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2013年 11月 14日
HPEのシルクショールとかなれそめとか
布とお茶を巡る旅」さんが、今展をご紹介下さりつつ、谷さん布との出会いを載せていた。

曰く、2003-04年の「銀花」定期購読の特典付録にHPEの布が付いていたと言う。
なかなかコアなお宝話ではないか。
HPE黎明期の浦安「どんぐりころころ」展にもお出かけだったとは、恐れ入った。

そこで思い返す。
わたしの出会い、あれは2000年の恵比寿三越。
(いや、まさか、布茶御大へ対する負けず嫌いって大それたワケではなく、実話。)

当時わたしが番頭をしていた古渡更紗布のお店が催事に出店していた。
東西アンティーク布のイベント。

「ラオスで布を作っている女の子(当時はね)がいてさ、面白そうだからやらせてみようか」
たぶんそんなノリ。

主催者の粋な計らいにより「アンティークではない」布を抱えた谷さんが、急きょ会場の片隅で出展することになった。
シルクのショールが主だったと思う。法人のHPEになる以前のこと。

するとお客さんよりも、イベント出展者の興味を引いていた。
「へ~、ラオスで女の子(だから当時はね)がひとりでそんなことやっているの?」
わたしからするとふた回りも大人世代、その道(蛇の道・布の道)のプロ達が、谷さんと布を囲んでいた。

細かいいきさつは忘れたが、わたしも一枚買うことになる。
店番のスキにショールを巻いてはサボっていた。

アルバイトの身分では、決してホイサと買いやすい価格ではなかったと思う。
会期の一週間、毎日すごく迷った。
でも、いま買わなきゃ、と何故だか思った。
HPEのシルクショールとかなれそめとか_d0182119_2210840.jpg

どきどきしながら手に入れた草木染めのシルクのショール。
ふー。

そのころのわたしにシルクなんて恐れ多く、扱い方もわからない(進行形)。
ガンガン普段に使い、あろうことか洗濯機でガラガラ(本来は中性洗剤で手洗いね)。

おかげかどうだか、とろんと柔らかくなり、肌馴染みが格段に良くなった。
いまだに何かっちゃあ巻いている。
これを巻くと、いいとこの子に見えるんでね。

恵比寿三越の後、しばらく間が空く。

2004-05年ごろだと思う。
「けろの好きそうな布があるよ」と友人に連れられ、青山comoでの展覧会に行く。
最初はわからなかったが、「ラオス」「布」「谷さん」というピンポイント3ワードで、パズルが合った。

そこでの布を見て「こりゃ大変だ!」と、当時勤めていたアトリエマニスの親方へ速攻で伝える。
その後マニス服やイベントコラボの機会に恵まれる。
そんなこんなで、ようようお近づきになれたかな、というところ。

たぶんその頃に求めたもの。
HPEのシルクショールとかなれそめとか_d0182119_18123197.jpg

チェック柄が気に入り、反物で1mいただく。
それをタテ半分に切って真ん中でつなげ、にわかショールにしてみた。
色褪せ感が良く、自称ビンテージ風。

こちらは去年の金沢ノワイヨにて。
HPEのシルクショールとかなれそめとか_d0182119_22214965.jpg

ノワイヨでのHPE製品取り扱いは少ないのだが、店主レイコちゃんのグッドセレクションにより、ビンゴな一品を手に入れられた。ノワイヨは豆敷と布巾のセレクトもいいんだよなあ。

このチェックは恵比寿のショールよりもハリとシボのある織り。
これもハードに使い、とろとろにする予定だ。

さて。

首は一本。
巻き物はたんすに数十本。

これを女子力と言わずして何と言う。

あ、しまった、男女問わず。

ジェットコースター気候が激しさを増す日本において、巻き物こそ必須の文化である。

HPEのシルクショールとかなれそめとか_d0182119_20124076.jpg
HPEラオスの布展
2013/11/16(土)-22(金)11:00-18:00
会場:路風舎(浦安)千葉県浦安市堀江3-5-2 
問合せ:03-3368-2636


by kerokikaku | 2013-11-14 11:05 | H.P.E


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