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2012年 08月 11日
小さすぎる夢
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ラッシュ通勤は二度とごめんだが「移動中」という行為に夢が広がる。
新幹線、高速バス、飛行機。基本はおひとりさま。「個」になれる指定席であることがだいじ。
見知らぬ旅先、ビジネスホテルの退屈な夜も含む。

いつかやろうと思っていてなかなか出来ないことがやれるチャンスが到来した。
いつも見ていた夢が叶えられる瞬間だ。

とは言え「何でも出来るわけではない」上に「ほかにやれることが何にもない」のが前提。
限られたスペースと設備の中でコトを済ます。

たとえば…

・気にかけつつも放置されていた本を読む(主に図録やカタログ)。
・操作不明のまま早や7年。体脂肪計つき体重計の取説を読む。
・有象無象になっている携帯内アドレスの整理。
・爪のささくれの掃除
・トモダチから貰った足角質とりパックをする
・化粧ポーチ内ラビリンスの掃除

あれ?
わたしの夢、小さかったですか?
上記、簡単には叶えられない夢のほんの一例。

最近はラッシュ車内だろうとレストランであろうと、要するに人目をはばからず、自分だけが隠れ蓑に入った「個」になり、やりたい放題のようだ。
はばかるのも一種のプレイだと思うがいかに。

で、今から三重へ帰省。
東京-名古屋は新幹線指定席だ。「個」になるチャンス到来。
今回は「ささくれ」に照準を絞ってみた。

ささくれ用爪切りをカバンに入れて家を出る。
駅は帰省客でごった返している。
ビールと弁当を仕入れ、乗るなり車内で食べた。

さて、ささくれむしり、と思うとピロピロとメールが入ったので返信する。

さて、ささくれむしり、と思うと隣席のKKさん(仮名)がオヤツをねだるので用意して食べさせ寝かしつける。

さて、ささくれむしり、と思うと自分もちょっと眠くなりウトウトする。

さて、ささくれむしり、と思うと、あら三河安城。あと一駅で名古屋だなも。

「夢」とはなかなか叶わないもの。
だからこそ夢にはるかな思いを馳せてしまう。

by kerokikaku | 2012-08-11 13:47 | ものすごくその他


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