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2018年 08月 03日
ぎぼっち、リバマレポート-2

ぎぼっちこと、沖縄の紅型工房くんや冝保聡さん。
奥様の理英さんも紅型の作家である。※長方形の画像はすべてぎぼっち夫妻より拝借しました。

型染には並々ならぬ造詣のお二人。
古い資料本での田中紺屋もすべてチェック済み。
職人田中昭夫さんへの敬意も半端ない。

2017年3月名古屋月日荘でのコラボ展時のこと。
まるで隣町から来たかのように沖縄からうっかりヘルプにやって来たツワモノのぎぼっち。

彩り豊かなイメージの紅型染めに加え、ぎぼっちは去年から藍染も始めたという。
紅型(びんがた)に対し、藍型(ぃえーがた)と呼ぶらしい。

田中さんの藍仕事をリバマ訪問で吸収してもらえればナイス。
彼らの質問内容は的を射ているのだ。

リバ爺としても心待ちの訪問だろう。

以下、ぎぼっちからの聞きかじりレポートです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

お待ちかね。

否。

待ちかまえ。
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そもそも型紙を見せてもらったり、藍について伺ったりが目的のリバマ訪問であった。
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それとなく、つつがなく済んだっぽい。
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けろ企画からの厄介ミッションは、岡崎デカ反の行く末について。

竹は竹やぶに。
デカ反は布団下に。
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結果として、デカ反を後進へ譲ることについて田中さんの異論はなかった。

「もうそんなに染められないから」って。
だよね。

では、いくらでどれだけ、どうやって?

まあともかく広げてみよう、と言うや否や。

ちょ、ちょ、ちょ!
ひとりじゃ無理ですってば。
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二人がかり。

腰砕けのヘビー級。
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どんだけ入っているんですかね。

100とか200mですかね。
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案ずるよりひんむけ。
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おととしは一人でこれをひんむいた。

帯幅に切ってミシンかけて精錬したんだ。

いつだって一人でやってきたんだよなあ。
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どれどれ。
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生地の状態はいいですね。

シミも黄ばみも何にもナシ。
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100が2本と
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50余が1本。
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どうやら1梱包250m。
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6梱包あるってことは、1500m分ありますね。
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「最初3000mあったからピッタリ半分使った」って。

3-40年で1/2の1500mを使ったってことは、確実に今生では使いきれない。
いずれにせよ結構な量、で間違いない。

「精錬をどうするか」相談の横で、ぎぼっち娘さんの威風堂々がたのもしい。
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鬼のTGアイデアは「いっそ精錬釜を沖縄へ送っちゃえ」案。
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もしくは「酷暑だけど田中さんに精錬してもらっちゃえばいいじゃん」案。
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グッドアイデアと思ったが、あまりの鬼発言に鬼さえ号泣したとかしないとか。

両案ともヒトとして却下された。
ザンネン。

ぎぼっちは給食窯を買って自分で精錬するのか。
はたまた精錬業者を探しだすのか。

それが決まらなければ、ぎぼっちだってデカ反を受け取れまい。
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ちなみに精錬済みの帯地小幅6mは130本あった。
(これさえ十分なボリュームだが静かにしたい)

さあさ。

ぎぼっちの決断。

まず精錬済み数本を預かって沖縄で試し染めしつつ、精錬方法についてはクリアにして、10月に仕切り直そうということになった。
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え?10月?

何かイベントがあった気が。

10/2にIFMで黒幕の講演会だっけ?

まさか、ぎぼっち来るのかな。
沖縄と川口と自由が丘って、ご近所?
パースがゆがんでいるが、そっとしておこう。

さて、隠れミッションとして「とんかつ屋で絶対ゴチしてもらってね」と伝えておいた。
木曜定休につき訪問日の注意も促しておいた。

「戦前のヒトはカラダのつくりが違いますねー」
と、ぎぼっち談。

すっかり痩せて弱弱しくなった、という危惧は一掃。
つるりのペロリ。
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しかも、いつもの「生姜き定食」じゃない。

お値段アップの「トンカツ定食」じゃないか。

この差は何だろう。

暑さのせいか。

気のせいか。

ちっ。

ちっっ。


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岡崎デカ反のキラーパスが無事遂行されるその日まで。

震えて待つのは、鬼とわたしだけってこと?

ちっ。


・・・・・・・・・・・・・・田中紺屋の染布も出展されています・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

アフリカの藍、日本の藍ー大胆さと繊細さの対比
2018/8/2(木)-11/10(土)木金土開館:
岩立フォークテキスタイルミュージアム(自由が丘)
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お見逃しのないように・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・









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by kerokikaku | 2018-08-03 20:25 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(2)
2018年 08月 02日
ぎぼっち、リバマレポート-1
ぎぼっちこと紅型染め作家 冝保聡さん。
同じく紅型染め作家の奥様 賀川理英さん。

このお二人と、リバーマウス川口の御大こと正藍型染師 田中昭夫とは浅からぬ縁がある。

2年前の猛暑日のこと。
型染マニアでもある二人は、満を持してリバマ訪問を果たした。

初対面にして、高く険しい田中紺屋の敷居をヒョイと飛び越えた。
紅型と長板中型の違いはあれど、同じ型染師。
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あれよあれよでリバ爺からの信頼を獲得。
敬意あるグッドな質問と彼らの知識と技量のたまもの。

おやおや?

人間性の差だろうか。
わたしなんて未だどこの馬の骨。
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そんなぎぼっち夫妻。
7月末にリバマへ来るという。

その頃、黒幕こと津田千枝子とわたしは出張中。
残念ながら同席できない。

もちろん、ぎぼっち夫妻なら好きに行かれて構わない。
少々しぼんだ田中さんを労ってくれれば、刺激剤となりありがたい。
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わたしには野望がある。

現役バリバリで田中さんが染め仕事をしづらくなった今。
実は田中紺屋の染仕事にまつわる資料をしかるべき機関に寄贈すべく、黒幕と動いている。

染め布と型紙と資料本は、既に二ヵ所で納めて頂いている。
そのうちの一ヵ所は、先にお知らせした岩立フォークテキスタイルミュージアム。
※ちょうど今「アフリカの藍、日本の藍」展開催中にて、田中染め布がご覧頂ける好機です。お見逃しなく!

それとは別件。

板場奥に大きく鎮座まします、アレ。

気になってるんだよなあ、コレ。
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たぶん3-40年前。

染め用布として手紡手織の木綿生地を探し求めた田中さん。
その頃でさえ国産を入手するのは困難を極めた。

最高の用布で田中さんに染めさせたい当時の応援団は、韓国やタイの手紡木綿を手配してくれた。

それでも限りがある。
安定的にたっぷりたっぷり使いたい田中さんは「手紡手織に近い生地を機械織り」でと思い立ち奔走する。

そして、三河木綿の産地・愛知県岡崎市の機屋に掛け合う。

糸から綿密に選び、何度も試作を経てようやく納得の生地が出来た
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それこそが、以降田中紺屋がメインで使うことになった「岡崎木綿」である。
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当たり前だが、機械は動き始めたらどんどん織れちゃう。
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「放っておいたらすごい量になるからさ、金を払って機械を止めてもらったんだ」
といつだか話していた。

そして2年半前の冬。

いきなり給食窯を仕入れていた当時80歳。
デカ反ひと包みを紐解き、帯地巾に切って端ミシンし、精錬にいそしむ。
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最後の頒布会は終わったんですけど。

なのに100反余を喜々として精錬してますけど。

知ーらない。
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残りのデカ反は6梱包ある。
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わたしはずっとこの「岡崎木綿デカ反」の行く末が気になっていた。
そのくせ勝手に行き先は決めていた。

・紅型のぎぼっち夫妻に帯地として使ってもらいたい。
・2017年月日荘展若い衆のひとり、MITTANに服地として使ってもらいたい。

それが野望。

前置き長がっ。

田中さんの承諾という高いハードルを越えねば。
デカ反を受け取る側の都合もありましょう。

双方の了解がとれたとして。
いくらにするか、どうやって精錬するか、どうやって送るか。

なかなか厄介。

リバ爺に直接交渉せねば。
もろもろ厄介ごとも、どうするか。

ぎぼっちのリバマ日、うちらはこの界隈に出張している。
一緒に行かれない。
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よし。

ぎぼっちに任せよう。

お任せちゃん。
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がんばれ、ぎぼっち。

続きます。

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by kerokikaku | 2018-08-02 23:58 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(0)
2018年 08月 01日
「アフリカの藍、日本の藍」
明日8/2よりいよいよ開催です。

第15回展
アフリカの藍、日本の藍ー大胆さと繊細さの対比
2018/8/2(木)-11/10(土)木金土開館:
岩立フォークテキスタイルミュージアム(自由が丘)


フライヤーのオモテ面はナイジェリアの貫頭衣。
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ウラ面のシマシマは。

もしや。
まさかの。

どっかで見た記憶の。
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イエス。

正藍型染師 田中昭夫1980年代の作。
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ご存じ、岩立フォークテキスタイルミュージアム(IFM)館長 岩立広子先生。
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「紺定」田中紺屋染布の寄贈を引き受けて下さったのはこの冬のこと。

広幅と小幅を計9反、そして型紙10数枚。
IFMにふさわしい布を岩立先生みずからチョイスして頂いた。

テキスタイルの美を基準にコレクションされ、清々しく丁寧な展示をいつも見せてくれるIFMに「紺定」の染布が収蔵されたことを、TG寄贈チームは心より嬉しく思っています。
IFMに納めて頂いたことは、我々の自慢。

全てが出るわけではないが、直近の展示とはタイミングよく誉れなこと。

同じく寄贈品である「紺定」最初期の型染は伝統的な唐草文様。
真骨頂とも言えるデザインは、70年代後半から80年代初の作。
※奥の院より2年前にレスキューされた投稿はこちら
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その後、急速にキモノ需要が廃れる時代がやってきた。

80-90年代の田中紺屋は積極的に広幅にチャレンジした。
「広幅に染めれば服地に使える」と判断したのだろう。

シマシマや水玉やギザギザ柄。
シンプルで不変的なデザイン。
和装業界向けとは違う、大胆なアプローチを試みたのだ。
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我らTGはこれらの布を汗みずくで救い出したという自負がある。
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ええことした。
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ええ日やった。
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これは1980年頃の田中さん。
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ちなみにここで持ち上げているのは帯地小幅40cm弱。
広幅は3倍の120cm。

その広幅に糊を置き、屏風だたみに伸子をかけ、たっぷりの藍に漬けて上げたり下したり。

想像して下さい。
尋常な重さでなく狂気の沙汰。

ご自身も染色作家である岩立先生。
インドカディ広幅に藍型染をすることの難しさと面白さをよくよくお分かり頂いている。
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先だってリバマより引き上げた型紙。
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この型で糊付けして染めると、もれなくカワイイ水玉が出来上がります。

工程はハード過ぎて全然カワイくありません。
広幅は、もはや田中紺屋では出来ない。
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あの小冊子のサインとハギレの下、この水玉です。
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限定数ではありますが、館内でも小冊子販売をします。
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アフリカの大胆な藍と日本の繊細な藍。

田中紺屋「紺定」の藍がどう映るのが楽しみな今展。
明日からの展示をお見逃しなく。

っと。

これは何?
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講演会のインフォ

申込受付はお盆の8/14火ですって。
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我らが黒幕こと型染作家 津田千枝子が解説するんですって。
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もしかしてそれって。

BIGなサプライズゲストが遠路リバマからお出ましってこと?

まさかね。


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by kerokikaku | 2018-08-01 14:44 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(2)
2018年 07月 17日
それから
暴力的な熱気。
このあとしばらく晴れ予報とか。

もはや恐ろしい。
亜熱帯化はとうに甘受で間違いない。

効かないエアコンでもあるだけありがたい。
酷暑に気付かれないよう静かに去るのを待つ。

こう暑いと、エアコンなしのリバマことリバーマウス。
川口の誰それの安否が気になろうもん。
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型紙引き上げ&ハイドロ投入

その後1か月近く、わたしは行かれていない。
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にわかな動きがあり、そこかしこより爺に連絡が入った(らしい)。
間接的安否確認。

とりえあずの生存確認はできている。
四方から茶々が入るのはたいへんにありがたい。

染めも出来ず、やることなく熱中症寸前、日がな苦虫顔にとって、願ったりのシゲキ剤だ。
寿命も延びようもん。

うまいこと7月末。
沖縄の紅型染め職人ぎぼっち夫妻がリバマ安否確認に行ってくれるって。

現役の紅型染め師で型染マニア。
彼らは年に一度訪問してくれる、ありがたい存在だ。

今年から紅型だけでなく藍染もはじめた模様。
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田中さんは藍染め以外、なにひとつお話しのできないヒト。
ぎぼっちは田中さんに聞きたいことがたくさんある。

丁々発止で爺と話のはずむ稀有な存在がぎぼっち。

これは去年3月の名古屋での一コマ。
やっぱ爺、だいぶアレになったなあ。

ぎぼっちに喝を入れて頂こう。
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さて、ヨドバシ吉祥寺前の野良フヨウ。

無駄にデカイ報告。
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もったいながらずに冷房入れて、好きなだけアイス食べて。

飲みたい放題、麦の汁。

お腹出して涼しくして、ともかく酷暑を乗り越えよう。
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リバ爺の寝床に、先月の時点でまだ毛布が敷いてあったのが、やや気になる。



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by kerokikaku | 2018-07-17 19:46 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(0)
2018年 06月 27日
6末7初のインフォルマシ
シクラメンでなく、シナチクでなく、クチナシ。

むんむんと大いに咲き、激しく終わるこの花を見ると、うっかり早世した友人を思いだす。

いま時分だった。
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わたしは何もわかってなかったね。
悪いことをしたと反省するけど、もう遅いね。

いま思えば、32歳で亡くなったのに遺影が18歳って、あれはどうなのかな。
やっちまったっていうか、親込みで仕組んだよね、きっと。

はからずもいま、シクラメンを後追い中だよ。
コンサートチケットが軒並み完売で、非力だ。

毎日すりきれるほど70年代YouTube。
今になって良さがわかって、間に合ったね。
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ヨドバシ前の野良あじさいは、くまモンサイズになったろうか。
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川口のお爺さんのこと。

やめるやめる詐欺ばっかで、やめなくて。
むしろやりすぎで困ったのが、今は懐かしい。
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結局、完全にやめるとは言ってないけど、ぜんぜんやれてない。
ちょっと難しいかも。

それ一筋のひとだから、一気にアレだ。
老いるショックの加速が止まらない。

馬の骨のわたしごときでは止められない。
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実はこの秋、リバーマウスの爺をからめた企画があるんだけど。
日程は10月2日の火曜平日。

もう決まっちゃった。
詳細は追ってまた。

だいじょうぶかなあ。
リバ爺が来ないと、カッコつかないんだよなあ。

のろしと伝書鳩のスタンバイは始めてるけど。
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こないだ、生姜焼き食べながら「田中さんさあ、少なくとも10月2日までは元気にしてて下さいね」
と申し上げるとニヤッとしてた。

不敵な笑みってやつ。

まあ、かたずをグビリで草葉の陰で見守ろう。
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おかしいな。

タイトルと中身が合わなかった。
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キャリーオーバーにします。

すみません。


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by kerokikaku | 2018-06-27 22:06 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(2)
2018年 06月 24日
カンフル注入-その2
実は黒幕、この事態を想定して「カンフル剤」を持って来ていた。
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何故ならば。

この播磨藍は、建ててからほとんど染めていない。
すると藍成分は残っているだろう。

本当のダメにはなっていないはず。
PH調整がうまくいかずにただ眠っているだけじゃないか、と分析していた。
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実験のため、バケツに藍をとる黒幕。

そこへ魔法の粉「ハイドロ」を振り入れた。

寝ている藍を起こしにかかる。
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藍がダメとなり、万事休すのリバ爺。

苦虫顔のまま、わけがわからずウロウロ。
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ハイドロを入れた藍バケツ。
白ハギレを藍に漬け、酸化させ、色を見る。

藍が目を覚ました。
ぱあっと青くなった。

それを見たリバ爺の顔もぱあっとなった。

バケツ実験が成功したので、藍甕2つにカンフル剤を投入する。
かきまぜて白ハギレを浸し、色をチェック。

しばし時を待ち、苦虫を向いて黒幕が言った。

「さあ、もう染められるよ、あとのお世話はいつもどおりでいいから」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

灰汁発酵建て一筋の田中紺屋こと、屋号「紺定」。

その歴史上、使ったことのないカンフル剤を投入した。

これにて、田中紺屋は純粋な発酵建てではなくなった。

もはや他に選択肢があろうか。
リバ爺の命がかかっている。

現在のリバマは、純血の正藍発酵建てを守る以前に「藍が建つ」ことが最優先。

と判断した。

※公表をためらったのでこのシーンの画像はあえて撮らなかった。
ヒヨヒヨに弱り切った田中さんの顔を撮ることも出来なかった。


「今後も藍を建てるようだったら、インド藍でやるのはどお?」

黒幕がふたたび提案した。
実際、黒幕もインド藍を使って染めている。

どお?と聞かれても答えようもない。
正藍蒅以外は使ったことがない。

田中紺屋はじまって以来の初めて尽くし。
よくわからずに困惑している。

そりゃそうだろう。

インド藍を播磨藍に足して、今まで通りの発酵建てが出来ると知って「うん」と了解した。

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お見事、黒幕。

黒幕だって、きっと逡巡したに違いない。

しかしこれこそが、順序だった、現実的で、建設的で、正しく、ヘルシーな善後策。

いいですよね、田中さん。
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ガラガラに痩せた御大。

12時に腹時計が鳴らないのは、普通じゃない証拠。
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でも型紙、もう少し引き上げたいんで、見せて下さい。
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これまで指一本たりとも触らせなかった型紙。

それを、御大自らあれもこれも、と。
うちらの泥棒引き上げに協力的。
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もはや、観念してるんだなあ。
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染めも彫りもする、稀有な型染師。
おびただしい型紙は500枚位あるだろうか。

同じ意匠でもちょっとずつ変え、何パターンも。

呆れるほどある。
熱すぎる情熱。

家族も世間も何もかも顧みず、正藍型染一筋でやってきた。
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さあ、ご本人承知の大泥棒作業は終わりました。
荷づくり完了。

うちらの逃げ足も相当早くなったっしょ。

「そうだな」
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お腹すきましたね。

田中さんのおごりで一緒にどうですか。
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そゆ時の足取りは早い。
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ねえ。

また痩せたけど、食欲ないんですか?
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ってことは、ないらしい。

とんかつソースを生姜焼きにたっぷりかける。
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一粒残さずごちそうさま。

ペロリが紺定印。
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じゃあゴチになりましょうかね。

ははは。

財布にもタナカの「タ」って。

笑えるね。
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え?

金入れるの忘れた、って。

おいおいおい。

小銭じゃ足りないですから。

もういいです。

まじ笑えない。

つうか、ありえないんですけど。
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困った顔したってダメですから。

ダメです。

るるは守って下さい。
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いいですか。

わたしの閻魔帳は、もう真っ黒ですよ。

きょうから赤の太字油性マジックにします。
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そうゆうの、ありえないですから。
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ぜったいに。
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ありえないですから!





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by kerokikaku | 2018-06-24 23:37 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(0)
2018年 06月 23日
カンフル注入-その1
この先簡単にはリバマへ行かれない。

その理由は、どこまでもふんわり濁したい。

リバマこと、リバーマウスこと、川口の正藍型染師 田中昭夫。

鳴らしても出ないケータイは解約し、家電話のみ。
本人と話せる保証もない。

のろしか伝書鳩でしか連絡がとれない。
上げて飛ばして気付くかどうか。

そんな矢先。
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「藍がおかしくなっちゃってさ、どうしていいんだかわかんないんだ」

と、あっさりご連絡。

あっさりすぎて腰砕け。
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困ったときだけガンガン電話するのがリバマシステム。
朝も夜もありゃしない。

テクニカル問題があれば、菅原匠さんか黒幕こと津田千枝子を頼る。

小憎いのは、スッと飛んでくると見越して、黒幕にかけたところ。
終いには「何度かけても出ない」と文句を言う。


舌の根も乾かず、濡れそぼる梅雨6月。

またしても。
万障繰り合わせ、リバマへ急行かよ。

性懲りのない我々を、さあ笑え。
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しばらく降りることもないな、と。

ついさいきん、感傷にふけた気がしなくもない、リバマ再び。
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やれやれやれやれやれやれ。
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「助かったよ、わざわざありがとう」

万にひとつも言われたら、かえって大事件だ。
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心配ご無用。

「やっと来たか」ってな苦虫全開。

「待ちくたびれた」と言わんばかり。
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聞けば「順調に建っていた播磨藍が狂った」と。
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4月はちゃんと染まった。

だって、貯まったTポイントで、禁断の私物染めしてもらったんだもの。
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5月GWのダッチョ手術後、おシモは治ったが体調のすぐれぬ日々。

あの御大にして、染めどころではなかった。
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それでも老体に鞭打っていた。

大甕2つから、向かいの小甕3つ(といってもデカい)に藍を移し替えていた。

藍のためならオレはやる。
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上のように、甕覗きレベルしか染まらない。

5月は電池切れだった時計が直っていたのは、少々前向き。
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どんより色の藍。
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すいぶんアルカリが高い。

これを鎮めるには、時間がかかる。
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「何もやってない」と言うけれど。

なんか、やらかしたんだろうな。

そうに決まっている。
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このところ、勘の鈍っている感が否めない。

イラチに拍車がかかり、以前に増して辛抱がきかない。
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「あわてないで、様子見て」なんて。

何の呪文にもならない。
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「この藍はダメだ、捨てて新しい藍で建て直すしかないな」

藍染め歴60年、正藍型染師 田中昭夫83歳。

得意の善後策とばかり言い放った。

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「ダメよ!」

ピシャリと黒幕に言われた。
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正藍の蒅を手に入れるのは簡単ではない。

今だって、予約済みで一杯の播磨藍を無理に横から分けてもらっている。

簡単じゃないことを忖度する我々はもう3度目。

「最後の藍」にみんなが協力してくれた。
最後最後、は何度目の最後か。

もうこれ以上お願いできない。
したくない。

わがまま放題やってきた藍人生。
ダダをこねれば、何とかなると思ってる。

この藍がダメになったら、これまで。
ないものはない。
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苦虫、仁王立ち。

「それじゃあ、困る」

頑としてゆずらない。
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たまげたね。

この人は。

この期に及んで、どの口で言うかね。

生まれてこの方、自分の藍の事しか考えていない。
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案の定、とってあった播磨藍を先週菅原匠さんに送ってしまったことをブツブツ言い出す始末。

藍がダメならこの世の終わり、と同義語らしい。

見えない炎でメラメラし始めた。
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再度「ないものはしょうがないのよ」と、黒幕がピシャリ。

夢見の悪い哀れな姿。

しかし我々はほだされてはイケない。

ない蒅は魔法でも出せない。
心をグッと強く持たねば。


続きます。



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by kerokikaku | 2018-06-23 23:35 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(0)
2018年 06月 10日
型紙と蒅-その2 ※染め画像追加しました
A1ポスターサイズ以上。

超BIGな型紙。
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なんだこれ。

スッケスケ。
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皆様のお手元にございます、2017年3月の例の月日荘展で販売したアレ。

田中紺屋の染布をご紹介した小冊子。

お持ちですよね。
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初日OPEN1時間後のギリギリアウトで納品され、あわてて直筆サインを入れた、アレ。
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表紙をめくり、サインとハギレの下。

その水玉布の「型紙」なのです。
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かわゆい水玉。

このシンプルな意匠のためには、BIGスケスケ型紙が必要。
白地の多い型染は、彫るのも染めるのも大技だ。

オモテの白地は、糊がべったり付いた証拠。
ウラは藍で染まって青一色。
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これを型付けする気が知れない。

まあいい。
型付けしたとしましょう。

たっぷり糊の付いた120cm広幅布。

糊がくっつかないよう、屏風たたみに太い伸子をかけ、大甕で染める。

ちょうどいい写真がありました。
4年前、小幅布の染め風景。
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広幅は、この3倍以上の120cmなんでね。

3-40年前の若かりし頃の写真もありました。
これも小幅です。
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広幅の、しかも白地型を染めるって。

想像するだに二の腕プルプル。
狂気の沙汰

柄の可愛らしさとは真逆の鳥肌もん。

ハードコア仕事がおわかり頂けましたか。
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さあ、この意匠を彫るとしましょう。
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すると、ちょっと太いのも染めたくなって。
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さらに、ちょっと小さいのもほしくなる。
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同類の型はだいたい3枚。

もし型彫りを外注に出したら経済的遠慮とかいろいろあるけど、自分で彫るからさ。
彫りたい放題だね。

あふれる思いを押さえずに彫るので掛け算方式。

1度しか型付けていないもの多数。

アーティストと職人の、やばいところだけを混ぜ合わせた御性質。
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やれやれ。

棚の中は大小の型紙でみっちり。

ざっと数百枚。
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全体のほんの一部、さわりだけでおなかいっぱい。
これで十分です。

何枚かお預かりしますね。
悪いようには致しません。

るるは守ります。
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では藍場に移動。

毎度大騒ぎ、藍の具合について。
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最後の藍建てから早や4年目、今季の最後の藍
「最後」って言葉の重みがライトだが気にしない。

ここ2年は、ご厚意で分けて頂いた播磨藍を使っている。

いつだって寒明け蒅を待って待って待ちくたびれ。
前のめって建ちが遅れたものの、2018年6月現在、藍は建っている。
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だが、なんと。

染める布がない。
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ま、まさかの。

だって、型付けできないから、型染のしようがない。
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とは言え、藍の世話は欠かさないよ。

いつだってスタンバイ。
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ところで、この「筒引きのれん」で分かるだろうか。

唯一、田中昭夫と交流のある藍染作家。
伊豆大島在住の菅原匠さん。
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第一線でご活躍の菅原さんをもっても、最近は質の良い蒅が手に入らないという。

ご承知のように、蒅の生産量は限られたわずかのみ。
それを鵜の目鷹の目。
プロアマ国内外を問わず、蒅を取り合う。
情け容赦ない藍なき世界。

黒幕こと津田千枝子は、菅原さんより「播磨藍をどうにか手配してほしい」と頼まれていた。

しかし予約で埋まった蒅は、田中紺屋分を捻出するので精いっぱい。
次期分さえ、種まき後で余分はない。

藍師さんも、かの菅原匠さんを断るのは断腸の思いだろうが、ない袖は振れない。
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「そうだ田中さん、今年の蒅の半分、残してあったわよね」と黒幕。
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いつも2俵まるまる藍甕にぶっこむところ、今年は半分の1俵だけを仕込んでいた。

そんなこんなで豪儀な追加投入もせず、残1俵は保管中。
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リバ爺こと田中昭夫、83歳の初夏。

これ以上の染め仕事は観念している。

貴重な播磨藍の蒅が半分残っている。

さんざんお世話になった菅原匠さんが困っている。
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一も二もねーよ。

送っちまおうぜ。
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BOXの蒅は1俵弱で約50kg。
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これじゃあ重すぎて送れない、とクロネコがニャーニャー叫ぶ。
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ならばお望み通りに小分けしよう。
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はいさい、どんどん入れて。
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逃げ足と小分けは早いんだぜ。
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まるでゴミ擬きだが、一部に垂涎のお宝。
ブルーダイヤの素と誰が知る。

クロネコは呼んどいたから、あとは待ってて。
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じゃあ帰る。

なんかあったら電話してね。

「うん」
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というわけで、染布・資料・型紙のいくつかを引き上げさせてもらった。
播磨藍の蒅は、ひとつぶ残さず菅原さんに送った。

これで一旦ひと区切りってわけ。
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わたしたちは故あって、今後こちらへ簡単に来られない。

いいも悪いも、いろんな思いが交錯する。

あ、まだ生きておられますんで。
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田中さんってさ。

仕事をしないで毎日どう過ごすのだろう。

散歩とか運動とか、聞かないし。
寝てるだけかな。

やることないだろな。

ケイタイ止めたし、連絡しづらいな。
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それでも。

正藍型染師 田中昭夫、さいごの心の支え。
やるべき仕事は播磨藍の世話。

3日前も、火壺におがくずを入れ、乳母日傘で大事に温めていた。
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何も染められなくても。

藍の世話だけはするんだ。


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by kerokikaku | 2018-06-10 20:21 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(0)
2018年 06月 09日
型紙と蒅ーその1
「リバマ安否確認」とは。

正藍型染師 田中昭夫さんが、お元気で染め仕事をしてることが前提の、TGによる毎月の確認作業のこと。
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そうでなければ、ただの安否確認。
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文字通りで、間違いないんですけど。
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実は、その安否確認が、これ以降しづらい状況になってます。

詳しくは言えない。

以前ほど定期的にリバマこと川口へ行かれないってこと。
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ちなみに、田中御大ご自身の最新状況。

このうしろ姿は3日前。

前ほどお元気じゃないにしろ、こんな感じ。
ぐずつきつつも底値安定でお過ごしだ。

そういう意味ではご安心を。
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でも、染めは出来ていない。

ちょっと出来そうもない。
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仕上がりが良くも悪くも、染めとロマンティックが止まらなかった、昨年の今頃。

染めすぎ注意を促そうが、聞く耳もたずに染めまくっていた。
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あの時はあの時で困った。
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もはや長板は持ち上がらず、染めもできず。

ほぼ日がな寝転がっているらしい。

ほぼ誰とも話さないため言葉が一層出なくなる。

ほぼ、ぼんやり。
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2015年の青山の頒布会の後。

田中紺屋の仕事の軌跡として、染め布や道具や資料をしかるべき機関へ渡したい。
そんなことを考え始めた。

有難いことに染布はほとんど残っていない。
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道具や資料は、現役ならまだ使う。

こちらの意向を何度も説明し、徐々に様子を見ながら、いずれと思っていた。
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あんばいを見極めるにつれ、そろそろかと。

もちろんご本人も承諾。

今年から具体的な準備を始動している。
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「江戸時代のまんま平成の世まで奇跡的にのこった、型彫りから型付け正藍染めまでやる最後の型染職人のいる田中紺屋」を、まるごと引き受けてもらえれば本望だ。

ご本人込みだと尚良し。
いまならもれなく。

修業時代に出会ったという、流しの刷毛職人や型付け職人やら。

時代小説ばりにリアルで貴重な話が聞けるのも、今こそラストチャンスなんですけど。
あとで泣きつかれても知らないよ。
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実際、どこまで進められるか。

引き受けて下さる側の態勢と、のこされた時間と、運と、タイミングと。
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当初から、染布を手放すことに否はなかった。

終わったことだから。

そりゃもうあっさり。
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さいきんまで、型紙だけは触らせなかった。
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型染師は型紙ありき。

型紙がなければ型染が出来ない。

しかも自身で彫った命の型紙。

人に渡すなど考えもしない。
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それを「いいよ」って。

長板の上に準備して待っていた。

この意味は大きい。
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出るわ出るわ。

おなじベニバナ柄でも、レイアウトを変えたそっくり型が、4つも5つも出てくる。
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何でも1つじゃすまない。

すんでたまるか。
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伏せ型もたくさん。
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よくまあ彫ったこと。
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家族も何もかも、一切を顧みず。

型染材料となったら、超一品ばかりをあふれるほど。

食うや食わず。
たぶん食わせず。

時に、湯治宿にひとり引きこもって彫った。
夢中と言う言葉じゃ甘く、完全に愛染様に憑りつかれたキ印の仕業。

むちゃくちゃすぎてコメントなし。
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あった!
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「てっさ」とあだ名を付けた、超絶に細かな菊の花弁の型紙。

京都美山ちいさな藍美術館にコレクションして頂いている染布のものだ。

見づらいかな。
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当人背景でどうよ。
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もちろん1パターンではすまない。

大きさを変えて彫ってある。
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それにいちいち驚かない。
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少しずつ違う伏せ型が何枚も出てきた。
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てっさ柄の染め発展形として、5パターンの伏せ型。

どんな染めになったのか、染布が残っていないのが残念だ。
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みんな大好きなイカリ型もあった。

当然、イカリと縄のレイアウトを変えて何パターンもあった。
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以上、小幅の帯用の型紙。

じゃあ次、広幅の型紙を出していいですか。
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さすがにデカっ。

田中紺屋に都合60数回通ったわたしも、はじめて見る広幅用の型紙。

質と量の圧倒的な迫力にたまげる。
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大判の柿渋紙1枚。

それなりだ。
いったいどれだけの経済だろう。

めまいをこらえ、思わずそろばんを弾くわたし。
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珍品発掘。
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手で書けば早いが、型染師としてはそうもいかなかったらしい。

そっとお戻ししておく。
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きゃあ、こ、これは。

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続きます。


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by kerokikaku | 2018-06-09 19:51 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(0)
2018年 05月 28日
9の意味
五月2回目の田中学校。
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上記、あらためて説明します。
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十二月田中学校って、まるで毎月「田中学校」で勉強でもする風の難読バス停を、べつに降りもせず、ただ単に通過して向かった先に住まわれる正藍型染師 田中昭夫さんをそろりと安否確認する、誰に頼まれもしない自主クラブ活動のことを、十二月に限らず適当に月ごとに動詞化したもの。

今は5月だから五月田中学校。
6月なら六月田中学校。

田中紺屋への道すがらの、降りたことのない「十二月田中学校」バス停。
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ちなみに「しわすだちゅうがっこう」と読みます。

「〇がつたなかがっこう」とは読まない。
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どうでもいいですね。

さあ、太郎焼を横目に先を急ごう。
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1週間前はダッチョ手術の直後であった。
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術後の経過はバッチグー。
なのに、気力・体力がガクンとダダ落ち。
すぐフニャっと横になった。

正直、もはやこれまでかと。
あのまま寝込んでいなきゃいいんだけれど。
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あれから数日。

黒幕こと型染作家津田千枝子も同行の本日。

水分補給のお茶&カロリー補給のプリンを持参して伺う。
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あそこに見えるヨタヨタは、まさか。

夏日の麦わらの主は、やはり。
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想定外が想定内のリバマ。

病み上がりの83歳は炎天下にいた。
水も飲まずの草刈り中。

ベッドで伏せっている予想は大いに覆された。
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あれ、今日だっけ?
昨日ずっと待ってたけど来ないからさ。

苦虫を百匹くらい潰した、たいそうイヤなお顔でお出迎え。
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ちなみに日にちを間違えてたのはそっちですけど。

って、そういうのは聞こえない。
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ご寵愛のなにがし。
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本日は午後に遠方よりお越しの客人と、やんごとなきミーティングがある。

田中紺屋は土埃まみれ。
加えてトムとジェリーのジェリーのナニがそこかしこ。

にわかでも、午前だけでも、お掃除をさせてもらいたい。

暑いからさ、水分摂るの忘れないでね。
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まず、板場の掃除をする。
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なのに、型紙を前に手が止まる。

よくこんなに沢山彫りましたよね。
自分で彫って染めるって、世界中でも田中さんだけですかね。

型紙は命。
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意外にも「染めた布」への執着は薄い。

自分のための「渾身の1反」を持たない。
染めたら終わりとばかり、布に執着はない。

型紙はちがう。
染め布とは別の思いのようだ。

一度たりとも人に触らせたり、ましてや手放したことはない。
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まだ紗の貼ってない型紙もたくさんあった。

いずれ型紙の整理も必要ですね。
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この後行われた客人とのミーティングについて。

慌てるな危険。
お話するには時期尚早で勇み足。

まだ我々さえどうなるかわからない。
カタチになったら、拙ブログでお知らせします。

なので、本日お話しできることは無いに等しく。
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で、朝からなんとなく気になっていた案件。

ご覧のあなたもきっと。

帰る間際、思い切ってリバマ御大へ尋ねてみた。
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汚れなのか何なのか。

左肩の「9」。

それ、なんですか?
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ああこれ。

「タ」だ。
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もしや、ダッチョ時の、入院着?
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絶妙な位置。

そこに書くかなあ。

たった2日の入院で、しかも「タ」。
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「べつにどうでもいい」ってさ。
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そのセンス、面白いです。

まあね。

ほんとうにおかしな人は、自分のおかしさに自覚がない。

その好例としよう。
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※これは川口駅西口リリアにあったレリーフで、レリーフって横から見るとヘンだなって思って撮っただけで、本文とは一切関係ありません。


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by kerokikaku | 2018-05-28 20:32 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(0)