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2014年 07月 15日
天地返せない
手前味噌を仕込んでいるのに、熟成が間に合わずに味噌を買う。
と、忸怩たる思いの昨今。

きのう、買っていた味噌が終わってしまった。
最後は1食分に微妙に足りず、薄いmiso soupになってしまった。

ちょっと醤油を足す、という荒業を駆使したが、家人に「なんじゃこれ」と言われる。
基本的に文句を言わない家人をもってしても。
素材本来の味を楽しむよう、伝える。

そうだ。
冬に仕込んだ手前味噌はどうなったかしら。

半年の間、すっかり忘却の彼方だった。
そろそろ天地返しをしてみよう。
あわよくば出来上がってているかもしれない。

ま、それは無いか。

うちは構造上の問題か、熟成にやたら時間がかかる。
二年近く寝かせてやっと食べられる。

なので、作る量と食べる量のタイミングが合わないのだった。
それで去年さぼってしまい、今、市販の味噌を買うという屈辱に甘んじているのだった。
誰に対する屈辱かは不明のまま。

様子を見てみよう。
カビていたらイヤだなあ。
焼酎で拭かないとなあ。

床下収納を押し上げ、味噌瓶の封印を解く。

手前味噌歴何年目かだが、今回が一番びっくりした。

あの日のまま。
何にも変わっていなかった。

てゆーか。

水がたっぷりあがっていて、瓶の中がプールになっていた。
天地返しのお楽しみ、「たまり」があがっているのではなく、「水」でダブダブ。

重りにしていた皿だの塩だの唐辛子ビンだのが、プカプカ浮いていた。
まさかの、水難、床上浸水。
語るも恐ろしい、地獄絵図。

わお。

この水難画像は、ご想像にお任せすることにし、お見せするのを遠慮したい。
プールの下は、白いおじや風オートミールが、あの日のまま、そこに居た。

杞憂は現実だった。
水が多すぎたのだ。

信じていたのに。
海開きですかい。

不思議なことに、ほとんどカビはなかった。
これを喜んでいいのかどうか。

もはや天地返しどころではない。
天地返せない_d0182119_1955281.jpg

頭が真っ白だ。

水を捨て、焼酎で周りを拭いて、ラップ。
オートミール瓶を、そのままそっと、床下へ戻す。

どぼちよう。


全国一千万のチーム手前味噌のみなさまへ。
そろそろ、床下をご確認されるとよい季節かと思われます。

by kerokikaku | 2014-07-15 19:56 | ものすごくその他


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