室多し。がんばれ四日市。
四日市駅から一駅の川原町駅BANKO archive design museumは内田鋼一さんが企画した万古焼のミュージアム。お向かいはホテルルートイン
そこから歩いて橋を渡ってちょい先クライミングホームUNOでボルダリング壁のぼりも酔狂でしょう。
シューズレンタル体験コースでひと登り。わたくしの義弟がやっております、笑。
同じく四日市駅から近鉄湯の山線で2駅、伊勢松本駅メリーゴーランドは絵本界で知らぬ人ナシ。
3/11(土)の四日市コンビナートのクルーズは満席(おまえもか)ですが、23号線霞ヶ浦方面へ行けば夜景はバッチリ望めます。
長島温泉は3/11(土)泊が怪しいので、さくっと桑名で泊まってバスで長島もオシャレだな。

●多治見
3/11(土)ホテルは残僅少で注意。しかし情報として押さえたい。
多治見ギャルリももぐさで「暮らしの造形展 Ⅶ 岩谷 雪子 冨沢恭子」が、月日荘会期まるかぶりで開催中。
そうです。我らが柿渋トミーこと、MAD MAX TOMMYこと、田中昭夫コラボ若い衆のひとり、冨沢恭子さんの展示です。
トラネコボンボンごはんもあるとか。
月日荘→ももぐさのハシゴでどうぞ。


こうやって、名古屋行きを必死のパッチでお薦めしているのに。

なんだろう。
3/11(土)泊が、いかんともシリツボミ系。

大きな力に包囲されている。
大きな大きな名古屋マラソン。
車でお越しの方は、そういう意味でもお気を付け下さい。

もう一度申し上げます。

3/11(土)以外なら空いているんです。
ガラガラとは言いませんが、ガラガラです。

3/11泊じゃなきゃ来ても大丈夫だぜ。と声高に、声をひそめる。

気をお確かに。

強い意志を持って。

だいじょうぶ、あなたなら。


おい、わたしら。

こんなことで、だいじょうぶなのか。
あかんの、ちゃうか。


会期近くなりましたら、月日荘界隈グルメスポット情報を垂れ流します。

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【正藍型染師 田中昭夫の新作染め布と、若い衆とのコラボ展】
2017/3/10(金)‐16(木):月日荘(名古屋)
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by kerokikaku | 2017-02-17 13:42 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(2)
2017年 02月 16日
寒明け蒅、届く-2
さぁ、甕は3つある。
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つぎつぎにやる。
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ひと甕に、ひとバケツ分を入れる。
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蒅は底に沈まず、上に浮く、ということが意外だった。
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3甕に1俵のほとんどが入った。
よく藍を食う甕だこと。

一見、土を撒いたよう。
バラでも植えてみたい。
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棒を使い、ゆっくりしっかり混ぜていく。

手元で蒅を練り、溶けやすくしてから甕に入れる、というレベルではない。
(今回はとくに急ぐため、このあと塊は手で潰して混ぜ込んでいく)
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このひと、正藍型染師 田中昭夫。

すべてが規格外と思って正しい。

この長くて太い混ぜ棒は売ってないし、とうぜん自作。
甕だけはつくれないが、甕場の建物、ちなみに自作。
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自分の求める藍仕事がやりやすいよう、工夫を重ね、ひとりでぜんぶ作ってきた。
誰のためでもなく、藍のため。
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おっと、この動きはなんだ。
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とうの昔に手配していたフスマだった。
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測りは升で。
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藍さま、ごちそうだぞ。
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ほれ、美味いぞ。
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しっかり混ぜる。
アルカリ分は十分効いている。
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藍色に見えるけど、まだ建ってないんです。
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元のエキスがいいから、建っているように見えるが、これからが勝負だ。
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一気にやったなあ。

さあ、おしまい。
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じゃなかった。

真ん中の火壺のふたを開けた。
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かわいいかわいい藍さまを、ぽかぽかに温めなければ。

火壺におが屑はとっくに入れてある。
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ああ、世話が焼ける。
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ああ、うれしい。
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これにて蒅の仕込みは完了。

あとは数日、せっせと世話を焼き、藍が建つのを待つ。
なにとぞ上手く、早く建ちますように。

ようやく窓辺で一休み。
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ではない。

おが屑で藍場全体がいぶられ、煙でもうもうだった。
換気のため、窓を開けたのだ。
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田中昭夫の行動、どれもこれも100%、藍に結びつく。

藍への純心。
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とんがり帽子の燃えたぎる巻き返しだ。

さあ、一緒に。

震えて待とうではないか。
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【正藍型染師 田中昭夫の新作染め布と、若い衆とのコラボ展】
2017/3/10(金)‐16(木):月日荘(名古屋)
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by kerokikaku | 2017-02-16 13:12 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(2)
2017年 02月 15日
寒明け蒅、届く-1
思いがけない水甕祭のため、やるべき事務作業が滞ってしまった。

リバマことリバーマウス、川口へ日参する。

重要な事務作業。
「田中さんは、サインしてて。蒅(すくも)は待つしかないからね」
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鬼のTG。
有無を言わせず、DM500枚の前に座らせる。

おとなしく従う、正藍型染師 今年82歳。

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2014秋の紺屋ツアー・2015青山DEE'S HALL・通販サイトで頂戴した御芳名宛へ、来週投函致します。

ほんとう言うと、青山のお客様ほとんどが、芳名帳へ記名していない。
あの騒ぎでそれどころじゃなかったとみえる。

だって「最後」のつもりだったし。
あえて記帳をすすめなかった。

反省するが時すでに遅し。
あとは、風聞とみなさまの伝書バトが頼みの綱だ。


「ちわーっ」と、玄関で声がした。

「田中さん、誰か来たよ」

「うん」
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あ、あ、あ、

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寒明け蒅、すくも、すくも、

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キターーーーーーーーーーー

一俵50kg、二包み、
おーい、こっち、こっちーーーーーーーー

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ああ、やっと来たか。

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全世界が注目する中。
リバーマウスに、寒明け蒅が、いま届きました。

おめでとう。

ありがとう。

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てか、間髪入れず、荷ほどき。

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愛染様への報告は、あとあと。

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ああ、もどかしい。
黒幕こと津田千枝子も手を貸し、寒々しい甕場がにわかにヒートアップする。

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特級品の阿波産、正藍の蒅・2017年製。
寒明け10日で、ようやく届く。

はじめて見る蒅は、さらっとした腐葉土のよう(遠からず)。
この量の蒅を作るのに、さてどれだけ藍の葉っぱが要ることか。

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待ったよなあ、もうイヤになったよ。
と、この顔。

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独自のモジュールで計量。

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測りは使わない。
カラダで測る。

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ちょ、ちょっと待った。

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ああ、入れちゃった。

世紀の一瞬を撮らせてもらえない。

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あれだけ待ったんだ。
1秒たりとも待てるもんか。
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続きます。

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【正藍型染師 田中昭夫の新作染め布と、若い衆とのコラボ展】
2017/3/10(金)‐16(木):月日荘(名古屋)
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by kerokikaku | 2017-02-15 19:07 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(2)
2017年 02月 13日
水甕祭
「寒明け蒅」がいつ届いてもいいよう、準備する。
今やれることはそれのみ。

藍液自体は元気。
腐っているわけではない。

善玉菌たっぷりの、いきいきとした田中紺屋の発酵液。
藍が薄くなっても、寒くなれば火壺に火を入れて世話はかかさない。

藍色成分「藍分」だけが足りない。
そこへ、届くであろう蒅を足したい。

今回は時間がないのでイチから建てなおさない。
上澄みエキスを残し、新しい蒅を足す。
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誘い出し、というやり方。
ぬか漬・カスピ海ヨーグルトを思えば分かりやすい。

「空にしておくとさ、地震がきたら甕が割れるから水を張っておくんだ」とのこと。

紺屋に水甕。
2月みずがめ座のシャレにもならない。


リバーマウスことリバマこと川口へ行くと、いつだって想定外の事態。

ただの水甕ではなかった。
あまりの大作業に、言葉を失う。
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2月田中学校。
こんにちはの挨拶も出ない。
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水甕祭がはじまっていた。

何があっても驚くまいと誓ったのに。
心臓のムダ毛もボーボーなのに。
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こりゃ、簡単じゃない。
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ステンレス甕に藍液を移し、水で薄め、有効な上澄みエキスを大谷焼甕へ戻す。
底にたまった澱は捨てたい。

フツーの大きさの藍甕と思うなかれ。
2人がかりで作られたという、飛び抜けてデカい大谷焼3つの甕。

入れ替えが終わり、甕はエキスで満杯だった。
この作業で一週間かかったそうだ。

藍液を溜めているのは「ヤール巾&インド120cm広巾」用のステンレス大甕。
家族風呂より大きく、おぼれる深さ。

「もったいないからさ」と、使っていない手前の藍甕にもエキスをとっておく。
無駄液どころか貴重な液。
PH管理されていれば長期保管できる。

「こんな作業もう出来ない、最後かもしれない」
それでもとっておかずにいられない。

この意味は深い。

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「寒明け蒅」撮影に来たカメラマンは、まさかの「水甕」撮影。
だって、蒅届いてないんだもの。

しかし「藍液の入れ替え」という、決して世に出ることのない陰の仕事が撮れた。
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「藍建」「型付け」「藍染」
スター作業とは比べ物にならない、超マイナー重労働作業。

藍染めを本気でやるとは、こういうことだった。

小手先でやる藍染めと、わけが違う。
カラダ全体を使い、水も場所も気力もいっぱい使う。

年寄りのやる仕事ではない。
でもやる。
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ひととおりエキスは確保した。
あとは水で薄め、PHを下げ、廃棄する。

「これは畑にもいいんだ、ナスなんか沢山なるんだ」
栄養分の多い発酵液をむざむざと捨てることに躊躇している。

莫大な量の水で薄めないと、捨てられない。
捨てるために、莫大な量の水を使う。

「バカやってるけど仕方がない」
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水槽にポンプを沈め、極太ホースでステンレス甕へ水を入れる。
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水槽と甕のあいだを、おぼつかない足取りで何往復も。
手元スイッチなどと、洒落たシステムはない。
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わあ!
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目の覚めるようなケミカルブルーは、正藍のアワブクが酸化しただけ。
染めても色にならない。
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これを、水で薄めに薄め、捨てたい。
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澱がポンプに詰まらないよう、かき混ぜつつ排水する。
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ここまでで1/3とは。
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これこそ甕覗き。
試しに白生地を突っ込んでみる。
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染まっているような。
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干してみる。
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薄くさわやかな水色を「甕覗き」と呼ぶが、こりゃダメだ。

甕覗きカラーと、ほんまもんの甕覗き色は違うんだぜ。

ここまで藍がヘタっていた。
昨秋から、蒅を待って、待って、待って、待って、まだ来なくて。
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ああ、くたびれた。
水甕祭の片づけはあとだ。

見ているこっちもくたびれたって、言えっこない。
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思いがけず、田中紺屋のすさまじさを目の当たりにした。

藍染め仕事とは、こういうことだった。
これをひとりで何十年も続けてきた。

「オレもずいぶんバカやってきた」と自覚していた。
「ほんとだよね」と笑うしかない。

それでも藍バカは止まらない。

寝ても覚めても、何年やっても、いくつになっても。
アタマの中は藍一色。

骨も肉も青く染まっているはずだ。
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寒明け蒅、早く来い。

型付け準備もやりくたびれた。
10本以上やった。

うち、谷さんのレンテン白生地は4本。
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あと1か月、ない。
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【正藍型染師 田中昭夫の新作染め布と、若い衆とのコラボ展】
2017/3/10(金)‐16(木):月日荘(名古屋)
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by kerokikaku | 2017-02-13 22:45 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(4)
2017年 02月 10日
月日荘展まで1か月、届かない寒明け蒅
ちょうど1か月後。
名古屋の月日荘で「正藍型染師 田中昭夫の新作染め布と、若い衆とのコラボ展」が開催される。

川口ことリバーマウスの田中御大。
今頃は染めの最終段階でさぞ大わらわ、と言いたいところ。

しかし問屋も紺屋も簡単には卸さない。

寒明けより1週間経った本日現在。
「寒明け蒅」が届かない。

例年より遅れている。
故に新しい染めが出来ない。
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昨春より染めに染めた結果、藍が薄くなってしまい、秋の蒅追加投入でも間に合わなかった。
新しい蒅を待つしかない。

仕方がないので薄藍を染めたり、三つ編み絞り染めをしたり。
なだめなだめやり過ごす。
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蒅がいつ届いてもいいように、型付けは終わっている。
あとは藍染めのみ。
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「テッサ」と呼んでいる、菊の花弁の細かい文様。
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裏までデコデコが透けて見える、しっかりした紺定特製の糊。
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ラオス・谷さんのレンテン族の白生地も徐々に準備している。
一反でも多く、月日荘展に出したい。
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もはや、道路端に出て「寒明け蒅」をジリジリ待つ日々。
待てど暮らせど届かない。

待ちくたびれて「もういやになった」発言が飛び出す。

そりゃそうだ。
藍染め仕事以外、何にもない。

ほんとう言うと、月日荘展に出す反数は足りている。
焦ることなく蒅を待ち、渾身の染めが少しでも追加できれば上々、とTGは考えている。

残念ながら。
藍に狂った老職人に、そんなおためごかしは効かない。

藍染め仕事が出来ない、という根本的かつ致命的なイラつきは、もう限界に達している。

こんなことは今までなかった。
このまま月日荘展まで持ちこたえられる気がしない。

愛染様は意地悪だ。
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【正藍型染師 田中昭夫の新作染め布と、若い衆とのコラボ展】
2017/3/10(金)‐16(木):月日荘(名古屋)
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by kerokikaku | 2017-02-10 22:19 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(0)
2017年 01月 30日
2/4(土)21時TBS世界ふしぎ発見・ラオス谷さんの布ー2
※ブログのカテゴリ選択が1つなので、前回の1は「H.P.E」にし、今回の2は「正藍型染師 田中昭夫」にしました。

ラオスの谷さんから、こう続きます。
無断引用につき。
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けろちゃんが田中さんにもらった、穴の空いた前掛け
お話ししたかもしれませんが、あれを染めたあと田中さんにお目にかかった第一声が「あの布の棉は完熟の木綿なの?」だったのです。
うちは熟してから綿を摘むのが当たり前で、変な質問だなと思いつつ「はい、もちろんです」と申し上げたら、いたく感心され「だから染まり方が違うんだな。すばらしいね」と。
そしてそのとき、綿といっても今の普通は完熟ではないのである、ということを知ったのです。
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そんな会話を思い出すと、このTV番組を田中さんに是非見ていただきたいと思うのです。
短い時間でしょうが、田中さんにとっておもしろいこと、いろいろあると思います。

我々にも相当おもしろいですよ、きっと。

日本からの撮影を記念し、おなかいっぱい食べてもらおうと大きな豚2頭をH.P.Eが買い、村人が料理し、クルー達とみんなでお昼を食べたそうです。
食事シーンは、ありやなしやわかりませんが、こぼれ話。
みんなで歓迎したってこと。


そうそう、この前掛け。

レンテン布の端っこに紐をつけたシンプルなもの。

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いいでしょ、穴あき、レンテン、藍無地。

糊がつかないよう、型付け時は必ずしめる前掛け。

他の生地巾でも作っていた。
なんでもようさん、常にトライ&エラー。
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上ふたつ、自身の腰巾と合う。
左下、やや巾狭い穴あきレンテン。
右下、TG試作品。
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「これがないと仕事になんなくてさ」
穴あきをわたしにくれたことにより、新規を作る羽目になったと言いたいらしい。

そりゃどうも。
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買ったケイタイは常に不携帯。
伝書鳩を持たないわたしは、連絡困難地域のリバマことリバーマウスこと川口の田中紺屋へ出向く。

赤ペン片手。
重要な作業をしに。
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念のためTV前面も。
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ラオス生地、1反の型付けが終わっていた。

大柄の唐草のよう。
この生地にふさわしい柄。
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あとは、ここ数か月の呪文となった「寒明け蒅」を待ち、藍を建て、染める。

2/4(土)はちょうど寒明けですね

谷さんからのメールのしめの言葉。

そう、寒明け。
立春です。

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世界ふしぎ発見
2017/2/4(土)TBSテレビ 21:00~
【ラオスのことは何も知らなかったけど、ラオスは□□□□だった。】
 
北部の山岳地帯で取材したのは、奇跡の布? 


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【正藍型染師 田中昭夫の新作染め布と、若い衆とのコラボ展】
2017/3/10(金)‐16(木):月日荘
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・・・・・・・・日にちはかぶってるよね広告・・・・・・・・・・・・・・・

Midwinter Hot GSS/ガレージセールショウ2017
GARAGE SALE SHOW vol.6

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2/2(木)12:30-18:30
2/3(金)12:30-18:30
2/4(土)12:30-17:00
会場:間・Kosumi(落合・東中野・中井)


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by kerokikaku | 2017-01-30 14:21 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(2)
2017年 01月 25日
【正藍型染師 田中昭夫の新作染め布と、若い衆とのコラボ展】&《月日荘展特設サイト》
あれから2年半。

ご承知の方も多い話をおさらいします。

引退を宣言した無名の老職人「正藍型染師 田中昭夫」の仕事を、なんとか広めたく、TGこと田中ガールズのゲリラ活動は2014年秋から始まった。

絶滅種の堅物は何も言わない。
勝手に周りが騒ぎ、走った。
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2015年青山「最後の頒布会」では、キレのある往時の見事な染め仕事を全て出す。
売ることもかなわず、ひたすら作りためた100反。
愚直な正藍型染反物は、多くの支持を受け、きれいさっぱりなくなった。

これで終わったはずが、翌日も染めに勤しむ老職人の後ろ姿に、TGは見放すことも出来ず、見守った。

現在の染めは、頒布会で出した往時の染めとは別物。
しかし、齢80を越えてこその柔らかみとやさしさに溢れ、楽しんで、ただただ好きで染めた布。

まだ藍がわからないと言う。
まだ面白くて仕方がない。

藍の話以外は、世間話すら出来ず、明けても暮れても藍染め仕事。
かんぜんに愛染様に首根っこをつかまれている。

2016年夏。
もうないはずの大量のハギレが見つかった。
勢いある時代の染布ばかりだった。

これらを若い作家たちに預け、布まわりのコラボ品を作ってもらうことにした。
「紺定」の新作帯地も徐々にたまってきた。

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2017年春3月、名古屋の月日荘で展覧会を催します。
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【正藍型染師 田中昭夫の新作染め布と、若い衆とのコラボ展】
会期:2017/3/10(金)‐16(木)11:00-19:00 最終日-17:00
会場:月日荘
(愛知県名古屋市瑞穂区松月町4-9-2)

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これまでの騒動あらまし、正藍型染についてなど、詳しくは月日荘展特設サイトでどうぞ。
DMの内容もこちらで大きくご覧頂けます。

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東京ではなく名古屋で催します。
なぜなら、名古屋の月日荘はTGの一味。

「最後の頒布会」の後、余生として作った反物は「月日荘の取扱いで」という約束をした。
その流れです。

どこからも遠くて近い、日本の真ん中、名古屋で催します。

「紺定」として、まとめて発表できるのは今度こそ「最後」。
本人としてもこれが限界ではないだろうか。

田中御大は、今日も「寒明け蒅」の到着を指折り数えて待っている。
届くや否や藍を建て、1本でも新しい染めを月日荘展に出したい。
「藍を建てられるのはあと何回かわからない」と、ぼそりと言っていた。

3月展までひと月半。

こちらで追い追い様子をお知らせしていきます。

錚々たる若い衆の「紺定」コラボ品も上出来です。
メンツも、どうぞ見ものです。

カット生地や正藍無地もご用意しています。
田中御大も名古屋に来ます。

まずは月日荘展開催のご案内まで。

スケジュール帳に赤丸を。
どうぞよろしくお願いします。
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by kerokikaku | 2017-01-25 12:56 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(5)
2017年 01月 19日
薄藍反物かわゆす
昨秋のおわりから「藍の具合が悪く」、本人の機嫌も悪い、リバーマウスの御大こと川口の正藍型染師 田中昭夫。

「薄くてダメになった」藍とはいうものの、まんなかの火壺におが屑を入れて火を焚き、甕をあたため、まいにち世話を焼いている。

リバマから帰ると、体中がいぶされたにおいでいっぱいになったのに気づく。
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このおが屑一袋が2日でなくなる。
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「薄くてダメ」と言ったって、そもそも御大の藍甕がデカすぎるのだ。
多少の蒅を追加しても間に合わないということ。

たいがい藍を食う。
おが屑も食う。

この御大。
何においても豪儀なのが、チャームであり、問題であり、特長だ。

やることない困ったちゃんの為、不肖けろ企画は上から目線の宿題を出していた。

「どうせなら、薄藍の反物を染めて下さい。本来の紺定としては出せないけれど、何かに使えます」
例えば、半纏のウラに使ったような、こんな薄藍。
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これはこれで、いいでしょう?

すると御大。
ちょっぴりやる気になった。

昨年の暮れには9反が仕上がっていた。
「半纏のウラみたいな」と言ったことで、唐草柄でなく、生真面目にウラ専用柄オンリー。
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あれれ?
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なになに?
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超かわゆすじゃない!?

型が古くてボロボロしてダメだって。
色ムラでダメだって。
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えー、ぜーんぜんダメじゃない。
むしろ、このゆるさがかわいいじゃない!
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分かっています。
決して「味」を求めない真摯な職人に、このような仕事を頼み、よしとするのがどうなのか、と。

最晩年となり、すべてをやり切った御大にだから、頼んだ。
何か月も前から道路に出て「寒明け蒅が届く」のを待っちゃう、藍狂いの御大をなだめるため、これをご提案することは、そんなに悪くはなかろうもん。

「わー、コマですか?」
「いや、大の字」だって。
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薄藍は要注意。
ただでさえ、藍は日光に弱く色褪せしやすい。
たたんでおくと、折り目だけが褪せる。

もし薄藍生地をミニクッションにして、窓辺に置いて、数か月で真っ白になってはたいへんだ。

そこで実験を開始する。
薄藍の絞りがあったので、屋外に吊るし、色褪せを検証する。
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1か月後。
左が屋内、右が屋外。
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うっすらあせている。
やはり退色は避けられない。

それが確信できた。
要注意物件には間違いないことを肝に銘じる。

でもかわいい。
と、褒めたら、正月2日から染め初め、さらに14反出来ましたとさ。
やってくれた、御大。
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TGが褒めるので、探り探り、みょうな気分で染めたらしい薄藍反物。
「大」と「呂」だって。
「毛」と「呂」がよかったな。
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寒明け蒅が届くまで1か月を切り、この薄藍染めも終了。
「もういいだろ」って。
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蒅がいつ届いてもいいよう、徐々に型付けをはじめ、来るべき日に備える。
だから忙しい、とおっしゃる。

あちこちガタがきているらしいが、蒅が届いたらそんなこと言ってられない。
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これ、型付け用の前掛け。
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生地巾そのままの、お手製の前掛け。
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糊がついてしまうので、型付け時の必須アイテム。
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激しい使用によって穴が開いたんじゃありません。
ついた糊を、夜中にネズミがかじって開いた穴。
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「谷さんの生地の残りだ」って。
レンテン族の白生地の端っこを藍無地に染めた前掛けとは、贅沢の極み。

「持ってっていいよ」って。
ネズミ穴開きのお年玉、もらってしまった。

御大って、いいとこあるな。

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by kerokikaku | 2017-01-19 16:23 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(2)
2016年 12月 28日
糊と型付けと来春
先だっての逆さサンタ。

実はうら若きカメラマンのサスペンダー。
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とびぬけて好天。

この日はリバーマウスこと川口の御大宅で雑誌の取材撮影があったとさ。
発売は春3月。
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おなじみ「十二月田中学校」は、その都度わたくしが撮ってます。
使いまわしではございません。
だから何。
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あさイチのリバマ。
おはようございまーすと、板場を覗くと、型付け作業の準備万端。
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帯地2反が用意してあり、どちらもあと二型分を残してあった。

ふと、取材クルーを待つ御大の様子がさえない。

「はげしくくたびれるんだ」と。
「すぐに座りたくなる、立っていられない」と。
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ありゃー、困った。
そうこうするうちにクルーが到着。

TGこと田中ガールズは田中紺屋へ定期訪問している。
その場合はなんだかんだあり、御大は心穏やかに染め仕事ができない。

これだけお邪魔しておきながら「型付け」作業を間近に見たことがなかった。
そういや、本気の「藍染め」作業も見ていない。

なんにも知らないんだよな、結局。


間もなく撮影がはじまった。

御大が動いたのを合図に撮影がはじまる、が正解。
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お察しのとおり、基本的にヤラセができません。
百歩譲って「二型分残す準備」はしてあるが、ここから先は止まれない。

食らいつけ、カメラマン。
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ねっとり練られた特製糊をヘラにとる。

このねっとり糊が「紺定」の最大ポイント。
藍甕につけても溶けにくい強い糊は、絶妙なレシピによる(数値ではなくカラダで覚えている)。

まずは新聞紙の上で仮の糊置きをし、型紙を慣らす。
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繊細柄にねっとり糊。
これでダイジョウブなのだろうか。

おっと、瞬時に長板に移動。
型紙を置きました。
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わりと目分量で位置合わせし、型付け。
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ねとーっ、ねとーっ。
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横にいた型染作家の黒幕こと津田千枝子に「めっちゃざっくりなんですけど?」と小声で尋ねる。

「見てなさい」と一言。
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ぴっちり。
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細いラインにも、細くぽってり。
きちっと糊が置かれている見事さよ。
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プロの仕事には無駄がなく、一見簡単そうに見える。
わたしくらいになっちゃうと、コロッとだまされるんだな。
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乾ききっていない糊の上におが屑を撒く?
刷毛でラフにはたくが、糊は崩れていない。
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ちょっと待ったはご法度のまま、おもむろに長板から布をはずす。
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え、糊がくっついちゃわない?
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ちゃわないんだな、御大くらいになっちゃうと。
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真っ青な空に天日干し。
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さわっちゃっていいんですか、と、この期に及んでアワアワする。
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いいんです。

この道60年、でもまだ藍はわからないという御大にお任せ、でいいんです。
他のヒトがやったならダメなんです。

染めはあと。
もはや呪文の「寒明け蒅」が届いてから。
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カメラマン女史が、4×5カメラを設置し、ポートレート撮影になった。
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ハイチーズならぬ、ハイ苦虫。

OK、ばっちりです。
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外野がいたので、きょうは最後までお元気風だった。

しかし、朝のよれていた感じが忘れられない。
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ごはんもいっぱい食べるし、仕事も毎日やるし。
お変わりがないようでも、やはりお歳なのだよなあ。

「寒明け蒅」までは、ぜったい元気じゃないと。
春まではぜったい。
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賢明なる読者におかれましては、うすうすお感じと思います。
もしくは緘口令にも関わらず、ダダ漏れリークでご存知の向きもおありかと。

2017年春、田中昭夫とTGに、動きがあります。

それも日本の真ん中で。
まさかの東京以外です。
なんでと聞かれても、なんでも、としか。

現在その準備に走っています。
来年早々、詳細をお知らせ出来そうです。

80歳過ぎのおじいさん情報ばっかの拙ブログに、今年もお付き合い下さりありがとうございました。
さすがお目が高い。

来春の動きについては、また来年。
おじいさん情報で埋め尽くします。

どうか震えてお待ち下さい。

こう見えて、好々爺じゃないんでね。
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by kerokikaku | 2016-12-28 18:25 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(3)