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2018年 08月 26日
8月下旬(9上)のインフォルマシ
レンタル歴20年になろうとする我が借家。

大家さんの御計らいで、割高なプロパンガスから都市ガスに変わった。
ありがたい。

設置業者が「ガス漏れ警報器をつけときます」とさわやかに流そうとしたので「え?いくらですか」とにじりよる。

「300円税別で」
不穏な返答ににじりよると「あ、月々です」と。

「いらない」と言うと困った様子。
「それって義務?」とたたみかける。
オバタリアンパワーを発揮しようかと思ったが、数か月後に引っ越す予定だったので「まいっか」と。

気を大きく設置したものの、未だ引っ越す気配もなく。
チャリンチャリンと毎月300円税別がダダ漏れ中、を見ないふりが辛い。

その警報器。
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冬、右がアオになると「乾燥注意」。
夏、右がオレンジになると「熱中症注意」。

はっきり言いますと。
我が家は、常にアオかオレンジ。

いつだって器械に注意されている。
いよいよとなると、おねえさん声でしゃべる。

「室内が非常に暑く危険な状態です、風通しをよくして水分補給を」うんたらかかんたら。

あのさ。

窓あけても、風、入らないんだわ、うち。
暑いけど、しょうがないんだわ。

わざわざ「ヤバい環境」を再認識するための月々300円税別。

ああ。
暑いね。

あつい。

わたしはいま、臀部と首筋に保冷剤を貼り、なにかを片手にPCに向かっておりまする。

行かなきゃならない展覧会が遠い。
暑いと、さらに遠い。

たいがいの暑さなら「遠いとか言うな」だが、レベルが高すぎる今夏。

ではインフォルマシ、順不同いきます。

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ヨーガンレール
ババグーリの
手織りのショールと
メンズウェア
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2018/8/18(土)-31(金):
OUTBOUND(吉祥寺)
ビジュアル、すごーくいいですねえ。

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秘められたメッセージ
アフリカ クバ王国の布
2018/8/23(木)-31(金):
アートスペース繭(京橋)
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「さいきん若い子が多く来る」と、繭で何度も聞かされた。

アジア・アフリカのエスニック布ブームはとうに終わり、マニア向けニッチな市場だと疑わなかった10数年であった。
わたしが興味を抱きはじめた1990年代さえ「昔はよかった、それこそ山ほどいい布あったけど今じゃもう買えない」。
こぞって大人たちが話していた。

時代が2回転半したのか、SNS効果なのか。
「さいきんは若い子がエスニック布を面白がる」らしい。

「ああ知ってる、この布はね」なんて、上っ面で言いそうな自分を抑えるのに精いっぱい。

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― 纏うインド ―tulla
2018/9/1(土)-9(日):Galleryたなか1890(青森・三戸)
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築130年の古民家「ギャラリーたなか1890」にTulla(トゥラ)の布が初お目見えです。

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「naoco」2018A/Wカシミヤコレクション販売受注会
2018/8/29(水)-9/2(日):
itonosaki(外苑前)
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ということは、多分去年の今頃。

ふぅふぅ暑いさなか、オーダーしたのだった。

「急いで作りますね」とのことで「ぜんぜん急がなくてよくって、むしろ暑いしヒーハー」だったが、その後2ー3ヶ月経ってみると「あのカシミヤはいつ届くかなあ」などと心待ちしたものだ。

秋冬がホントに来るんか、と疑いがちな今、やるべきことはいろいろある。

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「国立民族学博物館コレクション 貝の道」展
~2018/9/2(日):
神奈川県立近代美術館葉山(逗子)
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これを万事休すと言わずしてなんと言おう。
高をくくっていたら来週9/2までに迫って来た。

あーーーーーーーーー。

こちらは岩立フォークテキスタイルミュージアムの壁で採取。
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タマランチ。

どぼちよう、どぼちよう。

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芳年ー激動の時代を生きた鬼才浮世絵師
~2018/9/24(月祝):
練馬区立美術館(中村橋)
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もはや社会現象な「カメ止め」鑑賞後に行き(注:ええもうさいこうでした、もっぺんみたい)、閉館時間を気にしながら小走りだったのであれでしたが、芳年は浮世絵という枠でなく、秀逸なデザインワークという目でご覧になるべきと思います。

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第15回展
アフリカの藍、日本の藍
ー大胆さと繊細さの対比
2018/8/2(木)-11/10(土)木金土開館:
岩立フォークテキスタイルミュージアム(自由が丘)
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お忘れの方はおられないとは思いますが、備忘のため。

ちなみに何度いかれてもよござんす。

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琉球 美の宝庫
~2018/9/2(日):
サントリー美術館(六本木)


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そもそもぎぼっちびいきの最近。

これも9/2(日)までか、急がねば。

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追記
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タイミング損ねて行けなかったけど、アートワークが気になったポスター。

小杉放菴記念日光美術館の「日本美術の精華」展

マロも、籠から楚々と降りてみたいぞなもし。
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珠玉の昆虫標本 ー江戸から平成の昆虫研究を支えた東京大学秘蔵コレクション展、については、旅ポシャの画像に任せたい。

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暑いからって、お臀部に保冷材敷いてナニしているうちに終わっちゃうものが多々だよ、と言いたい。





by kerokikaku | 2018-08-26 15:40 | 毎月のインフォルマシ | Comments(0)
2018年 08月 20日
お盆の思い出
うっかり避暑地に行ったものの、でらごっつ歩くことになり、汗ダーダーでヒーヒーだった。
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朝の湖がステキでうっとり。

じゃあ、おとなしくうっとりしてればよかったのに。
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何かのまちがいでアヒルに乗ってしまった。

つい気が大きくなっていた。

延々足漕ぎしたせいで、夜中に足がつる羽目。
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かの有名な奴らの隣にいたすごいコイツへの言及が少なすぎることに不信感を抱く。

コイツこそメインでしょう。

これをつっつこまないのは、何かやんごとなき理由があるとしか。
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カッコイイと思わず撮った夜叉。

名前が烏摩勒伽(うまろきゃ)で、尚ホレる。

口に出してみ、おもしろいから。

膝に象がいるから膝小僧の由来って、オヤジかっ。
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ヘボン式ローマ字の創始者のヘボンさん。

よく見るとヘップバーンさん。
耳からの英語に従ったらしい。

お盆のヘボン。
トリビア100へぇ~。

てことは、ローマの休日はオードリー・ヘボン。
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ラインを下るとか濁流とか清流はともかく。

船頭の印象がすべてだった。

風とスピードと水しぶきとおしゃべり。

乗せてる30分にどんだけお客のハートをつかむか。

たぶん二度と会わないだろうお客に対峙するモチベーション。

50年間無事故で、日がなルーチンに船を出し続け、お客を楽しませる。
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もう乗ることもないだろうけど、また乗りたいと思わせる。

ゆるい表情に見せて、キラリと光るプロの仕事を見た。




by kerokikaku | 2018-08-20 21:55 | ものすごくその他 | Comments(0)
2018年 08月 16日
ちいさな藍美術館に田中資料が収蔵されました
京都美山「ちいさな藍美術館」。
藍染アーティスト・新道弘之氏の私設ミュージアムである。

猛暑のさなか7月末、黒幕こと津田千枝子と朝イチの新幹線に乗った。
品川から電車とバスを乗り継ぎ、お昼ちょうどに美山到着。

クーラーのない美山は、クーラーのある東京よりやや暑かった。
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新道さんと我々の関わりはこちらから。
3年ぶりの夏の元気なごあいさつ。

目的はこちら。
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6月のある日のリバマ川口。

田中御大の仕事場で型紙整理の際、てっさ菊花弁紋を発見した。
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染布がコレクションされている美山に、型紙も一緒に収蔵してもらおう。

セットだと尚わかりやすい。
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勇み足クラブはさらに一歩進んじゃう。

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先方が型紙を受け取って下さるかどうかの承諾をとる前に、サイン書いちゃう。

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サインする側は、正直なんだかわかってないようだが、まあいいでしょう。

むんずとつかみ、美山へGO。
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毎度、黒けろ急便です。

型紙とサイン本のお届けです。
ハンコお願いしま~す。

やあやあ、これはこれは。
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わたしたちは新道館長に全幅の信頼を置いている。
会ったのは数回なのにドンと置いちゃう。

田中さんの素晴らしい染め仕事と、職人気質なところと、性格のめんどくささと。
さらに、我々のゲリラ活動への深いご理解と。

なにもかもぜんぶお分かり頂いている、ということが分かっているので、それで充分。

だからこそ、無理を承知で田中資料をお引き受け頂いた。
「そんな大事なものを簡単に受けられない」という丁寧で真摯なやりとりを経ての今。

さて。

実はお渡ししたのはサイン本と型紙だけではない。

本藍蒅の品位を決める「手板法」の証書の額も渡した。
「もうこの人いないんだ」って田中さん談。
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古民芸もりたの森田さんがわざわざ田中紺屋に送ってくれたという「紺屋大福帳」もおまけに付ける。

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田中さんはこの紺屋が実在するかを確かめに、中巨摩郡落合村まで行ったのだと。
数十年前で、既に紺屋はなかったって。

行っちゃうところがリバマイズム。
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さらに、正藍型染に邁進しはじめた頃に参考にした「中型染布裂集 上下巻・三彩工芸刊」もお渡し。
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型染裂を100枚貼った(50枚ずづ上下巻)は限定5部でほぼ世に出回らなかった。

もう一度言います。
限定5部。
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どれだけ田中紺屋の染め仕事の指針になった資料か。
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次いで「日本の型染め」も。
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もちろんこれらは手持ちできずにお送りした。

田中紺屋の新作染布(当時)もついてます。
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はてさて。

美山訪問後の8月初旬のこと。

すっかり行きづらくなったリバマへ恐る恐る行った我々は、ある型紙を目にする。
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「こんなの、あった」って。

例の「てっさ菊花弁紋」の型紙?
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我々が今まで見ていたのより幅がずっと狭い。
田中さんの彫った型紙ではない。

要するに、これはいわゆる骨董の型紙。
江戸時代の型紙だろうと見る。

「見本にしたんだ」って田中さん。
往時の応援団、三彩工芸の藤本さんかどなたかが、田中さんにくれた型紙だと思われる。
「これ見て彫れよ」ってな具合。

この見本を元に、拡大したり葉っぱのデザインを変えたり。
あらためて試行錯誤した意匠である。
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こちらも美山へ渡すべき型紙だろう。

送る前に、黒幕津田が見分に入る。
曰く「新道さんに送る前に あの型紙をつぶさに観察したら、面白いこと分かった」と。

-古い型とは思っていたが、それにしては 紗張りがしてあるので、いつくらいのものかなと思ってた。そしたら、紗張りの下に、古い糸入れがあることが判明。斜め格子に紗より細い糸で糸入れしてあった。ということは、もともと 紗張りがない頃に彫られたもの。良いデザインなので、後で補強の為に紗張りして使用したと考えられる。型の裏には絽6反と書いてあるからもしかしたら両面型付けのものかもしれない。

以上、黒幕によるコナン張りの名推理の後、この型紙は美山へ無事お届け済み。
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「ちいさな藍美術館」は、京都美山にある古いかやぶき民家ミュージアム。

1階の藍工房では藍染めの様子が伺え、2階では藍染め新道コレクションが展示されている。
日本のみならずアジアやアフリカやヨーロッパの藍染めもあり、技法も型染に限らず絞りや板締めやろうけつ等々多岐にわたる。

なので、いつも田中紺屋の正藍型染が展示されているわけではありません。
その点はどうかご注意下さい。

さらに、上記の資料本は今のところ展示予定はありませんので何卒ご容赦を。
なら見せなきゃいいのに、見せびらかしたくて見せちゃった。
あしからずごめん。

ここ「ちいさな藍美術館」は、山奥アクセスを越えて来た世界中の藍キチの立ち寄り所。
ゆえにマニアック猛者のご対応に追われ、新道先生は日々大わらわとのこと。
我々こそはご無理を強いないよう気を付けたい。

いずれ遠からず「ちいさな藍美術館」で田中紺屋の染布が展示される機会もありましょう。
どうぞFBでチェックして下さい。

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さあさ、明日8/18に関東ローカル限定で「ちいさな藍美術館」のある美山北村を行く旅番組があります。
美山がどんなところか、雰囲気だけでもご覧下さい。

もしもツアーズ」 目指せ日本の秘境第1弾!京都かやぶきの里を目指そうツアー
2018/8/18(土)18:30-19:00

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「秘境」といううたい文句だもの。
余計に行きたくなっちゃう。
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とは言え、東京を朝イチに出ればゆうゆう日帰りできます。
我々はお昼においしいお蕎麦を美山ですすれました。

公共交通機関のあんばいチェックはぬかりなく。
乗り物がなければ行かれません。

うっかり休館日にもお気を付け下さい。



by kerokikaku | 2018-08-16 22:22 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(0)
2018年 08月 12日
インドネシア関連、エンモウ
7月末。
日比谷公園で日本とインドネシアの国交樹立60周年を記念する「フェスティバルインドネシア 2018」があった。
らしい。

その日わたしは逆行台風の目の中、実家のある東海地方に居た。
ゆえに涙を呑んでの不参加。

はんぱな61周年の来年も、何かやってくれることを期待したい。

インドネシア語は、修飾/被修飾語の関係が日本語と逆。
「インドネシアフェスティバル」でなく「フェスティバルインドネシア」で正しい。

かの有名なオランウータン。
オラン(人)ウータン(森)、「森の人」を逆にしてオランウータン。

ライブ刺繍の井上アコちゃんの屋号はクチルポホン
インドネシア語由来の「ちいさな(クチル)木(ポホン)」。

しかし「ちいさな木」を本来のイ語にはめると「ポホンクチル」。
「クチルポホン」は語感と響きで採用したアコちゃん特有の自由度の高いネーミングだ。

生真面目なわたくしは語順に未だまごつく。

常夏国イメージからか60周年だからか。
インドネシア関連イベントが目に付くこの夏。

そんな日も拙宅のサーモチェッカーは真っ赤っ赤。
ついぞ玄関まで体が向かなかった。

「あえて今行かんでもええ」と、自分の命を守ったためどれも未訪。
暑すぎて行ける気がしなかった横浜大船方面。

盆やらでうっかりしないよう、再録含めての備忘録。

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彩りの島々インドネシア
―魅せる染織と人々の暮らし
2018/7/14(土)-9/24(月祝):
あーすぷらざ(本郷台)
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ケチャだらワヤンだら渡辺万知子先生のお話だら。

ばにゃっ。

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インドネシア カインパーティ
ー インドネシア民族衣装から、現代ファッション、そして未来へ ー
前期:2018/4/3(火)-7/31(火)
後期:2018/9/1(土)-11/11(日)
アクセサリーミュージアム(祐天寺・中目黒)
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思い切って行こうとしたら、8月丸々お休みって気付いてえらかったわたし。

要注意案件。

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バリを抱きしめて
暮らして集めた伝統衣装

2018/7/14(土)-9/24(月):
横浜ユーラシア文化館(日本大通り・関内)
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もうバリどころかインドネシアへ行けていなくて久しい。

どの面下げて行ったらいいかもわからない。
誰も気にしてないけど、まあいいでしょう。

ちょっとめんどくさいのは、バリの外食がおいしくないこと。
昼間は知人宅のローカル飯の世話になったとしても、夜そこらで食べる気がしない。

ちなみに個人宅のバリ田舎メシは本物スパイス使っているので美味いです。
でもレストランは高くてイマイチ。
ひとり旅だとさらにおっくうになり、宿でビールとピーナツですます。

サクサク動けない交通インフラの悪さもネック。
じゃ宿に引きこもりますってこと。
行く意味がどんどんなくなる。

バリについての悪口ならいくらでも出てくる。
困ったな。

好きよ好きよも何たら。
逆の逆で嫌いかもしれん。

鳴り物入りの新しいバリの飛行場も、先日の地震で屋根の一部ガサっと落ちたって。

とかとか。



by kerokikaku | 2018-08-12 21:48 | インドネシア | Comments(0)
2018年 08月 03日
ぎぼっち、リバマレポート-2

ぎぼっちこと、沖縄の紅型工房くんや冝保聡さん。
奥様の理英さんも紅型の作家である。※長方形の画像はすべてぎぼっち夫妻より拝借しました。

型染には並々ならぬ造詣のお二人。
古い資料本での田中紺屋もすべてチェック済み。
職人田中昭夫さんへの敬意も半端ない。

2017年3月名古屋月日荘でのコラボ展時のこと。
まるで隣町から来たかのように沖縄からうっかりヘルプにやって来たツワモノのぎぼっち。

彩り豊かなイメージの紅型染めに加え、ぎぼっちは去年から藍染も始めたという。
紅型(びんがた)に対し、藍型(ぃえーがた)と呼ぶらしい。

田中さんの藍仕事をリバマ訪問で吸収してもらえればナイス。
彼らの質問内容は的を射ているのだ。

リバ爺としても心待ちの訪問だろう。

以下、ぎぼっちからの聞きかじりレポートです。

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お待ちかね。

否。

待ちかまえ。
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そもそも型紙を見せてもらったり、藍について伺ったりが目的のリバマ訪問であった。
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それとなく、つつがなく済んだっぽい。
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けろ企画からの厄介ミッションは、岡崎デカ反の行く末について。

竹は竹やぶに。
デカ反は布団下に。
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結果として、デカ反を後進へ譲ることについて田中さんの異論はなかった。

「もうそんなに染められないから」って。
だよね。

では、いくらでどれだけ、どうやって?

まあともかく広げてみよう、と言うや否や。

ちょ、ちょ、ちょ!
ひとりじゃ無理ですってば。
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二人がかり。

腰砕けのヘビー級。
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どんだけ入っているんですかね。

100とか200mですかね。
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案ずるよりひんむけ。
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おととしは一人でこれをひんむいた。

帯幅に切ってミシンかけて精錬したんだ。

いつだって一人でやってきたんだよなあ。
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どれどれ。
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生地の状態はいいですね。

シミも黄ばみも何にもナシ。
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100が2本と
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50余が1本。
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どうやら1梱包250m。
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6梱包あるってことは、1500m分ありますね。
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「最初3000mあったからピッタリ半分使った」って。

3-40年で1/2の1500mを使ったってことは、確実に今生では使いきれない。
いずれにせよ結構な量、で間違いない。

「精錬をどうするか」相談の横で、ぎぼっち娘さんの威風堂々がたのもしい。
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鬼のTGアイデアは「いっそ精錬釜を沖縄へ送っちゃえ」案。
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もしくは「酷暑だけど田中さんに精錬してもらっちゃえばいいじゃん」案。
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グッドアイデアと思ったが、あまりの鬼発言に鬼さえ号泣したとかしないとか。

両案ともヒトとして却下された。
ザンネン。

ぎぼっちは給食窯を買って自分で精錬するのか。
はたまた精錬業者を探しだすのか。

それが決まらなければ、ぎぼっちだってデカ反を受け取れまい。
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ちなみに精錬済みの帯地小幅6mは130本あった。
(これさえ十分なボリュームだが静かにしたい)

さあさ。

ぎぼっちの決断。

まず精錬済み数本を預かって沖縄で試し染めしつつ、精錬方法についてはクリアにして、10月に仕切り直そうということになった。
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え?10月?

何かイベントがあった気が。

10/2にIFMで黒幕の講演会だっけ?

まさか、ぎぼっち来るのかな。
沖縄と川口と自由が丘って、ご近所?
パースがゆがんでいるが、そっとしておこう。

さて、隠れミッションとして「とんかつ屋で絶対ゴチしてもらってね」と伝えておいた。
木曜定休につき訪問日の注意も促しておいた。

「戦前のヒトはカラダのつくりが違いますねー」
と、ぎぼっち談。

すっかり痩せて弱弱しくなった、という危惧は一掃。
つるりのペロリ。
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しかも、いつもの「生姜き定食」じゃない。

お値段アップの「トンカツ定食」じゃないか。

この差は何だろう。

暑さのせいか。

気のせいか。

ちっ。

ちっっ。


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岡崎デカ反のキラーパスが無事遂行されるその日まで。

震えて待つのは、鬼とわたしだけってこと?

ちっ。


・・・・・・・・・・・・・・田中紺屋の染布も出展されています・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

アフリカの藍、日本の藍ー大胆さと繊細さの対比
2018/8/2(木)-11/10(土)木金土開館:
岩立フォークテキスタイルミュージアム(自由が丘)
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お見逃しのないように・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・










by kerokikaku | 2018-08-03 20:25 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(4)
2018年 08月 02日
ぎぼっち、リバマレポート-1
ぎぼっちこと紅型染め作家 冝保聡さん。
同じく紅型染め作家の奥様 賀川理英さん。

このお二人と、リバーマウス川口の御大こと正藍型染師 田中昭夫とは浅からぬ縁がある。

2年前の猛暑日のこと。
型染マニアでもある二人は、満を持してリバマ訪問を果たした。

初対面にして、高く険しい田中紺屋の敷居をヒョイと飛び越えた。
紅型と長板中型の違いはあれど、同じ型染師。
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あれよあれよでリバ爺からの信頼を獲得。
敬意あるグッドな質問と彼らの知識と技量のたまもの。

おやおや?

人間性の差だろうか。
わたしなんて未だどこの馬の骨。
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そんなぎぼっち夫妻。
7月末にリバマへ来るという。

その頃、黒幕こと津田千枝子とわたしは出張中。
残念ながら同席できない。

もちろん、ぎぼっち夫妻なら好きに行かれて構わない。
少々しぼんだ田中さんを労ってくれれば、刺激剤となりありがたい。
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わたしには野望がある。

現役バリバリで田中さんが染め仕事をしづらくなった今。
実は田中紺屋の染仕事にまつわる資料をしかるべき機関に寄贈すべく、黒幕と動いている。

染め布と型紙と資料本は、既に二ヵ所で納めて頂いている。
そのうちの一ヵ所は、先にお知らせした岩立フォークテキスタイルミュージアム。
※ちょうど今「アフリカの藍、日本の藍」展開催中にて、田中染め布がご覧頂ける好機です。お見逃しなく!

それとは別件。

板場奥に大きく鎮座まします、アレ。

気になってるんだよなあ、コレ。
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たぶん3-40年前。

染め用布として手紡手織の木綿生地を探し求めた田中さん。
その頃でさえ国産を入手するのは困難を極めた。

最高の用布で田中さんに染めさせたい当時の応援団は、韓国やタイの手紡木綿を手配してくれた。

それでも限りがある。
安定的にたっぷりたっぷり使いたい田中さんは「手紡手織に近い生地を機械織り」でと思い立ち奔走する。

そして、三河木綿の産地・愛知県岡崎市の機屋に掛け合う。

糸から綿密に選び、何度も試作を経てようやく納得の生地が出来た
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それこそが、以降田中紺屋がメインで使うことになった「岡崎木綿」である。
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当たり前だが、機械は動き始めたらどんどん織れちゃう。
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「放っておいたらすごい量になるからさ、金を払って機械を止めてもらったんだ」
といつだか話していた。

そして2年半前の冬。

いきなり給食窯を仕入れていた当時80歳。
デカ反ひと包みを紐解き、帯地巾に切って端ミシンし、精錬にいそしむ。
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最後の頒布会は終わったんですけど。

なのに100反余を喜々として精錬してますけど。

知ーらない。
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残りのデカ反は6梱包ある。
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わたしはずっとこの「岡崎木綿デカ反」の行く末が気になっていた。
そのくせ勝手に行き先は決めていた。

・紅型のぎぼっち夫妻に帯地として使ってもらいたい。
・2017年月日荘展若い衆のひとり、MITTANに服地として使ってもらいたい。

それが野望。

前置き長がっ。

田中さんの承諾という高いハードルを越えねば。
デカ反を受け取る側の都合もありましょう。

双方の了解がとれたとして。
いくらにするか、どうやって精錬するか、どうやって送るか。

なかなか厄介。

リバ爺に直接交渉せねば。
もろもろ厄介ごとも、どうするか。

ぎぼっちのリバマ日、うちらはこの界隈に出張している。
一緒に行かれない。
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よし。

ぎぼっちに任せよう。

お任せちゃん。
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がんばれ、ぎぼっち。

続きます。


by kerokikaku | 2018-08-02 23:58 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(0)
2018年 08月 01日
「アフリカの藍、日本の藍」
明日8/2よりいよいよ開催です。

第15回展
アフリカの藍、日本の藍ー大胆さと繊細さの対比
2018/8/2(木)-11/10(土)木金土開館:
岩立フォークテキスタイルミュージアム(自由が丘)


フライヤーのオモテ面はナイジェリアの貫頭衣。
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ウラ面のシマシマは。

もしや。
まさかの。

どっかで見た記憶の。
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イエス。

正藍型染師 田中昭夫1980年代の作。
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ご存じ、岩立フォークテキスタイルミュージアム(IFM)館長 岩立広子先生。
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「紺定」田中紺屋染布の寄贈を引き受けて下さったのはこの冬のこと。

広幅と小幅を計9反、そして型紙10数枚。
IFMにふさわしい布を岩立先生みずからチョイスして頂いた。

テキスタイルの美を基準にコレクションされ、清々しく丁寧な展示をいつも見せてくれるIFMに「紺定」の染布が収蔵されたことを、TG寄贈チームは心より嬉しく思っています。
IFMに納めて頂いたことは、我々の自慢。

全てが出るわけではないが、直近の展示とはタイミングよく誉れなこと。

同じく寄贈品である「紺定」最初期の型染は伝統的な唐草文様。
真骨頂とも言えるデザインは、70年代後半から80年代初の作。
※奥の院より2年前にレスキューされた投稿はこちら
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その後、急速にキモノ需要が廃れる時代がやってきた。

80-90年代の田中紺屋は積極的に広幅にチャレンジした。
「広幅に染めれば服地に使える」と判断したのだろう。

シマシマや水玉やギザギザ柄。
シンプルで不変的なデザイン。
和装業界向けとは違う、大胆なアプローチを試みたのだ。
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我らTGはこれらの布を汗みずくで救い出したという自負がある。
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ええことした。
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ええ日やった。
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これは1980年頃の田中さん。
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ちなみにここで持ち上げているのは帯地小幅40cm弱。
広幅は3倍の120cm。

その広幅に糊を置き、屏風だたみに伸子をかけ、たっぷりの藍に漬けて上げたり下したり。

想像して下さい。
尋常な重さでなく狂気の沙汰。

ご自身も染色作家である岩立先生。
インドカディ広幅に藍型染をすることの難しさと面白さをよくよくお分かり頂いている。
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先だってリバマより引き上げた型紙。
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この型で糊付けして染めると、もれなくカワイイ水玉が出来上がります。

工程はハード過ぎて全然カワイくありません。
広幅は、もはや田中紺屋では出来ない。
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あの小冊子のサインとハギレの下、この水玉です。
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限定数ではありますが、館内でも小冊子販売をします。
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アフリカの大胆な藍と日本の繊細な藍。

田中紺屋「紺定」の藍がどう映るのが楽しみな今展。
明日からの展示をお見逃しなく。

っと。

これは何?
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講演会のインフォ

申込受付はお盆の8/14火ですって。
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我らが黒幕こと型染作家 津田千枝子が解説するんですって。
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もしかしてそれって。

BIGなサプライズゲストが遠路リバマからお出ましってこと?

まさかね。



by kerokikaku | 2018-08-01 14:44 | 正藍型染師 田中昭夫 | Comments(2)