2018年 02月 28日
ICU、国際基督教大学博物館湯浅八郎記念館。 熟語としてロング。 そして、どこからも、ロングディスタンス。 初代学長である故湯浅八郎博士の蒐集した、民芸品をはじめとする歴史資料が展示されている。 絣とか型染とかインドネシア布とか印判とか菓子型とか。 わたし好みな中小規模ミュージアムで穴場中の穴場。 混雑してなさそう、というのは最大の賛辞だ。 「紙の仕事」展が3/9(金)まで。 日月休み、そして3月の土曜も休みという高ハードル。 うちからのルートは南北8km、公共交通機関だとバス2本乗り継ぎ。 躊躇している暇はない。 覚悟を決め、自転車で出かける。 早速、浮遊運転中のパンダちゃん発見。 どこまでも並木道。 武蔵境駅近辺を南下。 「道が新しくなった」と喜んだら「いまごろ何言ってんのアンタ」と純血三多摩人に笑われた。 歩行者と自転車を区別するマークについて。 数年前からそこかしこの歩道に設置されている。 遠目で見ると「どっちが人で、どっちが自転車?」と迷いませんか。 正面イラストってかえって分かりにくい。 と、猛烈にモヤモヤする。 歩行者用はこの感じでいいじゃん。 元来良いイラストがあるじゃない。 これを採用すべきじゃなかったのか。 猛烈にムラムラのモヤモヤ。 絶滅危惧種のオバタリアン現象。 正面イラストじゃだめよ。 間違う人が続出だぜ。 と思ったら、誰も間違わない。 チッ。 薄めヘアをコテで美意識高めにセットした風。 わかるかな。 いよいよ春ってことなんだな。 ようようたどり着く。 反故紙をこよった紙布、大ツヅレ(タテが藤糸・ヨコが紙糸)の仕事着、染の型紙、張り子、行灯、紙長門(紙に漆)、一閑張、紙縒編みの汗はじき、長崎凧、加賀水引、等々。 館内は撮影OKだがSNSはNGだと。 ブログってSNSなのか不明なので画像UPは遠慮しておく。 ちょっとざんねん。 これはぎりぎりNGか。 紙は丈夫。 それは和紙だから。 機械漉きではこうはいかない。 館内で流していた、埼玉小川町の紙漉き職人の記録映像「細川紙の美を漉く」が素晴らしかった。 1982年編集。 当時でさえ貴重な仕事だったようで、東京の長板中型の染職人をもって、型紙の紙が粗悪になっていくことを憂いつつも「現在でも上質の紙を漉いてくれて有り難い」とのこと。 映像の紙漉き職人は、着るもの食べるものに何の贅沢も頓着もしない。 趣味も遊びもなく、ひたすらに紙漉き。 ただし重労働のわりに実入りの少ない仕事。 それでもやりがいと生きがいをもっており、他の道は何もなく、いい紙を漉きたい一心だった。 どっかのだれかを思い出しそうになる。 和紙はユネスコの無形文化遺産登録だね。 とにかく。 こぢんまりと、そしてわたしにはじゅうぶん見ごたえのある、名展示だった。 紙って、和紙って。 思ってたイメージと違う。 和紙は500年経ってからも美しく生きているそう。 確かに。 博物館で見られる古い紙は、500年よりもっと前かも。 そっか、作った後からが長く残る仕事だった。 あと数日しかチャンスはないがおすすめします。 ちなみに無料。 武蔵野の野川流域の考古展示やたくさんのそば猪口もございます。 多すぎるマークを真面目に見てクラクラする。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ Come in early Spring GSS/ガレージセールショウ2018 GARAGE SALE SHOW vol.7 3/16(金)12:30-18:30 3/17(土)12:30-16:30 会場:間・Kosumi(落合・東中野・中井) ※パンダちゃんちに山が届き始めた ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
by kerokikaku
| 2018-02-28 16:50
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