2014年 09月 02日
ハラール
うっかり、インドネシア・ジョグジャカルタ物産の展示会のヘルプをすることになった。

商品を説明して販売するのは、どちらかと言えば得意分野だと思うのだが、売るのが目的ではなくプロモーションのみ。
しかも商材の用意は手荷物レベル。顔合わせ程度な招待客や関係者。
一般のバイヤーはチョボチョボより少なめ。

まず勘違いしていたのはわたしだった。
腕まくりヘルプのつもりが、まくった袖を静かに下してしまった。
どうも違った。

自身が自腹で企画手配し来日するのと、すべてお膳立てされて公的に来るのとでは、熱量が違う。
ゆえに、こちらとしては気が抜けるほどゆるく、「こんなでいいの?」と何度も尋ねたのは、いささかヤボだった。

鼻息の荒い方は皆無。
今までわたしが関わってきた展示会と、温度が全く違う。

和やかでほんわかとした時間が流れる。
合間に歌や踊りを楽しみながらの会であった。
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バリ舞踊はちゃきちゃき動作だが、ジャワ舞踊はスローで優雅。
洗練された日本舞踊を観ているような感覚。
やわらかな所作と、バリとは似て非なる衣裳を初めて目にし、見入る。
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さすが王宮向け。
一定時間を超えると、オートマチックに目がとろりとしてくるのがやや難点か。

わたしは、インドネシア女子はおしなべて全員可愛いと思ってしまう。
しかしこの発言をするとインドネシア男子から総攻撃に遭うのが、どうしても解せない。

さてさて、ジョグジャ発イスラム教徒のみなさまとは、このたびが初めてだった。

バリ人(バリ島の住人をバリ人というのは、東京の住人を東京人と呼ぶようで、ほんとはヘンですけど)のほとんどはヒンドゥー教徒だが、インドネシア全体ではほんの数%だ。
ジャワ島の方々はムスリム(イスラム教徒)が多い。

話に聞くハラール問題を目の当たりにする機会だった。

ハラールとは、イスラム法において合法とされるもの。
知られているのは、豚肉とアルコール摂取の禁止だ。

たった2つの食材回避でさえ、たいへん苦労していた。
鶏や牛はOKだし、お酒を飲まなきゃいいし、と甘く考えていた。

昨夜は東京タワーのレストランで、シーフードと鶏を頼んだらしい。
注意したにも関わらず、豚を炒めた鉄板で一緒に焼かれたそう。
泣く泣くアウトと聞いた。

肉野菜炒めの肉を抜けばいいという話ではない。
食べてはイケナイということだけでなく、生活の考え方であり信仰なのだ。

醤油や味噌にはアルコール入りが多くNG。うまみ調味料には豚エキス。
お菓子系にもアルコールがイン、パンにも時々酒精。

何食べたの?と聞けば、ごはんとサラダだという。
日本のごはんはおいしいね、だって。
ドレッシングは要注意だったろう。

昼はハラル認証のインスタント麺を召し上がっており、お気の毒になってしまった。
ついコンビニで「どら焼き」を買って差し上げた。

どら焼きは、ドラえもんによって世界認知されており、インドネシア人も羨望の食べ物。
オーマイガーなことに、なんと、材料にみりんがインと発覚。
ニアミスでアウトだった。

日本語表記はあるが、彼らに読めるはずもない。
現地では、ハラール認証マークで一目瞭然だが、ここにはマークが無い。
なので買えない。

インドネシア料理屋はホテルから遠かった。
近くにインド料理屋はあるかと聞かれた。パキスタン料理ならさらにGOODだと。
ベジフードがきっとあるし、ハラールだからと。
ほんとはカレーは全然好きじゃないんだけどしょうがない、と。

世界最大のムスリム人口国インドネシア。約2億人がムスリムだ。
ちなみに、中国、インド、アメリカに次いで、世界で4番目に人口の多い国がインドネシア。
意外でしょ。

厳格な方からゆるめの方まで、ムスリムにもグラデーションがあるという。

徐々に改革されているが、ムスリム観光客を受け入れるためにはハラール認証は必須だ。
これはけっこうなビジネスにもなろう。

てか、ごはんとサラダだけじゃ、いくらなんでも印象悪いし。
おもてなし、とか言うんだったら、この状況、ちょっとやばいし。

ふつうにおいしいものを食べてってほしいんだけど、と思った。
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ちょうどハラール認証についての記事があったので、興味のある方はこちら⇒
混乱している。むずかしいね。そらそうだわ。
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by kerokikaku | 2014-09-02 19:32 | インドネシア | Comments(0)


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