人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2014年 06月 07日
おふくろ好き
先だって、西荻窪ル・ミディでのちこちゃん展にて。
スプーンとポスターにつづいて目がくぎ付けになったもの。

あまりにキッチュでモダン。
しかもペランペランな1枚仕立て、ゆるいバランスの作りがたまらない。
おふくろ好き_d0182119_21454852.jpg

このバッグ、なにこれ、すごくいいんですけど、どこの、なんなの、いったい。

kocariさんのですよ。」
うっそお、まじか。
灯台下暗しすぎでヘナヘナになる。

「4月の高田馬場もくれんげ展でありましたよ。」
いや、ありえない。
わたしの目は一見ふしあな風だが、それだけは見逃さない。
あったら買ってる、もう売り切れてた、ゼッタイ。

そうなると、どんな手段を使っても手に入れたい。
マナー違反と思いつつ、背に腹は代えられん。
「なんとかならないか」とkocariさんに直談判する。

すると、同じ布は終了したが、近いものは作成中とのこと。
6月の間・Kosumi展に出すので見に来てちょ、とお返事をいただく。

行くでしょ。
行くし。

初日一番、会場に着くと「え、早い」と、微妙な表情でお迎えいただく。
時計を見ると会場1分前。
恐れながらの勇み足であった。わっはっは。
おふくろ好き_d0182119_225328.jpg

これぞkocariの真骨頂、キッチュで軽やかなカラフルインドがいっぱい。
おふくろ好き_d0182119_2272297.jpg

金属糸が織り込まれた、カットワークのブロケードのワンピース。裏はこんな。
おふくろ好き_d0182119_2274246.jpg

ブローチも、そしてアラビック文字の皿も気になる。
おふくろ好き_d0182119_2259426.jpg

待ってました、ペランペランのおふくろさんよ。
今度こそあった。
おふくろ好き_d0182119_22143786.jpg

ピンクの矢じり柄はなかったが、どちら様もグッときて困りもの。
おふくろ好き_d0182119_22165587.jpg

おふくろ好きって言うんですか。
どんだけふくろが欲しいのか。
何をそんなに入れるのか。

首巻き好きの皆さまにも、同じセリフと限りない愛を。

どれにしよ、ああ、と悩む他人は眼中になく、カンタを愛でる人々の図。
kocariさんご本人もお気に入りであるオールドタイプ。
おふくろ好き_d0182119_22415521.jpg

この高度なコラージュ力を見よ。
おふくろ好き_d0182119_22294899.jpg

はい、裏。
おふくろ好き_d0182119_22421135.jpg

突如としてぽちっと継がれたパッチにラブ。
おふくろ好き_d0182119_22291551.jpg

端っこのステッチは蛍光ピンク糸でザックザクと。
おふくろ好き_d0182119_22302432.jpg

やれやれ、キリがない。

古渡り更紗などのアンティーク布はもちろんいい。いいに決まっている。
しかし、そこまで古くない布、フレッシュでキラキラした新しい布も、これまたいいものである。

タンスに仕舞うのでなく、使用に耐えられる、用の布というのも大きい。
見るだけでなく、使いたいんですよ、我々は。
ただし何でもいいわけでなく、扱者の目によってきっちりと選ばれたものであることが条件。

おふくろ好きというか、首巻き好きというか。
要するに、布好きという病に侵された人々の集い。
特効薬は布を見てさわって使うこと。

そんな皆様へ。
間・Kosumiにいいお薬、出しときました。
6/15(日)まで、会期中9(月)は休み。

要らぬ情報として、わたくしはピンクの唐草おふくろをいただきました。

by kerokikaku | 2014-06-07 23:11 | 情報として


<< トミーと布      もらいものから早起きへ >>