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2019年 05月 26日
車内の総意
土曜の午後。
京王井の頭線吉祥寺駅。

渋谷行の急行電車に座る。

発車まであと数分。
ケータイ見たりぼんやりしたり。
席はほぼ埋まり立っている方もそこそこ。

発車ベル鳴り終わる頃、親子が乗り込んできた。
ガタイの良いご両親と4歳くらいの男の子、計3人。

男の子は父親の手を引っ張りながら車内奥へ入り、見まわし、空席がないと知るや否や「席がない、座れない」と泣き出した。

角の一等席に鎮座するわたしの目の前で泣く。
文字通りビービー泣く。

あら?譲るべき?

何だか気分が固くなり動かなかった私。

ご両親は、男の子をなだめ、抱き上げたり諭したり。

男の子は、いちおう泣き止んだものの納得がいってない様子。
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次の停車駅は久我山。
誰も降りず、むしろ更に乗り込んできた。

座れないことを再び嘆くその子。
またぞろ号泣。

すぐ泣き止むものの、結構な情熱でグワっと泣く。

どうやら次の停車駅、永福町で降りるらしい。
あと数分の辛抱だ。

なのにダメ押しで「座りたかった」と泣く。

情熱的に泣く。

ここは、ちいさな男の子に席を譲るのが大人の対応だろうか。
おばさんは立って小さなお子さんに座ってもらおうか。

あなたならどうする。
どうするどうする。

この子、身体に不備はなさそうだし。
ヘイヘイヘイ。

わたしだけじゃない。
誰も譲ろうとしない。

みんなの気持ちがひとつになっている、と感じる。
譲るもんか、位の。
この先を見てみたいカンジの。

その後、親子は永福町で降車。
車内はおだやかな空気。


by kerokikaku | 2019-05-26 19:07 | ものすごくその他 | Comments(0)


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