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2016年 12月 28日
糊と型付けと来春
先だっての逆さサンタ。

実はうら若きカメラマンのサスペンダー。
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とびぬけて好天。

この日はリバーマウスこと川口の御大宅で雑誌の取材撮影があったとさ。
発売は春3月。
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おなじみ「十二月田中学校」は、その都度わたくしが撮ってます。
使いまわしではございません。
だから何。
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あさイチのリバマ。
おはようございまーすと、板場を覗くと、型付け作業の準備万端。
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帯地2反が用意してあり、どちらもあと二型分を残してあった。

ふと、取材クルーを待つ御大の様子がさえない。

「はげしくくたびれるんだ」と。
「すぐに座りたくなる、立っていられない」と。
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ありゃー、困った。
そうこうするうちにクルーが到着。

TGこと田中ガールズは田中紺屋へ定期訪問している。
その場合はなんだかんだあり、御大は心穏やかに染め仕事ができない。

これだけお邪魔しておきながら「型付け」作業を間近に見たことがなかった。
そういや、本気の「藍染め」作業も見ていない。

なんにも知らないんだよな、結局。


間もなく撮影がはじまった。

御大が動いたのを合図に撮影がはじまる、が正解。
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お察しのとおり、基本的にヤラセができません。
百歩譲って「二型分残す準備」はしてあるが、ここから先は止まれない。

食らいつけ、カメラマン。
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ねっとり練られた特製糊をヘラにとる。

このねっとり糊が「紺定」の最大ポイント。
藍甕につけても溶けにくい強い糊は、絶妙なレシピによる(数値ではなくカラダで覚えている)。

まずは新聞紙の上で仮の糊置きをし、型紙を慣らす。
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繊細柄にねっとり糊。
これでダイジョウブなのだろうか。

おっと、瞬時に長板に移動。
型紙を置きました。
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わりと目分量で位置合わせし、型付け。
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ねとーっ、ねとーっ。
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横にいた型染作家の黒幕こと津田千枝子に「めっちゃざっくりなんですけど?」と小声で尋ねる。

「見てなさい」と一言。
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ぴっちり。
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細いラインにも、細くぽってり。
きちっと糊が置かれている見事さよ。
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プロの仕事には無駄がなく、一見簡単そうに見える。
わたしくらいになっちゃうと、コロッとだまされるんだな。
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乾ききっていない糊の上におが屑を撒く?
刷毛でラフにはたくが、糊は崩れていない。
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ちょっと待ったはご法度のまま、おもむろに長板から布をはずす。
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え、糊がくっついちゃわない?
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ちゃわないんだな、御大くらいになっちゃうと。
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真っ青な空に天日干し。
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さわっちゃっていいんですか、と、この期に及んでアワアワする。
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いいんです。

この道60年、でもまだ藍はわからないという御大にお任せ、でいいんです。
他のヒトがやったならダメなんです。

染めはあと。
もはや呪文の「寒明け蒅」が届いてから。
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カメラマン女史が、4×5カメラを設置し、ポートレート撮影になった。
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ハイチーズならぬ、ハイ苦虫。

OK、ばっちりです。
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外野がいたので、きょうは最後までお元気風だった。

しかし、朝のよれていた感じが忘れられない。
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ごはんもいっぱい食べるし、仕事も毎日やるし。
お変わりがないようでも、やはりお歳なのだよなあ。

「寒明け蒅」までは、ぜったい元気じゃないと。
春まではぜったい。
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賢明なる読者におかれましては、うすうすお感じと思います。
もしくは緘口令にも関わらず、ダダ漏れリークでご存知の向きもおありかと。

2017年春、田中昭夫とTGに、動きがあります。

それも日本の真ん中で。
まさかの東京以外です。
なんでと聞かれても、なんでも、としか。

現在その準備に走っています。
来年早々、詳細をお知らせ出来そうです。

80歳過ぎのおじいさん情報ばっかの拙ブログに、今年もお付き合い下さりありがとうございました。
さすがお目が高い。

来春の動きについては、また来年。
おじいさん情報で埋め尽くします。

どうか震えてお待ち下さい。

こう見えて、好々爺じゃないんでね。
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by kerokikaku | 2016-12-28 18:25 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(3)
2016年 12月 27日
毎回変える
てゆうかさあ、ケータイにメモしておくなんて、けろはちゃんとしてるんだよ。

ちゃんとしてたらケータイ無くさないし、そもそもロックしとくし、全然ちゃんとしてないよ。

わたしなんかパスワード、メモしないよ。

紙にメモるの?

しないよ。

どうやってログインするの?

「パスワードを忘れた方はこちら」で変える。

え、毎回?

うん、だってべつにいいじゃん。
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勉強になります。
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by kerokikaku | 2016-12-27 21:00 | ものすごくその他 | Comments(0)
2016年 12月 24日
逆さサンタ
昨日はリバマこと川口訪問だった。
見事な雨上がり。
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御大が型付け作業をすると聞きつけ、一度確認しておきたいな、と。
藍の状態がアレなんで、染めるのは寒明け蒅のあとになります。
十二月田中学校についてはあらためて。
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さて。

先週末から、ケータイ紛失BIGプロブレム発生。
ひとり大騒ぎの一週間だった。

新幹線を降りる時から地下鉄に乗るまで。
ほんの数分の出来事。

地下鉄に乗る前に気付き、同行人に鳴らしてもらうがうんともすんとも。
地下鉄に問い合わせるが、届いていないという。
JRと警察にも連絡する。

荷物をロッカーに入れ、最寄りのケイタイ屋で通信を止めてもらう。
しかしiphone操作については知らぬ存ぜぬ。

「iphone屋に電話してみてください」って、電話するケータイがないんです。
「ウエブで調べれば」とおっしゃるが、この先3日間はWIFI環境がございません。
「iphoneを捜すアプリ」って、スマホがないのでどうしたら。

ケータイがないと、メールも電話も検索もできない。

この絶望的事実にお手上げだった。

公衆電話を前に小銭がない。
コンビニで両替を断られ、テレカも売ってない。

地下鉄窓口で100円両替を頼むと50円玉を混ぜて下さり、何度も両替へ。
公衆電話はおもしろいほど小銭が消える。

なんかもう、無力感でいっぱいだ。

混み合うiphone屋は翌日やっと通じた。
そこではじめて「通信は止まったが表面のデータは見られる状況にある」と知る。

ケータイ屋は通信を止めて下さって有難いこと。
しかし中のデータが「見られる状態」なことを、初動段階で強くアナウンスすべきでしょう。

何故なら、何の因果かパスコードを入れておりません。
誰でも見られるオープンマインドな状態です。

ケータイ内のデータ。
パスワードやら何やら、こわいものがぜんぶ入っている。

おーい、見られるんかい。

電話を止めたからってあかんがな。

早よ、ゆうてや。

アタマ真っ白。

JRからは「届いてへん」メールが入る。

あかん、こりゃあかん。

わたしは、君たちを一秒たりとも待てない。
君たちも、わたし自身も信用できない。

朝イチにケータイ屋へ駆け込む。
機種変したてで何の値引きもなく、つちかった割引が抹消されるペナルティ、さらに鬼のプロパー一括払い。

鬼、鬼、おまえさんたち鬼、と思いながら同じ機種を泣きながら再購入。
しばし居座る権利を得、持ち込んだPCとデザリングし、その場で設定をイチから変える。

ぜんぶのパスワードを変えんといかん。

やられたら終わりだ。
世知辛い世の中とは思いたくないが、残念ながら、過去やられたことがあるのだ。

やれることは全部やっておかねば。

あのパスワードを変えるならこっちのパスワードも変えないと。
慌てているので、変えた先から忘れてしまい、またパスワードを変え、それをメモした紙がどこかへ行く。

わたしは今、なにをやっていますか。
いい仕事をしていますか。

クレジットカードも止めた。
それにより公共料金などの引き落としもぜんぶ変更。
あれもこれも、ぜーんぶ変える。

アーメン、ソーメン、冷やソーメン。
そんなこんな。

きょう午前中も、あっちこっちに契約変更を連絡しまくっていた。

ピンポンが鳴り、郵便屋さんから封筒を渡される。
ケータイ片手に封を開けてみると「携帯電話機拾得のお知らせ」のペラリ一枚。

なんのことだかわからない。

とにかく早ようモロモロの契約を変更しなくては。
てか、しなくていいのか。
通話中の変更手続きを切るのか、なんなのか。

わたしは今、なにをして、なにをしなくていいですか。

え?

てゆうか、2度も問い合わせた時は「ない」ってことだったのに、その日に「あった」んだね。
身も心も痛めて、オールリセットした一週間後の今、という奇跡的なタイミングでお知らせして下さったのね。

は。

たいへんお騒がせし、ご迷惑をかけまくった皆々様へ、この場を借りて深いお詫びを。
届けて下さった方と当局には、なんでもうちょっと早く、なんつうことはつゆほども思わず、深い感謝とため息を。

サンタさん、ステキなプレゼントをありがとう。
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わたしは来週、新幹線に乗って名古屋までケータイを取りに行かねばなりません。

新しい同機種のケータイが2つになる予定です。
1つはなにもかもリセット消去し、使えないケータイです。

まだ返済し終わっていないんです。
手元にあったほうが、いくらか精神衛生に良いでしょう。
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それから。

口が裂けても、誰にもゼッタイ言うまいと。

かたく心に決めていたことを、聖なる夜に告白します。


荷物を入れたコインロッカーのカギ。

それもその日に無くしていました。




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by kerokikaku | 2016-12-24 19:59 | ものすごくその他 | Comments(4)
2016年 12月 20日
しんぼうためといてや
ナニの打ち合わせで、あっち方面に出張り、あろうことかケイタイを無くし、ひとり大騒ぎの大迷惑。

無くしにここまで来たんかい、ってお話。

なんぼ探しても見つからず、意気消沈もこれまでか。
猛省しながら息をひそめておりました。

まだ引きずっておりますが、引きずりたくても引きずれない。
本日は、あちらこちらより荷物受け取り日だった。

えらいものが届いてしまった。

わらしべなのか、なんなのか。
なくす神あれば、送る神ともらう神。

赤いむっちり異形が届き、新海苔が届き、お茶とみかんとビールも届く。
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ナニのサンプルも届く日だった。

ナニだのアレだのと、明解にしたいのはヤマヤマだが、仕方がない。
しんぼうたまらんのは私も同じ。

どうかしんぼうにお付き合い頂きたい。
ちょいちょい漏れ出ますけど。

さて、ナニのサンプル群に感激し、わたしはまだナニの神から見放されていなかったと涙をぬぐい、もらいものビールを開けようとした日暮れ前のこと。

佐川さんが「すごい荷物すけど、こちらで大丈夫すか」と訪ねてきた。
大丈夫じゃなくても受取りましょう。
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ナニとは別件。

ゆうに計150kgはあると、けろ企画鋭意調べ中。
廊下をふさぐので、壁に立ててみる。
立てるだけで息があがる。
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こうゆうのが×8包。
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麻やら綿やらウールやら。
言っちゃなんですが、いい生地ばっか。

間違いないです。
やべーです。
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矢部さんがいたら「呼びました?」と振り向きそうに、室内で「やべー、やべー」と叫ぶ。

どうすんのか。

そっと包みを戻し、年明け作業に先送る。

やっぱアレですかね。
そうですよね。

いま言えることは
「もしも生地をお探しの方がいらっしゃいましたら、あと少し、どうかしんぼうして頂きたい。」
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みなさまの期待は裏切らない、と申し上げたい。
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by kerokikaku | 2016-12-20 16:33 | GSS | Comments(2)
2016年 12月 15日
薄藍と冬空
わたくしってば、じつは。

藍染めは、とくに好きでも嫌いでもなく。
モノによって野暮ったく見えて難しい、と、なにさま目線でスルーしてきた。

色落ちと退色も、いぶかり気味で。
そのくせ白シャツと合わせたがるので、必ず色移りし、その度に渋い心になり。

最近は、何の因果か藍ばかりに目が行く。

何があったというのだろう。

ま、あったよね。
少なからず。

谷さん×MITTAN展でもレンテン族濃藍反のMITTANシャツ、もちのろんでオーダー申した。
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トミーの青かばん、ゲットできずに歯噛みをした。
ほらあかんやろ、初日にいかんのやもん。
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世紀の黒幕ヤギ展で、数多ある名品の中で「ミャンマーのハス布に藍染」帯が、一目で気に入る。

わたしくらいになっちゃうと、帯をアタマに巻くわけもいかず逡巡した(さてなにを)。
はからずも、某たけし軍団ことTGがお求めで嬉しいやら悔しいやら、でもやっぱり嬉しかった。


それはそうとして。

お伝えのように御大こと田中紺屋の藍甕は、ただいま鋭意待機中。
寒明けの新しい蒅が届くまで、じりじり待機中。

ああ、しんぼうたまらん。

藍がギブアップなので、求める藍色が出ない。
御大はすることがない。

することがないと、何にもない。

困った。

お茶濁しの藍濁しに、三つ編み絞り染めをすすめてみたが、あんま、乗ってない。
それっきりの、そのまんまである。
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「せっかくの薄藍なんだし、半纏ウラ地みたいな薄い染め、やってくれませんか」と、下からしずしず注文しておく。
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それなりの仕事だ。
なのに「紺定」印をつけられないレベルの出来だろう。
それを承知でお願いしてみた。

「しょうがねえな、それしかないな」
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気乗りしない返事の場合、次の時は「しょうがねえ」ことが出来ている場合が5割。
意外に強打者の御大。

ひやっほう。
超かわゆすになりまして。


あ、いかん。

いろいろあって、今お見せできない。

見せられないけど、見せたい。

いや、いかん。
御大だって、しんぼうたまらん待機中だもの、わたしだってしんぼうする。

そんなわけで、薄藍の反物が出来ておりました。
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型が古くてボロボロで、染めもへったくれもあったもんじゃなくてさ。
ムラになるし糊は足りなくなるし、こんなのダメだ。

とおっしゃる。
田中昭夫の長い染め人生でも、ありえない薄藍ムラ染めで、どうにもならないご様子。

だからこその、かわゆすな逸品ができました。
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薄藍はさすがに退色しやすいのです。
うすうすのムラムラのかわゆすであっても、あっと言う間の真っ白退色では、いくらなんでもお見せできない。

まずは状態を検証し、その後お披露目します。
時々やってる、よろず「けろ企画調べ」ってやつ。

日が暮れて、ふと見るはるかな冬空。
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その冬空とクリソツな、薄藍の三つ編み染めピラピラ。
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こんぐらいの薄藍だと、どんくらいで退色するのか。
南向きの屋外と室内とに配置し、しばし検証してみます。

GOとなったらお見せします。

でもこっちは、だだ見せ。
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マッキーで書いてしもうた。
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by kerokikaku | 2016-12-15 18:50 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(2)
2016年 12月 12日
banryoku
「けろは鼻が利かない」
「けろは配慮がない」
「けろは人を見る目がない」等々。

さまざまなザンネン形容をされ、その度に打ちひしがれ、なにくそと思うこともなく、へぇその通りでございと受容してきた。

しかし最近は「オラの鼻って、もしかして利くんでね?」と思うことしばしば。
毒イチゴを見抜く鼻は、利いてんでね?

オラオラ。

homspun stripe roomで開催中の「banryoku 1st exhibition」。
homspunって、あのhomspunね。
説明省きます。
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小さいものや可愛いもの、ファンシーなものを一切排除してきたつもりが、最近アーティスト系のそれらにハートをわしづかみされること多々で、困る。

ひろせべにさんしかり、渡邉紘子さんしかり、ミナ京都のギャラリーで出会ったDIANAさんしかり。

そんな甘い毒の香りプンプンのDMに、心揺さぶられ、うっかり出かける。
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やれやれ。
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サイコーでした。
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天才でした。
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見ず知らずと思っていたら「あ、けろちゃん」「あ、中村さん」でクリビツテンギョー。
そんなことってあるよね。
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中は麦です。
アボカドの皮と種を洗って冷凍して煮出すと赤い汁が出ます。
肌色はそれで染めました。
レンジでチンして目枕になります。
小豆だと足先まで入らないので麦です。
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そんでもって、本体は洗えないので、おズボンをチョイスし、履かせます。
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何か問題はありましょうか。
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何ですか~、何ですか~、世界の国から。
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と言ったら「?」な顔をされた。
世代の差、ぱーでんねん。
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コンパクトなストライプの部屋にて18(日)まで。

パペットを被る時間がなかったのが心残り。
はめる、の間違い。

万人向けではございませんが、万緑。
banryoku 1st exhibition。

引っかかった方のみ、お急ぎください。
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by kerokikaku | 2016-12-12 20:01 | 情報として | Comments(0)
2016年 12月 09日
12月中旬のインフォルマシ
灯油臭も日に日におさまり、街には黄色いふかふかの絨毯。
踏みたてはラグジュアリーだが、踏みまくられた後はどうなるのか。

うんしょと重い腰をあげて出かけると、それなり以上の嬉しい収穫があったりなかったり。
いいものに触れ人と話をすることは、大ジョッキを瞬殺で飲み干す力を得る。
外に出れば山は高かった。

クリスマスデコレーションを、まだそんなと横目で見ている間に、餅花デコへ。
2000年代が17年経つってこと、気付かないふりで早や17年。
ミレニアムに生まれた姪っ子が高2になるって、くわばらくわばら。

詳細はサイトをご確認の上、お出かけ下さい。

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手仕事の贈りもの
「師走のごほうび展」2016
2016/12/3(土)-25(日):itonosaki(外苑前)

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2016/12/7(水)-11(日)
「冬、薫る」mukuiro 3rd exhibition

上記ごほうび展にスペシャル企画は美しいパシュミナの世界・nukuiro 3rd exhibition「冬、薫る」の展示が!
先シーズンより、ご紹介している「nukuiro」さんが、さらにクオリティーもアップして再々登場。
バージョンアップした優しい手触り、緻密な刺繍の手業にぜひ触れてみてください。

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Maki Textile Studio | ganga
「暮らしを紡ぐ」
2016/12/10(土)-19(月):outbound(吉祥寺)

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岡田健太郎・小原聖子のクリスマス。
2016/12/13(火)-25(日):菜の花暮らしの道具店(小田原)

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山口一郎「DIARY」
2016/12/13(火)-20(火):DEE'S HALL(表参道)

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Folklore in Red ~民族を彩る赤色の手仕事展~
2016/12/13(火)-25(日):ザ・エスノースギャラリー(日暮里・千駄木)

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糸のはじっこ
曽田らっぱブローチ展
2016/12/15(木)-19(月):パブリックパーラーSAMPO(東久留米)

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中村友美展
2016/12/16(金)-20(火):R(西麻布)


金工作家の中村友美の東京での初個展となります。
チャーミングさの中にある決意を感じる作品をご覧ください。
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名古路英介展
2016/12/17(土)-25(日):hase(名古屋)

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by kerokikaku | 2016-12-09 10:27 | 毎月のインフォルマシ | Comments(0)
2016年 12月 08日
どぼどぼ
朝、階下におりると灯油臭い。
押入れの灯油タンクを見ると、惨事がおきていた。

自動ポンプのスイッチがなぜかONになっていて、先っぽはだらりと落ち、タンク内の灯油がすべて床に流れていたのだ。

ポンプはウィーンと音をたて、まだがんばっている。
がんばるなよ。

そもそも、タンクにポンプをいれっぱなしのだらしなさと、ポンプのON/OFFスイッチのやわやわが原因だ。

大惨事寸前の惨事。
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その前夜、義母が「自動ポンプはほんとうに止まるのか信用できない」と手動ポンプを礼賛していたのは偶然なのか。
ドクター中松の醤油ちゅるちゅるはどこで買えますか?

と考える余裕もなく、すぐさま押入れのごったくを全部出し、床に古紙を敷いて灯油を吸わせ、扇風機をあて、わーわーヒーヒーやった。
うちはカビ御殿のため、基本的に押し入れ内はスノコで底上げなので、まだ助かった。

あわやの事態。
思いがけないことってあるものですよ。

ご自愛ください。
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by kerokikaku | 2016-12-08 09:26 | ものすごくその他 | Comments(0)
2016年 12月 05日
藍と柿渋と型染黒幕と
今日で終わったので、行かれなかった方にはアレですが、うつわ楓での「冨沢恭子の藍×柿渋染めかばん」展は素晴らしかったですね。

もちろんどれも売約で、飾られていたのは数個だったが、それで十分理解した。
ゲットされた方へはおめでとうございます、と歯ぎしりしながら申し上げたい。

藍×柿渋かばん展は恒例だったが、いつもと違う。
かつてうつわ楓展をパスした記憶があるので、もしや見逃してたか。
わたくしとしたことが。

あえて、ツートーンに仕立てるデザイン的なことはせず
染まり上がった布の表情を生かすように
袋状に仕立てるだけ


あえてツートン、なトミーかばんを持っているが、ほんと、違った。
藍+柿渋でない、藍×柿渋が目からうろこだった。

布のことをよくよくご承知。
そして愛にあふれていた。
作る時は鬼だろうけれど。

お向かいのSundries「古代女子展Ⅱ」は11(日)まで。

ここでもトミーの底力を見せられた。
やるなあ。
そして末恐ろしい。
いい意味と、いろんな意味で。

額装の林さんのノーブルな仕事にため息し、森田さんの焼物らしからぬトリッキーな仕事に目を見張る。
協力と言う名で参加の秋野ちこちゃんの真鍮仕事のスパイスが最高に効いていた。

実用品がなんもないすがすがしさよ。
何をもって実用というのか。

たくましすぎてめまいがした。

みなさん、行ったほうがいいですよ、と再度申し上げます。
こちらにインフォあり⇒

そして明日6(火)からは、我らが黒幕津田千枝子展が青山八木にて。
こちらも芯がたくましい。
なんたってブラックカーテン、黒い幕なんで。
パッと見やさしそーな染めと風貌に見えるが、たくましいんだぜ。
DMだけでもわかるってな。

外苑前から青山一丁目まで一駅乗るのもなんだし、よろよろ歩けば10分そこらで行き来できます。
イチョウは真っ黄っ黄。
小汗かきかきの寒風散歩で得るものは大きい。

いやーまいったな。
上記すべてのお嬢さんたちよ。
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by kerokikaku | 2016-12-05 22:25 | 情報として | Comments(0)
2016年 12月 05日
型彫り御大-その2
だって御大ってヒトは、正藍型染以外、ほんとうにやることがない。

2年前に引退したし(長板中形の着尺のことです。帯地は細々とまだやっています)、最後の展覧会も頒布会も終わったし。
あとは余生をぼちぼち、ってお話のはず。

ぼちぼち余生の99%も、結局は正藍型染。
明けても暮れても。

残る1%はご寵愛(知らんけど)のバラの手入れとか、そんな程度。
放置風。
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新規「型彫り」をせずとも、すでに相当量の型紙のストックがある。
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一般的思考として、せっかく彫った型だもの、手を変え品を変え何通りでも染めたらいいじゃないかと思う。

御大は違う。
ひとつの型でもせいぜい2-3反。
1反しか染めないこともある。

似たデザインでも彫り直すことは茶飯事。
このように。
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職人というかアーティストというか。
やれやれだが、それこそが紺定イズム。

まあいいでしょう。
12月の田中学校、はじまります。
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こんちはー。

おーい、どちらにいらっしゃいますかー?
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「中にいるけど外から見えるよ」って?
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外の道路沿いに出てみる。
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ここ、ここ。
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はい?
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わお。
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ども、正藍型染師の田中昭夫です。
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北向きじゃないと光がだめなんだ、とおっしゃる秘密の型彫り部屋。
秘密も何も、誰からもチェックされていなかった小部屋にて。
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なるほどですね。
型紙を2枚重ね、古い型のあたりを墨でつけて、修正しながら彫るんですね。
ちょっとのことでも気になれば、彫り直す性分ですよね。

むこうに見える石はもしやメノウ。
秋田の海辺で拾った文鎮がわり。
ははは。これに言及したのは、不肖けろ企画だけでしょうなあ。
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目も手もだめだと言いつつ、おとなしく彫り続ける御大。
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たいへんお静か。
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ではお邪魔にならぬよう、夏に救出した白生地の残りでも洗っときますか、ピーカンだしね。
何かの役に立つかもしれないしね。
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後日談として。
三日三晩電話し続け、やっと通じたホットラインによると。
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あの日、わたしが洗濯やら何やらを始めたことで、御大は型彫りに集中できなくなったと言う。
「悪いけど、気が散ってさ」だって。

ひーはー。
あい、すいません。
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型彫りをし始めると、他に気が回らないし回したくない。
藍や天気の具合や来客で中断されると、集中が切れる。
一気に彫らないといい型にならない。

なので以前は、彫ると決めた日は、出身地秋田あたりの温泉場に数日逗留し、こもって型紙を彫ったのだと。
大作家の缶詰と同じ。

どんだけー。

一瞬呆れるが、すかさず「これ言うと遊んでいる風にとられるけど、違うんだ」って。

でもどんだけー、とリバーマウスの中心で藍を叫ばずにいられない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

手が固く思うように彫れなくなったことで「型彫り」は中断。

しょうがないから残った薄藍でもやるか、だって。
薄藍と割り切った型染をしとけば、何かにできるでしょ。

今月はそれしかないなって。
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寒明け蒅の届く2017年吉日まで。

だよね。
正藍型染以外、ないよね。

とか言って、おもむろにハヤトウリの収穫。
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こないだの雪で、葉っぱがだめになったって。
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実はだいじょうぶそうだけど。
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ここまで、藍染めしかないヒト、他に知りません。

これだけやっても、まだおもしろいんだろうな。
楽しいんだろうな。

ああ。
おとろちいな。
あらためて。

リバーマウス、現場から以上です。

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by kerokikaku | 2016-12-05 19:23 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(2)