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2011年 08月 23日
クール魔王
職場に関しては、勤務時間内の全精力をかけて
いかに残業せずとも最大限のパフォーマンスを実現するか、と
効率ばかりを求めているが

非効率で意味のないこと、むだなこと。
利益に直接的でないこと、と言ったらいいのか。
役にたたないこと。
資本主義的に。

じつはそれこそ好物で天性だ。

絵を描くことも、そうかもね。
歌をうたうことも、そうかもね。
ぼんやり呆けることも、そうかもね。
1円にもならないね。

インドネシア語も、そうかもね。

はじめ、道端で辞書もなく覚えたイ語。
なんとなく現地ではハローコンチハで通用していたので
独学で充分と放置していた。

新聞やニュースが読みたいわけじゃないからね。
日常会話だけだからね。

しかしかの国の大いなるIT化により
現地友人とのメールがしばしば。

するとそれまで、顔やジェスチャーであやふやにしてきた会話の文章化により
「あ、やべ」状態になってきた。

「あの、そです。行きたいじゃん、買い物、ワタシこんどねー」
のような、通じるがしかし、カタコトが前景してきた。

恥ずかしさが、学習への第一歩かもしれない。

独学の限度を感じ、
この4月より某大学のイ語講座に通っている。クール魔王_d0182119_22512118.jpg














辞書とテキストを抱かえて
週一回夜、いそいそと大学へ通う。

こう見えてわたしは質問魔である。
なんでなんで、どーちてどーちて、おちえておちえて。

貧乏症のせいでもある。

せっかく通っているんだから、
せっかくインドネシア人の先生がいるんだから、
聞かなきゃソンソン、てな。

だって、日本語がわかるネイティブは
まわりでこのセンセイ一人だけ。
だいじな存在。

この質問魔王が本気を出したら
授業は魔王の独壇場になってしまうだろう。

大人っぽくバランスよく質問しよう。

魔王は本気をおさえ、ひかえめに質問するのだが
魔王質問率が高すぎる。

静かな教室。

その他のみなさんを置いてく感がすごくて
じょじょに魔王はガマン王になっている。

そしてセンセイは最近
日本語でお話されることが多い。

わたしがイ語で質問をしても、である。

わたしがインドネシア語で質問して
インドネシア人の先生が日本語で返す。

異常な光景である。

ああ困った。
困ったぞ。
何かがおかしい。

大学なので8月は休講。
後期に向けて、はて、どうしたものかと。
どうしたら活発な講座になるだろうか。
みんなが魔王になるためには。

そして夏休みの宿題はないときたもんだ。
あるとヤだけど、ないのも微妙だ。

きっとイ語会話を習得しても
通訳まではなれないし、特に需要も利便もないだろうし

1円にもならないね。

でも、そこがクールだと思っている。

魔王のクールはまだまだ
はるか遠いぜ。

by kerokikaku | 2011-08-23 23:07 | ものすごくその他


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