バリ島のきょうはヒンドゥー・サカ暦の1933年元旦。
悪霊が去ったのちの島を浄化する日。
電気もガスも外出も騒音もなし。
日ごろ熱くなって乱れている心を冷まし
バランスを取り戻すための静寂の日。
大晦日の昨日は街中で
その村ごと自慢の大ハリボテ/オゴオゴが闊歩する。
鬼(悪)を祭るのだ。
細かくきめられた祭祀がそこかしこで執り行われ
ニュピの前3日間くらいは
そこらじゅうが文字通りお祭騒ぎのお祭ムード。
一変して元旦の今日、穏やかにニュピを迎える。
こうやって年に一度しっかりリセットし、また生活に戻る。
「盆暮れ正月好き」として名高いわたしには
たまらない。
遠方よりはるか南国を想うばかりである。
お祝いの黄色いゴハン(日本でいう赤飯の位置づけ)があるよー、
鶏もちまきもあるよー、とデサ姉さん。
悪くならないうちに食べに伺いたい。