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2013年 08月 19日
夏の自由研究(グダグダ)
冷麦ばかりを食べている。
何ものどを通らないのではなく、そうとうに美味だからである。

実家のある三重県四日市市は、ぜんそく以外これといった有名アイテムはない。
しかし隠れ名品として「冷麦」がある。

冷麦とは、素麺とうどんの間の太さ。
1.3mm~1.7mmで、パスタと同等。

四日市の大矢知(おおやち)地区は、江戸時代より「手延べ干し麺」作りが盛んだった。
最盛期は300を超える製麺農家があった。
現在では減りも減って30軒ほど。

その中でも最高級手延べ麺のあかし「金魚印」を名乗れるのはたった7軒。

いばらせていただくが、金魚印を食べたら他は食べられない。
しこしこつるつる、よそとは比較にならない。
そんでもって、ちょっと高い。

地元では「○○さんの金魚印がうまい」「いや、△△さんとこだ」と、金魚印内でもヒイキがある。

なんと、帰省の折「お姉ちゃんにお中元」と、妹が金魚印をくれた。
うわ、重なった、と思った。

何故なら、渡辺製麺所の金魚印をすでにお取り寄せ済みだったのだ。
中元辞退しようと思ったが「伊藤さんちのもある」とのこと。
それは興味ある話だ。

金魚印はたしかに美味い。
しかしどの製麺所のが一番美味いのか。

わたしが長年思っていたことは、妹も同じであった。
血は争えない。

妹は「全部揃えて食べ比べ」をするつもりだった。
実際に大矢知地区まで出向き、各製麺所を回り、それぞれの金魚印冷麦を買ったそうだ。
ただし7軒中の4軒しか探しだせなかったと言う。

そこの粘りが弱い。

4軒のうち1軒は冷麦の在庫がなかった。
なので3軒分の「金魚印冷麦」が揃った。

研究としては微妙だ。
夏の自由研究(グダグダ)_d0182119_19204321.jpg

満を持して、3種の食べ比べが始まった。
湯を沸かし、研究に挑む。

母が茹で係となる。

「で、この冷麦はどこの?」と聞くと
「あれ?どこのだっけ?」と、研究中にあるまじき発言をする。

あわてて捨てた包装紙を広げ、再確認をとる。
そこは大事な部分である。

「わからん、たぶん、伊藤さんのやわ」

精密さに欠ける。

①松永製麺:太め しこしこ 美味い
②伊藤製麺:細め しこしこ 美味い
③渡辺製麺:細め つるつる 美味い

それ食え、やれ食え、と研究熱心なあまり、画像を撮り損ねた。
それぞれ太さと色が微妙に違ったが、レポート出来ない。

もはや致命的だ。

個人的には太めの松永さんちのが喉ごしがよく好みだった。

しかし、本当に松永さんちの麺だったがが怪しい部分もある。
伊藤さんちと入れ違っているかもしれない。

結果、「金魚印ならばどこのも美味い」ということになった。
この総括に対し、特に問題も異論もなかった。

これにて、グダグダな夏の自由研究に幕をおろす。

by kerokikaku | 2013-08-19 21:07 | そこそこその他


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